◇36ページ◇抱き心地
Name change
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パーティー会場から少し離れたところにあるバルコニーに、俺と名前はいた。
冷たい夜風が口づけを交わす俺達の身体を撫でるから、寒さから逃れるようにさらにキツく抱きしめ合う。
漸く唇が離れたときには、月明かりと外灯に照らされた名前は情事の始まりを予感させる女の表情をしていた。
今すぐ噛みついてしまいたいのを必死に堪えて、もう一度、そっと触れるだけのキスをしてから、名前の手を引いてベンチに腰を降ろした。
「リヴァイさん、1つ、聞いてもいいですか?」
名前は、自分の膝の上に乗せた両手を見下ろしながら、口を開いた。
「ん?」
「本当に、私が本物の恋人で、いいんですか?」
不安そうにしながら、名前は躊躇いがちに訊ねた。
俺は、細くか弱そうな腰に手をまわして抱き寄せてから、答えた。
「名前がいい。」
「…なんか、信じられません…。
さっきまで、リヴァイさんとあの人の幸せを心から願おうと思っていたので…。」
「やめてくれ。本気で俺があの下品な女に惚れてると思ったのか。」
思わず眉を顰めた。
想像するのも嫌なくらいに、生理的に受け付けない女だった。
ほんの少しの間だとしても、そんな女に惚れていると名前に想われたのもショックだ。
「趣味が悪いなぁ、とは思いました。」
正直な名前の感想に、俺は軽く吹き出してしまった。
そんな俺の方を向いて、名前が困ったように続けた。
「でも、ケニーさんが、リヴァイさんは女性の趣味が引くほど悪いと言っていたので。
そうか、あぁいうのが理想的な女性なのか、と感心してました。」
「…クソ、ケニーが。お前も妙なところで感心するんじゃねぇ。」
名前に余計なことを言いやがってー。
ケニーへの苛つきで、チッと舌打ちが漏れた。
「だって…!おっぱいも…、大きかったし…!」
「…なんだって?」
「…抱き心地が、良さそうだったので…。
身体の相性も大事だと言いますし…、リヴァイさんもそういうのが好きなのかなって…。
私は…、ダメだから…。」
名前はまた、自分の膝の上に乗せた両手を見下ろして、自信なさそうに零す。
なぜそんなに自分を卑下しているのか。
あんな胸がデカいだけの干物みたいな女とは比べものにならないほどに名前は、その身体も、魅力的なのに。
「こんないい身体してる女が隣にいるのに、
他の女の身体なんか興味出ねぇよ。」
そう言って、俺は名前の腰をさらに強く抱き寄せた。
「お世辞はいいです。」
「俺がそんな面倒なことするような男に見えるか。」
「…。」
黙ってしまった名前から察するに、俺はそういう男には見えなかったのだろう。
それなら信じてくれてもいいものだが、名前はまだ自分に自信がないらしく、少し間を開けてから、ゆっくりと口を開いた。
「エレンが…。」
「医者の息子か?アイツがどうした。」
「もっとケーキ食べて抱き心地が良くなった方が、リヴァイさんも喜ぶって…。
私の身体、抱き心地が悪そうなんですよね…?」
パーティー会場で名前がひたすらケーキを食べ続けていたのはそういうことか、と納得した。
あのクソガキ、余計なことを言いやがってというのが正直な感想だ。
エレンは空気が読めなさそうだったし、俺が言うのもなんだが、女性に気を遣うということの意味も分かっていなさそうだった。
「名前が太ろうが痩せようが、俺にとってはどっちでも抱き心地の良さそうな女のままだ。
まぁ、これ以上痩せちまったら健康面が心配にはなるが。」
名前をまっすぐに見て、伝えた。
あのエレンという男の言葉よりも、俺を信じて欲しかった。
俺の目を覗き込むようにじっと見つめ続けた名前だったが、結局、傷ついたように目を伏せてしまった。
信じてもらえなかったのかと思ったが、違ったようだった。
「エレンも言ってました。」
「またエレンか。」
落胆の声と一緒に、ため息が零れた。
「惚れてる女だったら、どんな身体でも最高に抱き心地がいいって。」
「ガキのくせに知ったこと言いやがって。」
「だから…。リヴァイさんも同じで、本当に私のこと好きだと思ってくれてるなら、
やっぱり…、この前、途中でやめちゃったのは、
私がヴァージンだったからですか…。」
床に零れるように出て来た言葉で、俺は漸く、今までの名前の自信のなさの出所に気づいた。
俺のせいだった。
あの日のことをずっと気にしていたのか。
「まぁ…、驚いたな。最後までしなかったのも、理由はそれだ。」
「分かりました。」
