◇18ページ◇役に立つということ
Name change
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今夜から研究施設の宿泊棟へ泊ることになった俺は、夕方になって、着替えを取りに自宅マンションに戻った。
俺が帰ると、いつもなら、名前は玄関まで嬉しそうに駆けてくるのに、物音一つしなかった。
また出かけているのかと思ったら、名前はキッチンで弁当箱に夕飯を詰めているところだったらしく、集中して気づかなかったようだった。
今日から泊りだということは名前も知っていただろうし、帰ってくるとは思っていなかったというのもあるのかもしれない。
俺が帰って来たことに気づいて驚いた名前に、今日から研究施設に泊りになったから、着替えを取りに戻ったと説明すれば、納得したようだった。
そして、製薬会社でまた働けるようになったことも伝えた。
「そうなんですか!
きっと、リヴァイさんが必要だったんですねっ。
辞めてからも戻ってきてほしいって言われるなんて、凄いですねっ。」
名前は何も知らないフリをして、嬉しそうな笑顔を見せた。
俺がすべて知っていると知りもしないその姿が、なんだかいじらしくて、可笑しかった。
笑いそうになるのを誤魔化すために、俺は名前の手元を覗き込んだ。
「多くねぇか。さすがにこんなに食えねぇぞ。」
名前が夕飯を詰め込んでいるのは、ピクニックに持って行くような正方形型の大きな弁当箱だった。
2段になっていて、1つはおにぎりを、もう1つにはおかずを詰めていた。
「お昼に病院からお電話したときに、
他にも研究員の方がいらっしゃるみたいだったので
その方達も一緒に食べて頂ければと思って。」
「あぁ…!それは助かる。アイツ等も喜ぶ。」
部下のことまで考えてくれた、その心遣いが有難かった。
朝食が遅かった俺は、昼食の弁当は要らないと名前に言っていたが、オルオ達は、近くにあるコンビニ弁当を食べながら、飽きてきただとか、食事代も馬鹿にならないとぼやいていたのだ。
きっと、手作り弁当は喜ぶだろう。
名前の料理は美味いし、栄養バランスも考えられている。
料理が好きだと言っていたペトラや恋人と同棲しているエルドはともかく、1人暮らしのグンタとオルオは不摂生になっていそうだ。
「それならよかった。」
名前は嬉しそうな顔で、ホッとしたように息を吐いた。
「もうすぐ出来るのか?」
「はい、これを詰めたら終わりです。」
「なら、着替えと一緒に持って行く。」
「あ、そうですね!分かりました!」
忙しく弁当を詰めだした名前に、風呂に入ってから出るから急がなくて構わないと言って、俺は自分の部屋に入った。
俺が帰ると、いつもなら、名前は玄関まで嬉しそうに駆けてくるのに、物音一つしなかった。
また出かけているのかと思ったら、名前はキッチンで弁当箱に夕飯を詰めているところだったらしく、集中して気づかなかったようだった。
今日から泊りだということは名前も知っていただろうし、帰ってくるとは思っていなかったというのもあるのかもしれない。
俺が帰って来たことに気づいて驚いた名前に、今日から研究施設に泊りになったから、着替えを取りに戻ったと説明すれば、納得したようだった。
そして、製薬会社でまた働けるようになったことも伝えた。
「そうなんですか!
きっと、リヴァイさんが必要だったんですねっ。
辞めてからも戻ってきてほしいって言われるなんて、凄いですねっ。」
名前は何も知らないフリをして、嬉しそうな笑顔を見せた。
俺がすべて知っていると知りもしないその姿が、なんだかいじらしくて、可笑しかった。
笑いそうになるのを誤魔化すために、俺は名前の手元を覗き込んだ。
「多くねぇか。さすがにこんなに食えねぇぞ。」
名前が夕飯を詰め込んでいるのは、ピクニックに持って行くような正方形型の大きな弁当箱だった。
2段になっていて、1つはおにぎりを、もう1つにはおかずを詰めていた。
「お昼に病院からお電話したときに、
他にも研究員の方がいらっしゃるみたいだったので
その方達も一緒に食べて頂ければと思って。」
「あぁ…!それは助かる。アイツ等も喜ぶ。」
部下のことまで考えてくれた、その心遣いが有難かった。
朝食が遅かった俺は、昼食の弁当は要らないと名前に言っていたが、オルオ達は、近くにあるコンビニ弁当を食べながら、飽きてきただとか、食事代も馬鹿にならないとぼやいていたのだ。
きっと、手作り弁当は喜ぶだろう。
名前の料理は美味いし、栄養バランスも考えられている。
料理が好きだと言っていたペトラや恋人と同棲しているエルドはともかく、1人暮らしのグンタとオルオは不摂生になっていそうだ。
「それならよかった。」
名前は嬉しそうな顔で、ホッとしたように息を吐いた。
「もうすぐ出来るのか?」
「はい、これを詰めたら終わりです。」
「なら、着替えと一緒に持って行く。」
「あ、そうですね!分かりました!」
忙しく弁当を詰めだした名前に、風呂に入ってから出るから急がなくて構わないと言って、俺は自分の部屋に入った。