◇No.40◇彼女は喜ばせたかっただけなのです
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航海日誌を書き終えたローが船長室を出たのは、昼過ぎでした。
廊下に出た途端に、楽しそうな声が幾つも目の前を通り過ぎて行きました。
そして、急げだとか言いながら、走り去っていきます。
訝し気に思いながらも、ローは、航路に問題がないかを確認するために、甲板へと向かいました。
その途中でも、楽しそうにしながら「急げ!」と走り去る数名の船員とすれ違いました。
ご機嫌な様子ではあるから、問題が起きたというわけではないのだろうが、その理由が気になりました。
だって、船内の様子が、いつもと少し違うように感じたのです。
どこか、フワフワと浮いているような———。
皆が浮足立っているのか、楽しそうな笑い声もどこからか聞こえてくるし、船内が明るくなったようでした。
それに甲板も、いつもとは違います。
船縁に座って釣りをしている船員はなく、数名の見知った顔が、見たこともないようなだらしのない顔で、互いの顔を見て笑っています。
「何かあったのか?」
ローは、舵をとっていた船員に、航路に問題がないかを聞いた後に、だらしのない顔の船員達の方を見ながら、訊ねました。
彼は「あぁ…!」と言った後に、教えてくれます。
「なまえが、食堂で、キスをプレゼントしてるんですよ。」
「は?」
「好きな人にはキスをするもんだって、キャプテンが教えたんでしょ?
なら、俺達にもしろってシャチあたりが言い出したらしくて、
今、なまえは好きなやつ皆にキスをプレゼントしてるんすよ。」
彼はそう言うと「俺もしてもらっちゃいました。」とハニかみました。
廊下に出た途端に、楽しそうな声が幾つも目の前を通り過ぎて行きました。
そして、急げだとか言いながら、走り去っていきます。
訝し気に思いながらも、ローは、航路に問題がないかを確認するために、甲板へと向かいました。
その途中でも、楽しそうにしながら「急げ!」と走り去る数名の船員とすれ違いました。
ご機嫌な様子ではあるから、問題が起きたというわけではないのだろうが、その理由が気になりました。
だって、船内の様子が、いつもと少し違うように感じたのです。
どこか、フワフワと浮いているような———。
皆が浮足立っているのか、楽しそうな笑い声もどこからか聞こえてくるし、船内が明るくなったようでした。
それに甲板も、いつもとは違います。
船縁に座って釣りをしている船員はなく、数名の見知った顔が、見たこともないようなだらしのない顔で、互いの顔を見て笑っています。
「何かあったのか?」
ローは、舵をとっていた船員に、航路に問題がないかを聞いた後に、だらしのない顔の船員達の方を見ながら、訊ねました。
彼は「あぁ…!」と言った後に、教えてくれます。
「なまえが、食堂で、キスをプレゼントしてるんですよ。」
「は?」
「好きな人にはキスをするもんだって、キャプテンが教えたんでしょ?
なら、俺達にもしろってシャチあたりが言い出したらしくて、
今、なまえは好きなやつ皆にキスをプレゼントしてるんすよ。」
彼はそう言うと「俺もしてもらっちゃいました。」とハニかみました。