◇第百二十三話◇パパとママにさようなら
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ベッドの縁に腰を降ろし、空っぽになったベビーベッドを眺める。
今夜からはもう、頭が痛くなるような泣き声で起こされることはない。
可愛らしい笑い声も、ベッドの上を楽しそうにハイハイする小さな手と足も、ここにはもうない。
やっとぐっすり眠れるのにー。
「静かですね。」
「うるさかったからな。」
隣に座るリヴァイ兵長の肩に頭を乗せると、いつものように髪がすくわれ遊ばれる。
その仕草がいつもよりも優しい気がして、そっと目を閉じた。
ヨシュカの父親は、私が兵士になるきっかけを作ったあの駐屯兵だった。
駐屯兵団と調査兵団の違いがよく分かっていなかったヨシュカの母親は、兵士が多く出入りしている調査兵団の兵舎を見て、突発的にあのような行動に出たということだったらしい。
そして、1週間後、今度は駐屯兵団施設へヨシュカを迎えに行き、子供がいないことに気づいて大事件に発展し、父親であるあの駐屯兵と一緒に行方を捜していたようだった。
もともと嫌いになって別れたわけではなかった2人は、これをきっかけによりを戻し、結婚すると聞いて安心した。
ようやく、ヨシュカはパパとママのもとへ帰れたのだ。
「パパとママに迎えにきてもらえてよかったです。」
「そうだな。」
赤ちゃんを預かった初日に比べればだいぶ睡眠時間は増えたといっても、寝不足であることは否めなかったようで、すぐに眠気に襲われた。
私の髪で遊ぶリヴァイ兵長の指が気持ちがいいのも、余計に私が夢の世界に誘われる理由だと思う。
「今日は、一緒に寝たいです。」
リヴァイ兵長の腰に手をまわし、胸元に顔を埋める。
ここ最近はずっとベビーベッドにヨシュカがいたから、1人で眠るのは寂しかった。
「そうだな、ずっとお預け食らってたからな。」
「そういうことじゃないですっ。」
私を抱きしめ返した後の、本気ともとれなくもない、悪戯な声に思わず笑いが出る。
リヴァイ兵長がとても素敵なパパに見えて、いつか、なんて思ってしまったけれど、私はやっぱりこうして2人でいるだけでいい。
それ以上は、望まなくていい。
ずっと、一緒にいられるのならー。
「忙しいお仕事の合間に、ママを労ってくれた素敵なパパを
今から、私が癒してあげてもいいですか?」
リヴァイ兵長の腕に体重をかければ、ゆっくりとベッドに背中を預けてくれた。
きっと赤く染まっている私の頬を、リヴァイ兵長が撫でる。
「それはいいな。」
私の頭に添えられたリヴァイ兵長の手に導かれるみたいに、2人の唇が重なる。
リヴァイ兵長の寝室よりもだいぶ小さなベッドでも気にならないくらいに、お互いに、知ってしまった何かを埋めるみたいに、甘く、激しく、2人きりの夜を抱きしめ合った。
今夜からはもう、頭が痛くなるような泣き声で起こされることはない。
可愛らしい笑い声も、ベッドの上を楽しそうにハイハイする小さな手と足も、ここにはもうない。
やっとぐっすり眠れるのにー。
「静かですね。」
「うるさかったからな。」
隣に座るリヴァイ兵長の肩に頭を乗せると、いつものように髪がすくわれ遊ばれる。
その仕草がいつもよりも優しい気がして、そっと目を閉じた。
ヨシュカの父親は、私が兵士になるきっかけを作ったあの駐屯兵だった。
駐屯兵団と調査兵団の違いがよく分かっていなかったヨシュカの母親は、兵士が多く出入りしている調査兵団の兵舎を見て、突発的にあのような行動に出たということだったらしい。
そして、1週間後、今度は駐屯兵団施設へヨシュカを迎えに行き、子供がいないことに気づいて大事件に発展し、父親であるあの駐屯兵と一緒に行方を捜していたようだった。
もともと嫌いになって別れたわけではなかった2人は、これをきっかけによりを戻し、結婚すると聞いて安心した。
ようやく、ヨシュカはパパとママのもとへ帰れたのだ。
「パパとママに迎えにきてもらえてよかったです。」
「そうだな。」
赤ちゃんを預かった初日に比べればだいぶ睡眠時間は増えたといっても、寝不足であることは否めなかったようで、すぐに眠気に襲われた。
私の髪で遊ぶリヴァイ兵長の指が気持ちがいいのも、余計に私が夢の世界に誘われる理由だと思う。
「今日は、一緒に寝たいです。」
リヴァイ兵長の腰に手をまわし、胸元に顔を埋める。
ここ最近はずっとベビーベッドにヨシュカがいたから、1人で眠るのは寂しかった。
「そうだな、ずっとお預け食らってたからな。」
「そういうことじゃないですっ。」
私を抱きしめ返した後の、本気ともとれなくもない、悪戯な声に思わず笑いが出る。
リヴァイ兵長がとても素敵なパパに見えて、いつか、なんて思ってしまったけれど、私はやっぱりこうして2人でいるだけでいい。
それ以上は、望まなくていい。
ずっと、一緒にいられるのならー。
「忙しいお仕事の合間に、ママを労ってくれた素敵なパパを
今から、私が癒してあげてもいいですか?」
リヴァイ兵長の腕に体重をかければ、ゆっくりとベッドに背中を預けてくれた。
きっと赤く染まっている私の頬を、リヴァイ兵長が撫でる。
「それはいいな。」
私の頭に添えられたリヴァイ兵長の手に導かれるみたいに、2人の唇が重なる。
リヴァイ兵長の寝室よりもだいぶ小さなベッドでも気にならないくらいに、お互いに、知ってしまった何かを埋めるみたいに、甘く、激しく、2人きりの夜を抱きしめ合った。