女型の巨人の姿が見えなくなってから、そこまで時間をかけずに、ペトラ達はリヴァイと合流することが出来た。
巨人化した時の光を目指してやって来てくれていたそうだ。
ペトラ達は、すぐに今の状況を説明した。
ハンジから、なまえがまた単独行動に出たことを知らされていたらしいリヴァイにとって、最も聞きたくなかった状況だったに違いない。

「待ってください！」

ペトラは、すぐに飛んでいこうとしたリヴァイを引き留めた。
時間が惜しいとでも言うように、意識を森の向こうに送っているリヴァイに、ペトラも早口で伝える。

「なまえの様子がおかしかったんです！」
「どういうことだ。」
「女型は自分を殺さないと確信してるみたいで…！
　もしかしたら、女型の正体に気づいてるのかもしれないです…！」

自分で言いながら、ペトラも何を言っているのだろうかと思った。
でも、突拍子もないその発想に対して、エルドとオルオが口を挟むこともなければ、驚くような様子もなかった。
彼らも、同じことを感じていたのかもしれないー。

「…わかった。」

リヴァイは短く答え、地獄へ飛んだ。