◇No.66◇大きな壁が立ちはだかります
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多人数乗りの馬車にガタゴトと揺られながら、ロー達は中心街を目指していました。
馬車といっても、2匹馬を操る馭者の乗るスペースがある後ろに10人程は乗れそうな箱を引いているだけです。
申し訳程度のタープが屋根の代わりのようですが、これでは雨を防げそうにありません。
ハートの海賊団の海賊船、ポーラータング号が錨を下ろしたのは大きな港でした。
そこから真っすぐに歩けばすぐに街に出られると考えていたロー達でしたが、港を抜けてすぐにあった馬車乗り場で、中心街に辿り着くまで馬車で1時間以上はかかること、そこの辿り着くまで一切の店が存在しないことを知ったのです。
漂流先の島の調査を兼ねた食材調達を目的をしていた彼らにとって、それなりに高くつく馬車代は思わぬ出費でしたが、断る理由もなく、今に至るのです。
港のすぐそばに馬車乗り場がある島でしたが、乗客は彼らだけなので、観光地というわけでもないのでしょう。
馬車に揺られている間、特に何もすることのないロー達は、他愛のない話をしながら、景色を眺めます。
冬島ということもあり、辺り一面真っ白でした。
それ以外には、何もありません。
建物どころか、1本の木すら生えていませんでした。
その寂しさが、凍える人間に余計に寒さを感じさせているような気がします。
「ねぇ、キャプテン…。本当に街なんてあるのかな。
俺達、どこか恐ろしいところに連れて行かれるんじゃない?」
天然の毛皮のせいで、人間よりも寒さに強いベポが震えます。
この島の寒さよりも、だだっ広く続く真っ白な世界への不安に凍えているようです。
「問題ねぇ。」
ローが、ただ一言、ですがハッキリと答えました。
馬車といっても、2匹馬を操る馭者の乗るスペースがある後ろに10人程は乗れそうな箱を引いているだけです。
申し訳程度のタープが屋根の代わりのようですが、これでは雨を防げそうにありません。
ハートの海賊団の海賊船、ポーラータング号が錨を下ろしたのは大きな港でした。
そこから真っすぐに歩けばすぐに街に出られると考えていたロー達でしたが、港を抜けてすぐにあった馬車乗り場で、中心街に辿り着くまで馬車で1時間以上はかかること、そこの辿り着くまで一切の店が存在しないことを知ったのです。
漂流先の島の調査を兼ねた食材調達を目的をしていた彼らにとって、それなりに高くつく馬車代は思わぬ出費でしたが、断る理由もなく、今に至るのです。
港のすぐそばに馬車乗り場がある島でしたが、乗客は彼らだけなので、観光地というわけでもないのでしょう。
馬車に揺られている間、特に何もすることのないロー達は、他愛のない話をしながら、景色を眺めます。
冬島ということもあり、辺り一面真っ白でした。
それ以外には、何もありません。
建物どころか、1本の木すら生えていませんでした。
その寂しさが、凍える人間に余計に寒さを感じさせているような気がします。
「ねぇ、キャプテン…。本当に街なんてあるのかな。
俺達、どこか恐ろしいところに連れて行かれるんじゃない?」
天然の毛皮のせいで、人間よりも寒さに強いベポが震えます。
この島の寒さよりも、だだっ広く続く真っ白な世界への不安に凍えているようです。
「問題ねぇ。」
ローが、ただ一言、ですがハッキリと答えました。