◇第九十三話◇新しい明日が来る
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自室までの道のりが、まるで御伽噺に出てくる魔法の絨毯の上みたいで、フワフワしている。
いつもと変わらない宿舎の中が、キラキラ輝いて見えて、ここは壁に囲まれた狭苦しい世界なのに、世界中が幸せに満ち溢れているような気分だ。
「ふふ…。」
自分から気持ちの悪い笑みが漏れていることも知らず、私の足取りはいつもより軽いを通り越して、いつの間にかスキップになっていた。
さっき、おやすみなさいのキスをしたばかりなのに、今頃、リヴァイ兵長は何してるのかな、なんて考える。
そこに、いつもの切なさに胸がきゅっと締め付けられる痛みを伴わないことが嬉しくて仕方がない。
ただただ、心が躍っていて、喜びで飛び跳ねそうだ。
実際、スキップしながら部屋に戻っていると、私の部屋の扉の前にペトラがいるのに気が付いた。
「やっと戻ってきたーっ!!待ってたんだよっ!!」
早くおいで、とばかりに私に手招きするペトラの元に、私は駆け足で向かう。
その足取りも、もちろんいつもよりも軽い。
「…今度こそ、進展はあったか聞こうと思ったけど、やめたわ。」
私の顔を見るなり、ペトラは途端に興味をなくしたように冷たくあしらいだした。
「え?なんで?」
「その顔見たら、もう何があったかぜーんぶ分かったから
聞く必要もなし!」
「えっ!?」
私は慌てて両頬を自分の両手で押さえた。
頬が緩んでいたか、ニヤけていたか、あと、顔も赤くなっていたか。
とにかく、バレバレだったのかー。
リヴァイ兵長の執務室兼自室から自分の部屋に戻るまでの間、私はどれだけ間抜けな面を晒して歩いてきたのだろうか。
恥ずかしさで、どこかの穴に入り込みたくなる。
「でも、よかった。これで、私もやっと、本当に終われる。」
「え?なに?」
「ううん、なんでもないよ。
-おめでとう。よかったね。」
必死に頬の火照りを抑えようと、自分の両頬を冷たい自分の手で押さえようとしている私の頭を、ペトラが優しく撫でた。
まるで自分のことのように、幸せそうな表情でー。
「ありがとう。」
私が微笑めば、ペトラが吹き出した。
すごく、間抜けな笑顔だったらしいー。
いつもと変わらない宿舎の中が、キラキラ輝いて見えて、ここは壁に囲まれた狭苦しい世界なのに、世界中が幸せに満ち溢れているような気分だ。
「ふふ…。」
自分から気持ちの悪い笑みが漏れていることも知らず、私の足取りはいつもより軽いを通り越して、いつの間にかスキップになっていた。
さっき、おやすみなさいのキスをしたばかりなのに、今頃、リヴァイ兵長は何してるのかな、なんて考える。
そこに、いつもの切なさに胸がきゅっと締め付けられる痛みを伴わないことが嬉しくて仕方がない。
ただただ、心が躍っていて、喜びで飛び跳ねそうだ。
実際、スキップしながら部屋に戻っていると、私の部屋の扉の前にペトラがいるのに気が付いた。
「やっと戻ってきたーっ!!待ってたんだよっ!!」
早くおいで、とばかりに私に手招きするペトラの元に、私は駆け足で向かう。
その足取りも、もちろんいつもよりも軽い。
「…今度こそ、進展はあったか聞こうと思ったけど、やめたわ。」
私の顔を見るなり、ペトラは途端に興味をなくしたように冷たくあしらいだした。
「え?なんで?」
「その顔見たら、もう何があったかぜーんぶ分かったから
聞く必要もなし!」
「えっ!?」
私は慌てて両頬を自分の両手で押さえた。
頬が緩んでいたか、ニヤけていたか、あと、顔も赤くなっていたか。
とにかく、バレバレだったのかー。
リヴァイ兵長の執務室兼自室から自分の部屋に戻るまでの間、私はどれだけ間抜けな面を晒して歩いてきたのだろうか。
恥ずかしさで、どこかの穴に入り込みたくなる。
「でも、よかった。これで、私もやっと、本当に終われる。」
「え?なに?」
「ううん、なんでもないよ。
-おめでとう。よかったね。」
必死に頬の火照りを抑えようと、自分の両頬を冷たい自分の手で押さえようとしている私の頭を、ペトラが優しく撫でた。
まるで自分のことのように、幸せそうな表情でー。
「ありがとう。」
私が微笑めば、ペトラが吹き出した。
すごく、間抜けな笑顔だったらしいー。