名前は頷くと、何かを決意するように顔を上げた。
そしてー。
「私、今から、パーティー会場に戻って適当に男をひっかけてきます!」
いきなり、名前が勢いよく立ち上がった。
「は?」
「私、すぐにヴァージン捨ててきます!!」
「はぁ!?」
「リヴァイさんの理想的な身体になるように頑張ってくるので、少し待ってて下さい!!」
「あ!おい、待て!!」
覚悟したように拳を握った名前は本気だった。
慌てて、背を向けて走り出そうとした名前の腕を掴んで引き留めた。
「どうしたんですか?」
不思議そうに振り返った名前を引きよせて、キツく抱きしめた。
身長はそれほど変わらないのに、俺の腕の中にすっぽりとおさまる。
守ってやらなければと思わせる愛おしい温もりが好きだ。
このままずっと腕の中に閉じ込めておきたいくらいだった。
名前は俺のだ。
今もこうして腕の中にいる名前に安心して、俺は長いため息をこぼした。
「俺のために尽くそうとしてくれるのは、嬉しい。」
「私のすべてはリヴァイさんの為にあるので。」
「なら、他の男に抱かれて来るとかとんでもねぇこと言うんじゃねぇ。」
「だって、ヴァージンは重たいから経験があった方がいいと思って。」
「そんなこと思ってねぇ。」
「でも…、初めてだって言ったら、急にやめちゃったじゃないですか…。」
俺の腕の中で、名前は泣きそうな声で言った。
好きでもない男と平気で2人きりになんてなれないと言っていた名前が、他の男に抱かれても構わないと思うくらいに追い詰めていたのかと、反省した。
あのとき、どうして途中でやめたのかをちゃんと伝えるべきだった。
言葉が足りないと、子供の頃から母によく言われていた。
アンともそういうところからすれ違っていったはずだった。
もう二度と、同じ過ちを犯したくない。
名前だけは絶対に、失いたくない。
「大事にしたかったんだ。」
「大事に?」
「初めてってのは女にとって大切なものなんだろ。
あのときの俺は嫉妬でどうかしてたし、シチュエーションも最悪だった。ソファだったしな。
だから、ちゃんとタイミングを選んで、想い出に残せるようにしてやりたかったんだ。」
それに、俺も名前の初めての大切な想い出になりたかったー。
そう続けた俺の言葉に、名前の肩がビクッと震えた。
その本当の意味を理解出来るわけのなかった俺は、あの日の真意を知って驚いただけだと思った。
「リヴァイさんとなら、それがどこでも、どんな最悪なシチュエーションだって
素敵な想い出です。リヴァイさんだったら、それだけでいいんです。」
だからー。
そう続けた名前は、俺のジャケットの胸元にそっと手を添えてから、真っすぐに目を見て続けた。
「本当に、私を欲しいと思ってくれるなら、今ここで、抱いてください。」
「今、ここで?」
無意識に、片眉がピクリと上がった。
俺を見つめる名前の瞳はただひたすら真剣で、大胆なことを言ったという自覚があるのかも分からなかった。
「今夜は、リヴァイさんの気持ちを知れた特別な日です。
そしてここは、恋人になれたバルコニーだから、タイミングもシチュエーションも最高ですよね?
だから、今すぐここで私のことを抱いて欲しいー。」
名前はそこまで言うと、俺の首に両腕をまわして唇を重ねてきた。
噛みつくようなキスに驚いたのは、ほんの一瞬だけだった。
片腕で名前の身体がぴたりと俺に重なるように抱き寄せながら、重たいカーテンを乱暴に閉じてバルコニーと廊下の繋がりを切った。
今夜のこの場所が最高のシチュエーションだなんて欠片も思ってなかった。
名前の言葉巧みなこじつけに過ぎないことくらい、分かっていた。
そして、このフロアは今夜のパーティーの参加者で貸し切っていて、このバルコニーは会場から離れているからなかなか人は来ない。
そんなことを考えられるくらいには、頭は冷静にまわっていたのだ。
ただ、なぜこんなにまで名前が焦っていて、すぐにでも身体を重ねたいと思っていたのかは、分からなかった。
でも、俺もたぶん、名前と同じくらい、欲しかった。
だから、俺の身体と心は理性をアッサリと捨てたのだ。
名前の身体を壁際に追い詰めながら、甘ったるいケーキの味のする舌を絡めとった。
そして、名前の背中が壁にあたって止まったところで、俺はゆっくりと唇を離した。
上気した頬と熱っぽい瞳、名前のすべてが、今のキスの続きを求めていた。
それでも、僅かに残っていた理性が、名前に訊ねさせた。
「本当にいいのか。」
俺を見つめる名前は、少し緊張気味にコクリと頷いた。
それはまるで魔法のように、俺から理性を消し去って、俺の心も身体も欲望にまみれた野獣に変えたのだ。
