〇月△日~愛を込めたアドバイス~
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〇月△日 晴れのち曇り
初めての日記を書いてから数日、僕はまたこうして真夜中にノートを開いている。
青い顔をしたリヴァイ兵長が、ネス班長に頼まれて図書室で調べ物をしている僕のもとにやってきたのは昼過ぎだった。
彼は、綺麗にたたまれた服を持っていた。
そして、僕の目の前で、それを無言で広げた。
ところどころに薄いピンク色の歪な模様がついているワンピースだった。
「間違って…、漂白しちまった。」
おい、やっちまったな。
「来週…、デートで着るって言ってた、買ったばかりの服だ…。」
おいおい、やっちまったな。
どうして、買ったばかりの服を洗っちまうんだと思ったら、水通ししておいてやろうと思ったのだそうだ。
それがなぜ漂白にまでなるのか、全く分からない。
たぶん、掃除のし過ぎで自分の頭も漂白してしまったんだ。
「お前、頭が切れるらしいじゃねーか。元に戻せ。」
コイツ、バカなんだろうか。
僕は本気で思った。
買ったばかりの服の柄すら知らないのに、どうやって元に戻せと言うのだろう。
そもそも漂白された服を元に戻すなんてムリだ。
蔑んだ目で見なかっただけ、僕は褒められるべきだと思うんだ。
仕方なく、僕はリヴァイ兵長にアドバイスしたんだ。
意地悪をしようとしたわけではないのだから、ちゃんと正直に話して謝った方がいいことと、代わりの服を買ってあげたらいいんじゃないかって。
どんな服がいいのか分からないと言われたけれど、女性がどんな服を喜んでくれるのか僕も分からない。
だから、僕は自分の部屋に戻って、ジャンのベッドの下から本を拝借してリヴァイ兵長に渡してあげたんだ。
「こんなものしかありませんでしたけど…。
この本に載ってる女の人が着てる服を参考にしたらどうですか?」
なまえさんを怒らせたくなくて必死なリヴァイ兵長は、心底ホッとしたような顔で僕から本を受け取って行ったよ。
アレを見て、どんな服を買うのか、僕も楽しみだ。
本当に、役に立てて良かった。
夕方、また僕のところにやって来たなまえさんが、リヴァイ兵長が厭らしい本を食い入るように見ているのを見てしまったと、僕も引くほど引いていた。
ジャンの趣味は、引くほどエグいから、余程だったのだと思う。
まさか、なまえさんに見られちゃうなんて、リヴァイ兵長も迂闊だったね。
同じ部屋だし、仕方がないのかな。
だとしたら、僕の考えが甘かったよ。謝るべきかな?
あぁ、ほんとー。
ミジンコみたいな理由で別れてしまえばいいのに。
初めての日記を書いてから数日、僕はまたこうして真夜中にノートを開いている。
青い顔をしたリヴァイ兵長が、ネス班長に頼まれて図書室で調べ物をしている僕のもとにやってきたのは昼過ぎだった。
彼は、綺麗にたたまれた服を持っていた。
そして、僕の目の前で、それを無言で広げた。
ところどころに薄いピンク色の歪な模様がついているワンピースだった。
「間違って…、漂白しちまった。」
おい、やっちまったな。
「来週…、デートで着るって言ってた、買ったばかりの服だ…。」
おいおい、やっちまったな。
どうして、買ったばかりの服を洗っちまうんだと思ったら、水通ししておいてやろうと思ったのだそうだ。
それがなぜ漂白にまでなるのか、全く分からない。
たぶん、掃除のし過ぎで自分の頭も漂白してしまったんだ。
「お前、頭が切れるらしいじゃねーか。元に戻せ。」
コイツ、バカなんだろうか。
僕は本気で思った。
買ったばかりの服の柄すら知らないのに、どうやって元に戻せと言うのだろう。
そもそも漂白された服を元に戻すなんてムリだ。
蔑んだ目で見なかっただけ、僕は褒められるべきだと思うんだ。
仕方なく、僕はリヴァイ兵長にアドバイスしたんだ。
意地悪をしようとしたわけではないのだから、ちゃんと正直に話して謝った方がいいことと、代わりの服を買ってあげたらいいんじゃないかって。
どんな服がいいのか分からないと言われたけれど、女性がどんな服を喜んでくれるのか僕も分からない。
だから、僕は自分の部屋に戻って、ジャンのベッドの下から本を拝借してリヴァイ兵長に渡してあげたんだ。
「こんなものしかありませんでしたけど…。
この本に載ってる女の人が着てる服を参考にしたらどうですか?」
なまえさんを怒らせたくなくて必死なリヴァイ兵長は、心底ホッとしたような顔で僕から本を受け取って行ったよ。
アレを見て、どんな服を買うのか、僕も楽しみだ。
本当に、役に立てて良かった。
夕方、また僕のところにやって来たなまえさんが、リヴァイ兵長が厭らしい本を食い入るように見ているのを見てしまったと、僕も引くほど引いていた。
ジャンの趣味は、引くほどエグいから、余程だったのだと思う。
まさか、なまえさんに見られちゃうなんて、リヴァイ兵長も迂闊だったね。
同じ部屋だし、仕方がないのかな。
だとしたら、僕の考えが甘かったよ。謝るべきかな?
あぁ、ほんとー。
ミジンコみたいな理由で別れてしまえばいいのに。
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