◇81ページ◇魔法のお城
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ホテルから出た私達を待っていたのは、真っ白のリムジンだった。
運転席に飛び乗ったジャンに続いて、私達も後ろの扉からリムジンに乗り込んだ。
リムジンの中はとても広くて、窓際に沿うように配置された長い座席は、左右で向かい合うようになっていた。
「全員座ったな!行くぞ!!」
全員が座り終わった頃、運転席からジャンが声をかけた。
やっぱり、ジャンが馬だったみたいだ。
問題ないとライナーが答えれば、リムジンが勢いよく走りだした。
「カボチャの馬車だ。」
私は窓にそっと触れた。
日記に書かれていた、クリスマスデートと同じだった。
本当に魔法の世界に連れて行ってくれるみたいだ。
でも、ガラスの靴がないー。
「これ、どうする?一応、ベルトルトが拾ってきたんだけど。」
アニが言うと、ベルトルトが風呂敷のようなものを膝の上に広げた。
風呂敷の上で、ガラスの破片がガシャガシャと嫌な音を立てる。
「それだよな…。リヴァイさんからガラスの靴忘れんなって言われてたのに。」
ライナーは額に手を置くと、難しい顔をしてため息を吐くように言った。
その向かいに座ったミカサがどこからか接着剤を取り出した。
「接着剤でくっつければいい。」
「粉々過ぎて無理だよ。それに、そういう問題じゃない気がする。」
「マジでやべぇよ…。俺達が殺されちまうって。」
エレンが頭を抱える。
あの人はブチギレたら本当に怖いのだと青い顔をしている。
そういえば、エレンはエルディア病院の研修医だ。
同じ病院にいるから、仕事中に叱られることでもあるのかもしれない。
「落としたのは私だから。私が謝るよ。」
「ガラスの靴と名前を無事で連れてくるって指令を受けてんだよ、俺達。
やべぇよ。やべぇ…。あの人に殺される…。」
「ギャハハハ!!リヴァイさんにぶっ殺されちまえ!!」
「うるせぇな!!馬面野郎!!後ろ向いてたら事故になっちゃうだろうが!!」
「あぁッ!?」
運転席と座席で喧嘩が始まった。
それが懐かしく感じて、妙に落ち着いた。
あとどれくらいでリヴァイさんの元に辿り着くのだろう。
ガラスの靴を壊した私を、魔法使いさんは受け入れてくれるのか。
やっとリヴァイさんに会える喜びと不安で押し潰されそうだった。
運転席に飛び乗ったジャンに続いて、私達も後ろの扉からリムジンに乗り込んだ。
リムジンの中はとても広くて、窓際に沿うように配置された長い座席は、左右で向かい合うようになっていた。
「全員座ったな!行くぞ!!」
全員が座り終わった頃、運転席からジャンが声をかけた。
やっぱり、ジャンが馬だったみたいだ。
問題ないとライナーが答えれば、リムジンが勢いよく走りだした。
「カボチャの馬車だ。」
私は窓にそっと触れた。
日記に書かれていた、クリスマスデートと同じだった。
本当に魔法の世界に連れて行ってくれるみたいだ。
でも、ガラスの靴がないー。
「これ、どうする?一応、ベルトルトが拾ってきたんだけど。」
アニが言うと、ベルトルトが風呂敷のようなものを膝の上に広げた。
風呂敷の上で、ガラスの破片がガシャガシャと嫌な音を立てる。
「それだよな…。リヴァイさんからガラスの靴忘れんなって言われてたのに。」
ライナーは額に手を置くと、難しい顔をしてため息を吐くように言った。
その向かいに座ったミカサがどこからか接着剤を取り出した。
「接着剤でくっつければいい。」
「粉々過ぎて無理だよ。それに、そういう問題じゃない気がする。」
「マジでやべぇよ…。俺達が殺されちまうって。」
エレンが頭を抱える。
あの人はブチギレたら本当に怖いのだと青い顔をしている。
そういえば、エレンはエルディア病院の研修医だ。
同じ病院にいるから、仕事中に叱られることでもあるのかもしれない。
「落としたのは私だから。私が謝るよ。」
「ガラスの靴と名前を無事で連れてくるって指令を受けてんだよ、俺達。
やべぇよ。やべぇ…。あの人に殺される…。」
「ギャハハハ!!リヴァイさんにぶっ殺されちまえ!!」
「うるせぇな!!馬面野郎!!後ろ向いてたら事故になっちゃうだろうが!!」
「あぁッ!?」
運転席と座席で喧嘩が始まった。
それが懐かしく感じて、妙に落ち着いた。
あとどれくらいでリヴァイさんの元に辿り着くのだろう。
ガラスの靴を壊した私を、魔法使いさんは受け入れてくれるのか。
やっとリヴァイさんに会える喜びと不安で押し潰されそうだった。