◇第百十六話◇余韻
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少しずつ夜の闇が窓の外から部屋を暗くし始めても、男女が身体を交わして生まれた熱気と匂いは、まだ僅かに残っているようだった。
そろそろ肌寒さも感じる時間になってきて、私はシーツで身体を包んで起き上がる。
私の部屋に戻るためには、この寝室を出て、一旦、執務室を通り抜けないといけない。
兵士長の執務室を勝手に開ける兵士はなかなかいないけれど、空気を読まない同僚、主に奇行種と出くわさないためにー、とリヴァイ兵長が私の部屋のクローゼットからワンピースを取りに行ってくれた。
その間にベッドに落ちている下着を拾って、身に着ける。
ブラのホックをつけ終えた頃に、リヴァイ兵長が部屋に戻ってきた。
「今さら、何を隠してんだ。」
シーツで身体を包んだ私を見て、リヴァイ兵長が飽きれたように言いながらワンピースを渡した。
礼を言って受け取りながらも、シーツで身体は隠し続ける。
だって、そういうときは、理性がなくなっていて特別なだけで、本当は好きな人に裸を見られるのなんて、恥ずかしい以外の何物でもないのだ。
でも、何を言っても、リヴァイ兵長は分かってくれなさそうだし、分かってもシーツを剥がすことはやめてくれそうにない。
一応、そういうことじゃないとは言ってみたけれど、平気で上半身裸で歩き回れるリヴァイ兵長は、たぶん、分かっていない。
「私、明日は仕事出ますよ。」
ワンピースを着て、ベッドから立ち上がる。
乱れたシーツが、どんなに激しく愛し合っていたかを物語っていて、恥ずかしくなる。
だって、激しく求めていたのは、リヴァイ兵長だけではなくて、私もでー。
「明日は俺も非番だ。今日は、俺に付き合わせたんだから
明日はお前の好きなことしてやる。」
リヴァイ兵長が、シャツを羽織りながら言う。
「今、壁外調査前の会議とかで忙しいんじゃないですか?」
「明日はもともと非番だ。」
「そうだったんですか。」
「俺はなまえの休みをすべて把握してるがな。」
少し責めるように言われて、思わず謝ってしまう。
ソファに座ったリヴァイ兵長に腕を引かれ、私も隣に腰を降ろせば、いつものように抱きしめられた。
腕の中で、兵士長の非番の日を、どうやって把握すればいいのだろうとふと思う。
スケジュールは個人で班長から貰うものだしー。
そこまで考えて、私のスケジュールはきっとハンジさんから教えてもらっているのだろう、と気づく。
でも、休みが重なることなんて、なかなかないと思う。
それならー。
「明日、本当にお休みしていいのなら、したいことがあります。」
「なんだ?」
「デートが、したいです。」
言いながら、なんだか照れ臭くなって、ギュッと抱きついた。
そろそろ肌寒さも感じる時間になってきて、私はシーツで身体を包んで起き上がる。
私の部屋に戻るためには、この寝室を出て、一旦、執務室を通り抜けないといけない。
兵士長の執務室を勝手に開ける兵士はなかなかいないけれど、空気を読まない同僚、主に奇行種と出くわさないためにー、とリヴァイ兵長が私の部屋のクローゼットからワンピースを取りに行ってくれた。
その間にベッドに落ちている下着を拾って、身に着ける。
ブラのホックをつけ終えた頃に、リヴァイ兵長が部屋に戻ってきた。
「今さら、何を隠してんだ。」
シーツで身体を包んだ私を見て、リヴァイ兵長が飽きれたように言いながらワンピースを渡した。
礼を言って受け取りながらも、シーツで身体は隠し続ける。
だって、そういうときは、理性がなくなっていて特別なだけで、本当は好きな人に裸を見られるのなんて、恥ずかしい以外の何物でもないのだ。
でも、何を言っても、リヴァイ兵長は分かってくれなさそうだし、分かってもシーツを剥がすことはやめてくれそうにない。
一応、そういうことじゃないとは言ってみたけれど、平気で上半身裸で歩き回れるリヴァイ兵長は、たぶん、分かっていない。
「私、明日は仕事出ますよ。」
ワンピースを着て、ベッドから立ち上がる。
乱れたシーツが、どんなに激しく愛し合っていたかを物語っていて、恥ずかしくなる。
だって、激しく求めていたのは、リヴァイ兵長だけではなくて、私もでー。
「明日は俺も非番だ。今日は、俺に付き合わせたんだから
明日はお前の好きなことしてやる。」
リヴァイ兵長が、シャツを羽織りながら言う。
「今、壁外調査前の会議とかで忙しいんじゃないですか?」
「明日はもともと非番だ。」
「そうだったんですか。」
「俺はなまえの休みをすべて把握してるがな。」
少し責めるように言われて、思わず謝ってしまう。
ソファに座ったリヴァイ兵長に腕を引かれ、私も隣に腰を降ろせば、いつものように抱きしめられた。
腕の中で、兵士長の非番の日を、どうやって把握すればいいのだろうとふと思う。
スケジュールは個人で班長から貰うものだしー。
そこまで考えて、私のスケジュールはきっとハンジさんから教えてもらっているのだろう、と気づく。
でも、休みが重なることなんて、なかなかないと思う。
それならー。
「明日、本当にお休みしていいのなら、したいことがあります。」
「なんだ?」
「デートが、したいです。」
言いながら、なんだか照れ臭くなって、ギュッと抱きついた。