心の声に気づいて
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俺は、
私は、
君に、
貴方に、
誰も知らない片想いをしてるー。
「それで、アイツとはどうなんだよ?」
(あぁ、知りたくねぇな。でも、知っておかねぇと。
恋人になってないことを、確かめないといけないんだ。
だから、どうかさ、やっぱり好きじゃなくなったとかさ、
そもそも好きじゃなかったんだとか言ってくれねぇかな。
それか、俺のことが好きになったでもいい。
それがいい。そうだったら、いいのにな。)
「今度上陸する島に美味しいお店があるの知ってるらしくて
連れてってもらえることになったの。
やっぱり年上はいいよねぇ。包容力ってやつ?たまんないっ。」
(少し大袈裟に言い過ぎたかな。
でも、嘘じゃないんだよ。
本当に約束したの。ただ、彼のことを好きな人って言ったのが嘘だっただけ。
エースって意外と勘が鋭いから、嘘ってバレちゃわないか怖いな。
あぁ、怖いな。
このまま一生、偽物の恋の話をエースにしていくかもしれないなんて、怖いな。
早く、気づいてくれないかな。
隣にエースがいるだけで、心臓が痛いくらいドキドキして、好きだって思い知らされてるんだよ。
私が恋をしてるのは、エースなのにな。)
「よかったじゃねぇか。食いすぎてドン引きされねぇようにしろよ。」
(なんだ、うまくいってんのか。
そんな可愛い顔で、嬉しそうに笑うんじゃねぇよ。
デート、失敗しちまえばいいのに。
あぁ、もうこの際、ずっと上陸なんかしなきゃいいのに。)
「うるさいなっ。エースじゃないんだから、そんなことしないもん!
それで、エースはあの子とはどうなの?」
(あぁ、どうして聞いちゃったんだろう。知りたくなんかないのに。
でも、知っておきたい。
恋人になったって言ってくれたら、今度こそ諦められるのにな。
だから…、フラれちゃえばいいのに。
そしたら、あの子ばかり追いかける瞳は、なくなるんでしょ?
私にもチャンスはある?
それとも、ただの友達は、ずっとただの友達なのかな。
こんな風に、好きな子の話を私に出来ちゃうくらいなんだから。)
「この間、飯作ってもらった!すげぇ料理が上手いんだ、アイツ。
この前の戦闘で怪我した俺の隊員の手当ても手際がいいし、
誰にでも優しいし、本当、いい子だよなぁ。お前と違ってさ。」
(何やってんだ、俺は。
どうして、好きな女の前で他の女褒めてんだよ。
気づかねぇかな。
お前の飯を食ってみたいって遠回しで言ってるんだって…、気づくわけねぇよなぁ…。
誰にでも優しい子じゃなくていいんだ。
俺は、俺だけに優しい名前が欲しいのに。
気づかねぇかな。
隣に名前がいるだけで、心臓が痛いくらい苦しくなって、好きだって思い知らされてるんだ。
俺が恋をしてるのは、名前なのにー。)
「ごめんねー、私はいい子じゃなくて。」
(楽しくないのに笑うのにも慣れて来たな。
きっと上手なんだろうな。
だって、私が本当は、その何気ない一言にどれだけ傷ついているのか、エースは気づかない。
気づこうともしない。
エースが見てるのは、私じゃないから。あの子ばかり見てるから。
もう嫌だ。
ねぇ、エース。
こっちを見てよ。
隣にいるのに、どうしていつも遠くを見てるの?
どうして目も合わないの?
ほら、私、笑ってるけどね、泣いちゃいそうだよ。
泣いちゃいそうなのに、どうして私、笑ってるんだろう。)
「冗談だってっ。お前はいい奴だ、分かってっから!
アイツもそれ分かってるから、惚れてて飯屋に誘ったんだって!
自信持てよ、俺が保証してやるからさ!」
(言いたくもないことを笑って言うのにも慣れて来たな。
きっと上手なんだろうな。
だって、俺が本当は、言ったそばから後悔してることだって、名前は気づきもしないんだ。
名前が見てるのは、俺じゃなくて、アイツだから。
アイツのことしか目に映ってないんだ。
なぁ、どうしてアイツなの?
