俺様彼氏≪進撃/Levi≫
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窓から入り込む月の光とデスクを照らすランタンの明かりだけが頼りの薄暗い執務室で、私はベッドに寝転んで天井を見上げていた。
夕食を終えた後、恋人のリヴァイとイチャイチャしたいと思って遊びに来たはずだったのにー。
最愛の恋人は、私に背を向けて書類仕事に忙しそうにしている。
兵団ジャケットは脱いでいるものの、まだ兵服のままだ。
仕事中に来てしまった私が悪いと、分かっている。
でもー。
『待ってろ。』
遊びに来たときから書類仕事をしていたリヴァイにそう言われて、どれくらいが経っただろう。
基本的に冷めている彼から、忙しいと追い返されなかったのは、恋人として愛されている証拠なのだろうと思う。
でも、こんなに放置されるくらいなら、忙しいからと断ってくれた方が、私はそれなりに有意義な時間を過ごせたんじゃないだろうか。
それに、天井の染みを数えるのにもそろそろ飽きて来たのだ。
万年資金不足の調査兵団の兵舎は古い。
染みどころがヒビみたいなものまで見つけて、いつか壊れるんじゃないかとむしろ怖くなる。
「ねぇ、リヴァイ。まだ?」
「まだだ。」
「あとどれくらい?」
「まだまだだ。」
振り返りもしないで、リヴァイが答えた。
こういう態度にも慣れてはいるけれど、正直ムッともする。
勝手に遊びに来たのは自分だということは、百本承知だ。
「なら、部屋に戻るよ。」
飲み込もうかとも思ったため息を吐き出して、私は起き上がった。
そこで漸く、リヴァイが振り返った。
「待ってろと言ったはずだが。」
「だって、いつまで待ってても終わりそうにないじゃん。
せっかくイチャイチャしようと思って遊びに来たのにさぁ。」
ぷぅっと頬を膨らませば、リヴァイはチッと舌打ちをして立ち上がった。
そして、私の腕を掴むと、投げるようにベッドに寝かせた。
あ、と思ったときにはもう、リヴァイは私の腰の上に馬乗りになっていた。
「全部終わらせてから、たっぷり時間かけて可愛がってやろうと思ってたのにな。
俺の優しさを無駄にしやがった責任はとってくれるんだろう?」
私を見下ろすリヴァイは、自分の着ているシャツのボタンを上からひとつずつ外しながら言う。
少しずつ露になる、幾つかの傷が残る筋肉質な綺麗な身体ー。
それが、私を焦らせる。
そして、どうしようもないくらいに鼓動が速くなる。
「…っ、それなら、優しく可愛がられる方が…っ。」
「もう遅ぇ。」
すべてのボタンを外し終えて、リヴァイがニヒルに片方だけ口の端を上げた。
「で?俺にどうして欲しいんだ?」
背中を反りそうなくらいに威張った態度で、リヴァイは私を見下ろす。
そういうことじゃない。
ただ隣で他愛のない話が出来ればよかったー。
そのはずなのに。
こんな一方的な状況でも、節操のない私の心臓は期待と喜びでドキリと高鳴る。
でも、それが悔しくて、私は口を噤んだままリヴァイを見上げる。
「おい、言いやがれ。」
いきなり唇が擦れる距離で、リヴァイの熱っぽい瞳が射抜く。
抵抗しようとした私の弱い心なんて、このどうしようもないくらいに勝手な恋人にいつも簡単に屈してしまうのだ。
私の無駄な抵抗だってきっともう、そんなにもたないー。
「何度も言うが、俺は忙しい。
大事な時間をお前にくれてやるんだから、無駄にはさせねぇ。」
リヴァイの唇が、今度は私の耳たぶに擦れる。
低い声が響いて鳥肌が立つ。
思わず身をよじろうとした私の両手首は、リヴァイの華奢で細い指に捕らえられてベッドに縫い付けられてしまった。
「リヴァイ…っ、そんなとこで喋んな、いでよ…っ。」
「なら、ちゃんと言え。俺にどうして欲しいんだ?」
耳たぶを擦った唇が、首筋を撫でてから、私を見下ろした。
顔中に熱が集まっているのが自分でも分かるから、リヴァイに見えている私はきっと真っ赤なんだろう。
身体だって熱い。熱い、とてもー。
勝ち誇ったように片方だけ口の端を上げられて、すごく癪だけど、悔しいけど、私はそういうところを好きになってしまった。
いつだって、私の完敗なのだ。
ほら、今夜もー。
「抱いて…、めちゃくちゃになるくらい…。」
操られるみたいに動いた両手は、リヴァイの首元にまわされて、私の唇は獣を起こす呪文を唱えてしまう。