「どうなっても知らねぇからな。」
俺は欲望のままに、名前の唇に噛みついた。
冷たい夜風が口づけを交わす俺達の身体を撫でるから、寒さから逃れるようにさらにキツく抱きしめ合う。
漸く唇が離れたときには、月明かりと外灯に照らされた名前は情事の始まりを予感させる女の表情をしていた。
今すぐ噛みついてしまいたいのを必死に堪えて、もう一度、そっと触れるだけのキスをしてから、名前の手を引いてベンチに腰を降ろした。
「リヴァイさん、1つ、聞いてもいいですか?」
名前は、自分の膝の上に乗せた両手を見下ろしながら、口を開いた。
「ん?」
「本当に、私が本物の恋人で、いいんですか?」
不安そうにしながら、名前は躊躇いがちに訊ねた。
俺は、細くか弱そうな腰に手をまわして抱き寄せてから、答えた。
「名前がいい。」
「…なんか、信じられません…。
さっきまで、リヴァイさんとあの人の幸せを心から願おうと思っていたので…。」
「やめてくれ。本気で俺があの下品な女に惚れてると思ったのか。」
思わず眉を顰めた。
想像するのも嫌なくらいに、生理的に受け付けない女だった。
ほんの少しの間だとしても、そんな女に惚れていると名前に想われたのもショックだ。
「趣味が悪いなぁ、とは思いました。」
正直な名前の感想に、俺は軽く吹き出してしまった。
そんな俺の方を向いて、名前が困ったように続けた。
「でも、ケニーさんが、リヴァイさんは女性の趣味が引くほど悪いと言っていたので。
そうか、あぁいうのが理想的な女性なのか、と感心してました。」
「…クソ、ケニーが。お前も妙なところで感心するんじゃねぇ。」
名前に余計なことを言いやがってー。
ケニーへの苛つきで、チッと舌打ちが漏れた。
「だって…!おっぱいも…、大きかったし…!」
「…なんだって?」
「…抱き心地が、良さそうだったので…。
身体の相性も大事だと言いますし…、リヴァイさんもそういうのが好きなのかなって…。
私は…、ダメだから…。」
名前はまた、自分の膝の上に乗せた両手を見下ろして、自信なさそうに零す。
なぜそんなに自分を卑下しているのか。
あんな胸がデカいだけの干物みたいな女とは比べものにならないほどに名前は、その身体も、魅力的なのに。
「こんないい身体してる女が隣にいるのに、
他の女の身体なんか興味出ねぇよ。」
そう言って、俺は名前の腰をさらに強く抱き寄せた。
「お世辞はいいです。」
「俺がそんな面倒なことするような男に見えるか。」
「…。」
黙ってしまった名前から察するに、俺はそういう男には見えなかったのだろう。
それなら信じてくれてもいいものだが、名前はまだ自分に自信がないらしく、少し間を開けてから、ゆっくりと口を開いた。
「エレンが…。」
「医者の息子か?アイツがどうした。」
「もっとケーキ食べて抱き心地が良くなった方が、リヴァイさんも喜ぶって…。
私の身体、抱き心地が悪そうなんですよね…?」
パーティー会場で名前がひたすらケーキを食べ続けていたのはそういうことか、と納得した。
あのクソガキ、余計なことを言いやがってというのが正直な感想だ。
エレンは空気が読めなさそうだったし、俺が言うのもなんだが、女性に気を遣うということの意味も分かっていなさそうだった。
「名前が太ろうが痩せようが、俺にとってはどっちでも抱き心地の良さそうな女のままだ。
まぁ、これ以上痩せちまったら健康面が心配にはなるが。」
名前をまっすぐに見て、伝えた。
あのエレンという男の言葉よりも、俺を信じて欲しかった。
俺の目を覗き込むようにじっと見つめ続けた名前だったが、結局、傷ついたように目を伏せてしまった。
信じてもらえなかったのかと思ったが、違ったようだった。
「エレンも言ってました。」
「またエレンか。」
落胆の声と一緒に、ため息が零れた。
「惚れてる女だったら、どんな身体でも最高に抱き心地がいいって。」
「ガキのくせに知ったこと言いやがって。」
「だから…。リヴァイさんも同じで、本当に私のこと好きだと思ってくれてるなら、
やっぱり…、この前、途中でやめちゃったのは、
私がヴァージンだったからですか…。」
床に零れるように出て来た言葉で、俺は漸く、今までの名前の自信のなさの出所に気づいた。
俺のせいだった。
あの日のことをずっと気にしていたのか。
「まぁ…、驚いたな。最後までしなかったのも、理由はそれだ。」
「分かりました。」
名前は頷くと、何かを決意するように顔を上げた。
そしてー。
「私、今から、パーティー会場に戻って適当に男をひっかけてきます!」
