◇第四十八話◇ポジティブシンキング
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書類の提出に向かう途中の廊下で、モブリットさんと歩くハンジさんを見つけた。
私が声をかける前に、気づいたらしいハンジさんが声をかけてくれる。
「やぁ、なまえ!書類の提出?」
「はい、壁外調査の報告書です。時間があれば、執務室で見てもらえますか?」
「いいよ、いいよ~。もうここで見ちゃうね。」
軽いノリで言ってハンジさんは、私から書類を受け取った。
胸ポケットから取り出した眼鏡をかけて、書類を読みだしてすぐ困った表情で顔を上げた。
何か間違いがあったのだろうか。
「ミスがありましたか?」
「いや、とってもよく出来た報告書だとは思うんだけど、
これは提出先は、私じゃないんだよ。」
「え?」
ハンジさんが困った顔をした理由はよくわかったが、今度は私が首を傾げた。
壁外調査の報告書の提出先は、所属班の班長となっていた。
巨人化したエレンによる巨人捕獲作戦に参加した私は、ハンジ班だ。だから、ハンジさんで問題ないと思っていたのだがー。
「なまえは今回はリヴァイと同じ配置だったから、
リヴァイ班の報告書と一緒にまとめることになってるんだよ。
言うのを忘れてたね、ごめんごめん。」
「そういうことですか。じゃあ、今からリヴァイ兵長に提出してきます。」
「あー、いいよ。私が持っていくよ。」
提出先が変わったことを伝えるのを失念していたお詫びだからというハンジさんの申し出を断って、私は書類を受け取った。
もともと、ハンジさんに書類を提出し終わったら、リヴァイ兵長のところへ行こうと思っていたのだ。
「書類はあとどれくらい残ってるの?」
「これをリヴァイ兵長に提出したら、休暇を楽しもうと思ってますっ。」
ニッと笑う私に、訊ねたモブリットさんもハンジさんと一緒になって、目を丸くした。
私が抱えていた書類の量を彼も知っていたようだ。
そして、まだまだ終わらないと思っていたらしい。
休暇を楽しみたいという気合があれば、何だって出来るのだ。
ペトラのおかげだけれどー。
「それで、ハンジさんにお願いがあるんですけど。」
「ん?何かな?無理難題じゃなければ、
頑張ってくれたなまえのお願いを聞いてあげたいところだけど。」
「明日、ストヘス区に行ってもいいですか?」
「あぁ…!憲兵団に会いたい子がいるんだったね。それは全然大丈夫だよ。
馬車は用意した方がいい?」
「テュランと行こうかなって思ってたんですけど、ダメですか?」
「んー、心配だな。誰かと一緒に行ってくれた方が安心なんだけど、
今、手が空いてるのがいないんだよなぁ…。」
腕を組んで首をひねるハンジさんは、モブリットさんに誰か付き添いが出来そうな人はいないか訊ねる。
だが、分隊に所属する全ての兵士のスケジュールを把握するモブリットさんに首を横に振られてしまう。
今、ハンジさんの分隊は、壁外調査で捕獲した巨人の実験で忙しい。私も休暇が終わったら、その実験に参加することが決まっている。
「それじゃ、運行便の馬車で行きます。テュランはまたの機会ってことで。」
「そうだね、それがいいっ!」
帰りは遅くならないようにと念を押され、私はハンジさんと別れた。
私が声をかける前に、気づいたらしいハンジさんが声をかけてくれる。
「やぁ、なまえ!書類の提出?」
「はい、壁外調査の報告書です。時間があれば、執務室で見てもらえますか?」
「いいよ、いいよ~。もうここで見ちゃうね。」
軽いノリで言ってハンジさんは、私から書類を受け取った。
胸ポケットから取り出した眼鏡をかけて、書類を読みだしてすぐ困った表情で顔を上げた。
何か間違いがあったのだろうか。
「ミスがありましたか?」
「いや、とってもよく出来た報告書だとは思うんだけど、
これは提出先は、私じゃないんだよ。」
「え?」
ハンジさんが困った顔をした理由はよくわかったが、今度は私が首を傾げた。
壁外調査の報告書の提出先は、所属班の班長となっていた。
巨人化したエレンによる巨人捕獲作戦に参加した私は、ハンジ班だ。だから、ハンジさんで問題ないと思っていたのだがー。
「なまえは今回はリヴァイと同じ配置だったから、
リヴァイ班の報告書と一緒にまとめることになってるんだよ。
言うのを忘れてたね、ごめんごめん。」
「そういうことですか。じゃあ、今からリヴァイ兵長に提出してきます。」
「あー、いいよ。私が持っていくよ。」
提出先が変わったことを伝えるのを失念していたお詫びだからというハンジさんの申し出を断って、私は書類を受け取った。
もともと、ハンジさんに書類を提出し終わったら、リヴァイ兵長のところへ行こうと思っていたのだ。
「書類はあとどれくらい残ってるの?」
「これをリヴァイ兵長に提出したら、休暇を楽しもうと思ってますっ。」
ニッと笑う私に、訊ねたモブリットさんもハンジさんと一緒になって、目を丸くした。
私が抱えていた書類の量を彼も知っていたようだ。
そして、まだまだ終わらないと思っていたらしい。
休暇を楽しみたいという気合があれば、何だって出来るのだ。
ペトラのおかげだけれどー。
「それで、ハンジさんにお願いがあるんですけど。」
「ん?何かな?無理難題じゃなければ、
頑張ってくれたなまえのお願いを聞いてあげたいところだけど。」
「明日、ストヘス区に行ってもいいですか?」
「あぁ…!憲兵団に会いたい子がいるんだったね。それは全然大丈夫だよ。
馬車は用意した方がいい?」
「テュランと行こうかなって思ってたんですけど、ダメですか?」
「んー、心配だな。誰かと一緒に行ってくれた方が安心なんだけど、
今、手が空いてるのがいないんだよなぁ…。」
腕を組んで首をひねるハンジさんは、モブリットさんに誰か付き添いが出来そうな人はいないか訊ねる。
だが、分隊に所属する全ての兵士のスケジュールを把握するモブリットさんに首を横に振られてしまう。
今、ハンジさんの分隊は、壁外調査で捕獲した巨人の実験で忙しい。私も休暇が終わったら、その実験に参加することが決まっている。
「それじゃ、運行便の馬車で行きます。テュランはまたの機会ってことで。」
「そうだね、それがいいっ!」
帰りは遅くならないようにと念を押され、私はハンジさんと別れた。