勝手に浮気してる
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なまえとの幼い恋が始まったのは、サウザンドサニー号の硬いソファの上だった。
それは、たった一度のままごとの延長線上みたい遊びのキスで、なまえの好きな甘いカクテルの味がした。
お互いに、真剣に恋愛をするつもりがあったわけではなかったのに、不意に交わる視線の中に熱がこもるようになっていくのに、俺達は気づいてた。
仲間に内緒でこっそりリネン室や書庫で逢瀬を重ねて、口づけを交わした。身体だって、何度も重ねた。
ハラハラして、ドキドキして、俺達は2人でいると、なんだか冒険でもしてるみたいな気分だった。
夢みたいな甘い恋で、なまえのこともそう思ってたんだと思う。
でも、幼い恋は遊びの延長線上から抜け出ることはなくて、このまま一緒にいればきっと後悔する気がした。
失うことが怖くなったのは俺で、なまえも同じだった。
だって俺達は仲間で、その関係を壊したいなんて望んでいなかったんだ。
だから、俺から終わりにしようと告げた。なまえもそれがいいと頷いた。
そして今、俺は本気の恋を探して、見慣れない天井と床、そして、サウザンドサニー号のソファよりも柔らかく大きなベッドの上にいる。
でも、華奢な背中をそっとベッドに寝かせる俺の心は、慣れ親しんだ場所に置いてきてしまったのかもしれない。
俺がベッドに寝かせたのは、久しぶりに上陸したこの島で出会ったすごく可愛くて美人な娘で、スタイルも抜群だ。
そして何より、俺のことを本気で好きだと頬を染めてくれる。
俺の為なら、海賊船に乗るのだって厭わないと、そんな覚悟すらしてくれるほどに、想ってくれている彼女を愛したいと、欲望と虚しさで枯れそうになってた身体が俺を急かすのだ。
そっと、彼女の頬に手を添えて、優しく撫でる。
その度に、恥ずかしそうに頬を染めながら、大きな瞳は熱を持って俺を見つめ返す。
彼女の本気が、俺の身体に流れ込んでくる。
でも、どうしてだろう。
彼女の首筋に唇を這わせ、服を脱がせていると、まるでなまえを裏切っているような気になってくるのだ。
サウザンドサニー号でなまえと会う度に、心に靄がかかることにはずっと前から気づいていた。
触れたいと思う手を、必死に堪えていた自分にだって、気づいていた。
でもそれだって、新しい恋の相手が見つかれば、すぐにマシになると思っていたのだ。
だって、俺達の恋は、たった一度の遊びのキスで始まった、本気の恋愛じゃなかったのだから。
それなのにどうしてだろう。
彼女の下着を剥ぎ取りながら、俺は、浮気をしてるような気持ちになるんだ。
胸の突起を口に含みながら、しっとりと濡れた蜜壺に指を入れると、彼女が甘い嬌声を上げた。
本当のことを言うと、俺のすることすべてに素直に反応してくれる彼女みたいに、なまえに触れられなくなったって、すぐにまた、俺の気持ち次第では取り戻せる関係だと思っていたのだ。
どうして、そんなに自惚れることが出来たんだろう。
「可愛い」だとか、「大好き」だとか、「愛してる」。
彼女になら幾らでも言えるはずの甘い言葉を、俺はなまえに言ってやったことがあっただろうか。
抱くだけ抱いて、気分でキスをして、俺を甘やかすなまえに甘え続けてた。
どうして、なまえを大切にしなかったんだろう。
なまえは、ひどい扱いをしてもいい女じゃないのに——。
煩わしいシャツを脱ぎ捨てると、彼女が俺の胸の辺りをスーッと撫でた。
そういえば、なまえも抱かれるとき、こうしてよく俺の胸の辺りを撫でていたっけ。
早くひとつになりたくて、なまえに夢中で、深く考えもしなかったのに、今になってすごく知りたくなった。
あれには、どんな意味があったんだろう——。