意地悪な彼の唇が重なった。
あぁ、やっと、熱い夜が始まるー。
夕食を終えた後、恋人のリヴァイとイチャイチャしたいと思って遊びに来たはずだったのにー。
最愛の恋人は、私に背を向けて書類仕事に忙しそうにしている。
兵団ジャケットは脱いでいるものの、まだ兵服のままだ。
仕事中に来てしまった私が悪いと、分かっている。
でもー。
『待ってろ。』
遊びに来たときから書類仕事をしていたリヴァイにそう言われて、どれくらいが経っただろう。
基本的に冷めている彼から、忙しいと追い返されなかったのは、恋人として愛されている証拠なのだろうと思う。
でも、こんなに放置されるくらいなら、忙しいからと断ってくれた方が、私はそれなりに有意義な時間を過ごせたんじゃないだろうか。
それに、天井の染みを数えるのにもそろそろ飽きて来たのだ。
万年資金不足の調査兵団の兵舎は古い。
染みどころがヒビみたいなものまで見つけて、いつか壊れるんじゃないかとむしろ怖くなる。
「ねぇ、リヴァイ。まだ?」
「まだだ。」
「あとどれくらい?」
「まだまだだ。」
振り返りもしないで、リヴァイが答えた。
こういう態度にも慣れてはいるけれど、正直ムッともする。
勝手に遊びに来たのは自分だということは、百本承知だ。
「なら、部屋に戻るよ。」
飲み込もうかとも思ったため息を吐き出して、私は起き上がった。
そこで漸く、リヴァイが振り返った。
「待ってろと言ったはずだが。」
「だって、いつまで待ってても終わりそうにないじゃん。
せっかくイチャイチャしようと思って遊びに来たのにさぁ。」
ぷぅっと頬を膨らませば、リヴァイはチッと舌打ちをして立ち上がった。
そして、私の腕を掴むと、投げるようにベッドに寝かせた。
あ、と思ったときにはもう、リヴァイは私の腰の上に馬乗りになっていた。
「全部終わらせてから、たっぷり時間かけて可愛がってやろうと思ってたのにな。
俺の優しさを無駄にしやがった責任はとってくれるんだろう?」
私を見下ろすリヴァイは、自分の着ているシャツのボタンを上からひとつずつ外しながら言う。
少しずつ露になる、幾つかの傷が残る筋肉質な綺麗な身体ー。
それが、私を焦らせる。
そして、どうしようもないくらいに鼓動が速くなる。
「…っ、それなら、優しく可愛がられる方が…っ。」
「もう遅ぇ。」
すべてのボタンを外し終えて、リヴァイがニヒルに片方だけ口の端を上げた。
「で?俺にどうして欲しいんだ?」
背中を反りそうなくらいに威張った態度で、リヴァイは私を見下ろす。
そういうことじゃない。
ただ隣で他愛のない話が出来ればよかったー。
そのはずなのに。
こんな一方的な状況でも、節操のない私の心臓は期待と喜びでドキリと高鳴る。
でも、それが悔しくて、私は口を噤んだままリヴァイを見上げる。
「おい、言いやがれ。」
いきなり唇が擦れる距離で、リヴァイの熱っぽい瞳が射抜く。
抵抗しようとした私の弱い心なんて、このどうしようもないくらいに勝手な恋人にいつも簡単に屈してしまうのだ。
私の無駄な抵抗だってきっともう、そんなにもたないー。
「何度も言うが、俺は忙しい。
大事な時間をお前にくれてやるんだから、無駄にはさせねぇ。」
リヴァイの唇が、今度は私の耳たぶに擦れる。
低い声が響いて鳥肌が立つ。
思わず身をよじろうとした私の両手首は、リヴァイの華奢で細い指に捕らえられてベッドに縫い付けられてしまった。
「リヴァイ…っ、そんなとこで喋んな、いでよ…っ。」
「なら、ちゃんと言え。俺にどうして欲しいんだ?」
耳たぶを擦った唇が、首筋を撫でてから、私を見下ろした。
顔中に熱が集まっているのが自分でも分かるから、リヴァイに見えている私はきっと真っ赤なんだろう。
身体だって熱い。熱い、とてもー。
勝ち誇ったように片方だけ口の端を上げられて、すごく癪だけど、悔しいけど、私はそういうところを好きになってしまった。
いつだって、私の完敗なのだ。
ほら、今夜もー。
「抱いて…、めちゃくちゃになるくらい…。」
操られるみたいに動いた両手は、リヴァイの首元にまわされて、私の唇は獣を起こす呪文を唱えてしまう。
意地悪な彼の唇が重なった。
あぁ、やっと、熱い夜が始まるー。
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