◇第六十八話◇懐かしい腕
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「あれ?なまえさん、どこか出かけるんですか?」
兵舎を出ようとしていたところで声をかけてきたのは、アルミンだった。
ミカサとエレンも一緒で、ノートとペンケースを持っているので、これから午後の座学授業の教室へ向かうところのようだ。
「髪留めをテュランに壊されちゃって。
ちょうど新しいのも欲しかったから、買いに行こうかなって。」
私は自分の髪の後ろの方を触りながら答えた。
今朝は、ハンジさんとリヴァイ兵長に宣言した通り、兵舎内の厩舎近くの広場でテュランと遊んでいた。
あっちこっち走り回れるほど広い場所ではないが、テュランはとてもハシャいで蝶々を追いかけたり、草をむしったりしていた。
私はそんな姿を見られただけでとても嬉しかったのだけれど、彼は喜びを表現したかったらしく、鼻で私の頭を突いてきたのだ。
痛いものではなかったし、きっと彼なりの愛情表現だったのだと思う。
ただ、そのせいで、後ろで髪をひとつにまとめるために使っていた髪留めを壊されてしまったのだ。
「そうだったんですね。最近は物騒だって言うし、気を付けてくださいねっ。」
アルミンにまで心配されて、私は苦笑いを浮かべつつも礼を言って、兵舎を出た。
兵舎を出ようとしていたところで声をかけてきたのは、アルミンだった。
ミカサとエレンも一緒で、ノートとペンケースを持っているので、これから午後の座学授業の教室へ向かうところのようだ。
「髪留めをテュランに壊されちゃって。
ちょうど新しいのも欲しかったから、買いに行こうかなって。」
私は自分の髪の後ろの方を触りながら答えた。
今朝は、ハンジさんとリヴァイ兵長に宣言した通り、兵舎内の厩舎近くの広場でテュランと遊んでいた。
あっちこっち走り回れるほど広い場所ではないが、テュランはとてもハシャいで蝶々を追いかけたり、草をむしったりしていた。
私はそんな姿を見られただけでとても嬉しかったのだけれど、彼は喜びを表現したかったらしく、鼻で私の頭を突いてきたのだ。
痛いものではなかったし、きっと彼なりの愛情表現だったのだと思う。
ただ、そのせいで、後ろで髪をひとつにまとめるために使っていた髪留めを壊されてしまったのだ。
「そうだったんですね。最近は物騒だって言うし、気を付けてくださいねっ。」
アルミンにまで心配されて、私は苦笑いを浮かべつつも礼を言って、兵舎を出た。