「どうしたの?早く欲しくなった?」
意地悪く言って、彼女の頬を撫でた。
分かりやすく頬を染める彼女は、恥ずかしそうに教えてくれた。
「サンジもドキドキしてくれてるかなと思って。
身体だけじゃなくて、心も繋がりたいから。」
そうだったのか——。
なまえも同じだとは限らないのに、俺は勝手に胸を痛めていた。
あのときのなまえを抱きしめて「愛してる。」と言ってやりたくなった。
もう今さらなのに、もう遅いのに、俺は何を考えてるんだろう。
でも今になって、クソヤバいくらいなまえに会いたくて、抱きしめたくて、仕方がない。
めちゃくちゃになるくらいに抱きたいし、そっと触れるだけのキスでもいい。
ただ、そこになまえがいて、俺を見つめてくれるなら——。
でも今、俺は全く違う女の上で腰を振りながら、勝手になまえを裏切っているような気になっている。
彼女が嬌声を上げて、あっという間に果てようとしてる。
身体が熱い。俺もすぐにイッてしまいそう。
どうやら、身体の相性は最高にいいみたいだ。
でも、俺の心は、慣れ親しんだホッとする場所に置き去りのままで、冷え切ってる。
確かに「サヨナラ。」と言ったのは俺だし、なまえも「それがいいね。」と頷いた。
それなのに、まるで、浮気でもしてる気分だ。
なまえに触れるのをやめてから、いろんな女を抱いてきた。
必死に探したのだ。
こんな気持ちを消してくれる誰かを。
でも、どんな唇に触れても、それはなまえの唇とは違っていて。
仕方がないか。
女は大切にするのがモットーの俺に、愛のない人形みたいに彼女達を抱かせるのなんて、他の誰でもなくなまえしかいないんだから。
そして俺は、今夜も、見慣れない天井と床、柔らかいベッドの上で、女を泣かせながら、クソみたいなことを願うんだ———。
浮気をされたような気になって、君が泣いていますように
そろそろ認めなきゃな、ただの遊びだって吹っ切れられそうにないんだ
それは、たった一度のままごとの延長線上みたい遊びのキスで、なまえの好きな甘いカクテルの味がした。
お互いに、真剣に恋愛をするつもりがあったわけではなかったのに、不意に交わる視線の中に熱がこもるようになっていくのに、俺達は気づいてた。
仲間に内緒でこっそりリネン室や書庫で逢瀬を重ねて、口づけを交わした。身体だって、何度も重ねた。
ハラハラして、ドキドキして、俺達は2人でいると、なんだか冒険でもしてるみたいな気分だった。
夢みたいな甘い恋で、なまえのこともそう思ってたんだと思う。
でも、幼い恋は遊びの延長線上から抜け出ることはなくて、このまま一緒にいればきっと後悔する気がした。
失うことが怖くなったのは俺で、なまえも同じだった。
だって俺達は仲間で、その関係を壊したいなんて望んでいなかったんだ。
だから、俺から終わりにしようと告げた。なまえもそれがいいと頷いた。
そして今、俺は本気の恋を探して、見慣れない天井と床、そして、サウザンドサニー号のソファよりも柔らかく大きなベッドの上にいる。
でも、華奢な背中をそっとベッドに寝かせる俺の心は、慣れ親しんだ場所に置いてきてしまったのかもしれない。
俺がベッドに寝かせたのは、久しぶりに上陸したこの島で出会ったすごく可愛くて美人な娘で、スタイルも抜群だ。
そして何より、俺のことを本気で好きだと頬を染めてくれる。
俺の為なら、海賊船に乗るのだって厭わないと、そんな覚悟すらしてくれるほどに、想ってくれている彼女を愛したいと、欲望と虚しさで枯れそうになってた身体が俺を急かすのだ。
そっと、彼女の頬に手を添えて、優しく撫でる。
その度に、恥ずかしそうに頬を染めながら、大きな瞳は熱を持って俺を見つめ返す。
彼女の本気が、俺の身体に流れ込んでくる。
でも、どうしてだろう。