俺の方が、絶対に名前のこと好きなのに。どんなことからだって、守ってやるのに。
目も見れないくらい、ドキドキしてんのにさ、どうして気づかねぇかなぁ。
アイツばっかり見てないで、少しは俺のことも意識してくれよ。
ほら、俺、笑ってるけどさ、今すぐお前を攫っちまいそうなんだ。
攫っちまいそうなのに、どうして俺、応援するようなこと言ってるんだろう。)
(もうやめたい、偽物の恋の話なんて。)
(もうやってられねぇよ、偽物の恋の話なんて。)
(でも、好きって言った途端、エースは私の前から消えちゃうのかな。)
(でも、何でも話してくれるこの関係を壊したくねぇな。)
(もういいや、それならそれで、好きな人に嘘を吐き続けるより、ずっといい。)
(もういいじゃねぇか。どうせ叶わないなら、壊してしまえ。)
(そして、どうか、)
(だから、どうか、)
(この絶望的な状況で奇跡が起きて、振り向いてくれますように。)
(この絶望的な恋が奇跡的に叶いますように。)
俺は、
私は、
君に、
貴方に、
本物の恋をしてるー。
私は、
君に、
貴方に、
誰も知らない片想いをしてるー。
「それで、アイツとはどうなんだよ?」
(あぁ、知りたくねぇな。でも、知っておかねぇと。
恋人になってないことを、確かめないといけないんだ。
だから、どうかさ、やっぱり好きじゃなくなったとかさ、
そもそも好きじゃなかったんだとか言ってくれねぇかな。
それか、俺のことが好きになったでもいい。
それがいい。そうだったら、いいのにな。)
「今度上陸する島に美味しいお店があるの知ってるらしくて
連れてってもらえることになったの。
やっぱり年上はいいよねぇ。包容力ってやつ?たまんないっ。」
(少し大袈裟に言い過ぎたかな。
でも、嘘じゃないんだよ。
本当に約束したの。ただ、彼のことを好きな人って言ったのが嘘だっただけ。
エースって意外と勘が鋭いから、嘘ってバレちゃわないか怖いな。
あぁ、怖いな。
このまま一生、偽物の恋の話をエースにしていくかもしれないなんて、怖いな。
早く、気づいてくれないかな。
隣にエースがいるだけで、心臓が痛いくらいドキドキして、好きだって思い知らされてるんだよ。
私が恋をしてるのは、エースなのにな。)
「よかったじゃねぇか。食いすぎてドン引きされねぇようにしろよ。」
(なんだ、うまくいってんのか。
そんな可愛い顔で、嬉しそうに笑うんじゃねぇよ。
デート、失敗しちまえばいいのに。
あぁ、もうこの際、ずっと上陸なんかしなきゃいいのに。)
「うるさいなっ。エースじゃないんだから、そんなことしないもん!
それで、エースはあの子とはどうなの?」
(あぁ、どうして聞いちゃったんだろう。知りたくなんかないのに。
でも、知っておきたい。
恋人になったって言ってくれたら、今度こそ諦められるのにな。
だから…、フラれちゃえばいいのに。
そしたら、あの子ばかり追いかける瞳は、なくなるんでしょ?
私にもチャンスはある?
それとも、ただの友達は、ずっとただの友達なのかな。
こんな風に、好きな子の話を私に出来ちゃうくらいなんだから。)
「この間、飯作ってもらった!すげぇ料理が上手いんだ、アイツ。
この前の戦闘で怪我した俺の隊員の手当ても手際がいいし、
誰にでも優しいし、本当、いい子だよなぁ。お前と違ってさ。」
(何やってんだ、俺は。
どうして、好きな女の前で他の女褒めてんだよ。
気づかねぇかな。
お前の飯を食ってみたいって遠回しで言ってるんだって…、気づくわけねぇよなぁ…。
誰にでも優しい子じゃなくていいんだ。
俺は、俺だけに優しい名前が欲しいのに。
気づかねぇかな。
隣に名前がいるだけで、心臓が痛いくらい苦しくなって、好きだって思い知らされてるんだ。
俺が恋をしてるのは、名前なのにー。)
「ごめんねー、私はいい子じゃなくて。」
(楽しくないのに笑うのにも慣れて来たな。
きっと上手なんだろうな。
だって、私が本当は、その何気ない一言にどれだけ傷ついているのか、エースは気づかない。
気づこうともしない。
エースが見てるのは、私じゃないから。あの子ばかり見てるから。
もう嫌だ。
ねぇ、エース。
こっちを見てよ。
隣にいるのに、どうしていつも遠くを見てるの?
どうして目も合わないの?
ほら、私、笑ってるけどね、泣いちゃいそうだよ。
泣いちゃいそうなのに、どうして私、笑ってるんだろう。)
「冗談だってっ。お前はいい奴だ、分かってっから!
アイツもそれ分かってるから、惚れてて飯屋に誘ったんだって!
自信持てよ、俺が保証してやるからさ!」
(言いたくもないことを笑って言うのにも慣れて来たな。
きっと上手なんだろうな。
だって、俺が本当は、言ったそばから後悔してることだって、名前は気づきもしないんだ。
名前が見てるのは、俺じゃなくて、アイツだから。
アイツのことしか目に映ってないんだ。
なぁ、どうしてアイツなの?
俺の方が、絶対に名前のこと好きなのに。どんなことからだって、守ってやるのに。
目も見れないくらい、ドキドキしてんのにさ、どうして気づかねぇかなぁ。
アイツばっかり見てないで、少しは俺のことも意識してくれよ。
ほら、俺、笑ってるけどさ、今すぐお前を攫っちまいそうなんだ。
攫っちまいそうなのに、どうして俺、応援するようなこと言ってるんだろう。)
(もうやめたい、偽物の恋の話なんて。)
(もうやってられねぇよ、偽物の恋の話なんて。)
(でも、好きって言った途端、エースは私の前から消えちゃうのかな。)
(でも、何でも話してくれるこの関係を壊したくねぇな。)
(もういいや、それならそれで、好きな人に嘘を吐き続けるより、ずっといい。)
(もういいじゃねぇか。どうせ叶わないなら、壊してしまえ。)
(そして、どうか、)
(だから、どうか、)
(この絶望的な状況で奇跡が起きて、振り向いてくれますように。)
(この絶望的な恋が奇跡的に叶いますように。)
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俺は、
私は、
君に、
貴方に、
本物の恋をしてるー。
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