いきなり、名前が勢いよく立ち上がった。
「は?」
「私、すぐにヴァージン捨ててきます!!」
「はぁ!?」
「リヴァイさんの理想的な身体になるように頑張ってくるので、少し待ってて下さい!!」
「あ!おい、待て!!」
覚悟したように拳を握った名前は本気だった。
慌てて、背を向けて走り出そうとした名前の腕を掴んで引き留めた。
「どうしたんですか?」
不思議そうに振り返った名前を引きよせて、キツく抱きしめた。
身長はそれほど変わらないのに、俺の腕の中にすっぽりとおさまる。
守ってやらなければと思わせる愛おしい温もりが好きだ。
このままずっと腕の中に閉じ込めておきたいくらいだった。
名前は俺のだ。
今もこうして腕の中にいる名前に安心して、俺は長いため息をこぼした。
「俺のために尽くそうとしてくれるのは、嬉しい。」
「私のすべてはリヴァイさんの為にあるので。」
「なら、他の男に抱かれて来るとかとんでもねぇこと言うんじゃねぇ。」
「だって、ヴァージンは重たいから経験があった方がいいと思って。」
「そんなこと思ってねぇ。」
「でも…、初めてだって言ったら、急にやめちゃったじゃないですか…。」
俺の腕の中で、名前は泣きそうな声で言った。
好きでもない男と平気で2人きりになんてなれないと言っていた名前が、他の男に抱かれても構わないと思うくらいに追い詰めていたのかと、反省した。
あのとき、どうして途中でやめたのかをちゃんと伝えるべきだった。
言葉が足りないと、子供の頃から母によく言われていた。
アンともそういうところからすれ違っていったはずだった。
もう二度と、同じ過ちを犯したくない。
名前だけは絶対に、失いたくない。
「大事にしたかったんだ。」
「大事に?」
「初めてってのは女にとって大切なものなんだろ。
あのときの俺は嫉妬でどうかしてたし、シチュエーションも最悪だった。ソファだったしな。
だから、ちゃんとタイミングを選んで、想い出に残せるようにしてやりたかったんだ。」
それに、俺も名前の初めての大切な想い出になりたかったー。
そう続けた俺の言葉に、名前の肩がビクッと震えた。
その本当の意味を理解出来るわけのなかった俺は、あの日の真意を知って驚いただけだと思った。
「リヴァイさんとなら、それがどこでも、どんな最悪なシチュエーションだって
素敵な想い出です。リヴァイさんだったら、それだけでいいんです。」
だからー。
そう続けた名前は、俺のジャケットの胸元にそっと手を添えてから、真っすぐに目を見て続けた。
「本当に、私を欲しいと思ってくれるなら、今ここで、抱いてください。」
「今、ここで?」
無意識に、片眉がピクリと上がった。
俺を見つめる名前の瞳はただひたすら真剣で、大胆なことを言ったという自覚があるのかも分からなかった。
「今夜は、リヴァイさんの気持ちを知れた特別な日です。
そしてここは、恋人になれたバルコニーだから、タイミングもシチュエーションも最高ですよね?
だから、今すぐここで私のことを抱いて欲しいー。」
名前はそこまで言うと、俺の首に両腕をまわして唇を重ねてきた。
噛みつくようなキスに驚いたのは、ほんの一瞬だけだった。
片腕で名前の身体がぴたりと俺に重なるように抱き寄せながら、重たいカーテンを乱暴に閉じてバルコニーと廊下の繋がりを切った。
今夜のこの場所が最高のシチュエーションだなんて欠片も思ってなかった。
名前の言葉巧みなこじつけに過ぎないことくらい、分かっていた。
そして、このフロアは今夜のパーティーの参加者で貸し切っていて、このバルコニーは会場から離れているからなかなか人は来ない。
そんなことを考えられるくらいには、頭は冷静にまわっていたのだ。
ただ、なぜこんなにまで名前が焦っていて、すぐにでも身体を重ねたいと思っていたのかは、分からなかった。
でも、俺もたぶん、名前と同じくらい、欲しかった。
だから、俺の身体と心は理性をアッサリと捨てたのだ。
名前の身体を壁際に追い詰めながら、甘ったるいケーキの味のする舌を絡めとった。
そして、名前の背中が壁にあたって止まったところで、俺はゆっくりと唇を離した。
上気した頬と熱っぽい瞳、名前のすべてが、今のキスの続きを求めていた。
それでも、僅かに残っていた理性が、名前に訊ねさせた。
「本当にいいのか。」
俺を見つめる名前は、少し緊張気味にコクリと頷いた。
それはまるで魔法のように、俺から理性を消し去って、俺の心も身体も欲望にまみれた野獣に変えたのだ。
「どうなっても知らねぇからな。」
俺は欲望のままに、名前の唇に噛みついた。