彼女の首筋に唇を這わせ、服を脱がせていると、まるでなまえを裏切っているような気になってくるのだ。
サウザンドサニー号でなまえと会う度に、心に靄がかかることにはずっと前から気づいていた。
触れたいと思う手を、必死に堪えていた自分にだって、気づいていた。
でもそれだって、新しい恋の相手が見つかれば、すぐにマシになると思っていたのだ。
だって、俺達の恋は、たった一度の遊びのキスで始まった、本気の恋愛じゃなかったのだから。
それなのにどうしてだろう。
彼女の下着を剥ぎ取りながら、俺は、浮気をしてるような気持ちになるんだ。
胸の突起を口に含みながら、しっとりと濡れた蜜壺に指を入れると、彼女が甘い嬌声を上げた。
本当のことを言うと、俺のすることすべてに素直に反応してくれる彼女みたいに、なまえに触れられなくなったって、すぐにまた、俺の気持ち次第では取り戻せる関係だと思っていたのだ。
どうして、そんなに自惚れることが出来たんだろう。
「可愛い」だとか、「大好き」だとか、「愛してる」。
彼女になら幾らでも言えるはずの甘い言葉を、俺はなまえに言ってやったことがあっただろうか。
抱くだけ抱いて、気分でキスをして、俺を甘やかすなまえに甘え続けてた。
どうして、なまえを大切にしなかったんだろう。
なまえは、ひどい扱いをしてもいい女じゃないのに——。
煩わしいシャツを脱ぎ捨てると、彼女が俺の胸の辺りをスーッと撫でた。
そういえば、なまえも抱かれるとき、こうしてよく俺の胸の辺りを撫でていたっけ。
早くひとつになりたくて、なまえに夢中で、深く考えもしなかったのに、今になってすごく知りたくなった。
あれには、どんな意味があったんだろう——。
「どうしたの?早く欲しくなった?」
意地悪く言って、彼女の頬を撫でた。
分かりやすく頬を染める彼女は、恥ずかしそうに教えてくれた。
「サンジもドキドキしてくれてるかなと思って。
身体だけじゃなくて、心も繋がりたいから。」
そうだったのか——。
なまえも同じだとは限らないのに、俺は勝手に胸を痛めていた。
あのときのなまえを抱きしめて「愛してる。」と言ってやりたくなった。
もう今さらなのに、もう遅いのに、俺は何を考えてるんだろう。
でも今になって、クソヤバいくらいなまえに会いたくて、抱きしめたくて、仕方がない。
めちゃくちゃになるくらいに抱きたいし、そっと触れるだけのキスでもいい。
ただ、そこになまえがいて、俺を見つめてくれるなら——。
でも今、俺は全く違う女の上で腰を振りながら、勝手になまえを裏切っているような気になっている。
彼女が嬌声を上げて、あっという間に果てようとしてる。
身体が熱い。俺もすぐにイッてしまいそう。
どうやら、身体の相性は最高にいいみたいだ。
でも、俺の心は、慣れ親しんだホッとする場所に置き去りのままで、冷え切ってる。
確かに「サヨナラ。」と言ったのは俺だし、なまえも「それがいいね。」と頷いた。
それなのに、まるで、浮気でもしてる気分だ。
なまえに触れるのをやめてから、いろんな女を抱いてきた。
必死に探したのだ。
こんな気持ちを消してくれる誰かを。
でも、どんな唇に触れても、それはなまえの唇とは違っていて。
仕方がないか。
女は大切にするのがモットーの俺に、愛のない人形みたいに彼女達を抱かせるのなんて、他の誰でもなくなまえしかいないんだから。
そして俺は、今夜も、見慣れない天井と床、柔らかいベッドの上で、女を泣かせながら、クソみたいなことを願うんだ———。
浮気をされたような気になって、君が泣いていますように
そろそろ認めなきゃな、ただの遊びだって吹っ切れられそうにないんだ
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