◇No.51◇愛する人を愛せばいいのです
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なまえは、ローに手を引かれて砂浜を歩いていました。
斜め前を歩く彼は、海を眺めています。
海が、彼の恋焦がれる居場所だからです。
ですが、彼は、なまえのことを『愛してる』と言いました。
そして、なまえも彼に『愛してる』と答えました。
愛を確かめ合う言葉を交わした2人ではありましたが、彼女は、今握っている彼の手の温度すらも分かりません。
〝愛〟を知れば、その温度も知ることが出来るものだと考えていました。
でも、違っていた。
もしくは、今、知ったつもりでいる〝愛〟が、間違いなのか。
「ロー。」
名前を呼ぶと、なまえの手を引いて歩きながら海を眺めていたローが、後ろを振り向きました。
「ローの手は、温かいですか?」
「あぁ、あったけぇ。」
「そうですか。分かりました。」
なまえが頷くと、ローは満足したように彼女の頭をクシャリと撫でました。
彼女には、彼の体温は分かりません。
ですが、〝愛〟の温度は覚えました。
彼が、教えてくれるすべてが、なまえの知る〝愛〟で、それでよかったからです。
斜め前を歩く彼は、海を眺めています。
海が、彼の恋焦がれる居場所だからです。
ですが、彼は、なまえのことを『愛してる』と言いました。
そして、なまえも彼に『愛してる』と答えました。
愛を確かめ合う言葉を交わした2人ではありましたが、彼女は、今握っている彼の手の温度すらも分かりません。
〝愛〟を知れば、その温度も知ることが出来るものだと考えていました。
でも、違っていた。
もしくは、今、知ったつもりでいる〝愛〟が、間違いなのか。
「ロー。」
名前を呼ぶと、なまえの手を引いて歩きながら海を眺めていたローが、後ろを振り向きました。
「ローの手は、温かいですか?」
「あぁ、あったけぇ。」
「そうですか。分かりました。」
なまえが頷くと、ローは満足したように彼女の頭をクシャリと撫でました。
彼女には、彼の体温は分かりません。
ですが、〝愛〟の温度は覚えました。
彼が、教えてくれるすべてが、なまえの知る〝愛〟で、それでよかったからです。