◇77話◇人質
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「リヴァイ!見覚えのない憲兵を見たって情報を確認してきたよ!」
なまえが憲兵に連れられたという自室へ走るリヴァイをハンジが追いかけて来た。
嬉しくない情報に、リヴァイからはチッと舌打ちが漏れる。
会議を終えて最上階の部屋にリヴァイが迎えに行って漸く、なまえを不審な憲兵が連れ去ったということが分かった。
エレンだけではなくライナー達も手中におさめたい憲兵の嫌がらせなのか、それとも、ライナー達の仲間の仕業なのかー。
今はまだ敵が誰か分からない。
とりあえず、ライナー達の仲間が動き出しているという可能性も考えて、地下にはハンジの分隊の精鋭達が見張りとして揃えられた。
仕事とは言え、なまえから目を離さなければならなかったことが悔やまれるー。
最上階から転がるように階段を降りて、漸く自分の部屋の扉が見えて来た。
ここまで、途方もなく遠い距離に感じられたー。
「なまえ!!」
リヴァイが勢いよく扉を開いた。
その後ろから、ハンジも部屋に飛び込む。
どうか無事でー。
必死に願っていたリヴァイの目が映したのは、最低な状況だった。
「よお、あんたが人類最強の兵士さん?」
口元を覆うほどの髭を蓄えた銀縁眼鏡の男が、楽しそうに声を転がす。
憲兵の兵団服を着ているが、見覚えはない。
だが、ジャン達から聞いたなまえを呼びに来たという男の風貌と同じだ。
あの男が、なまえをー。
見覚えのない男は、片腕でなまえの首を絞めるように拘束していた。
しかも、もう片方の手で持った銃をなまえの頭に突き付けている。
すぐに助けに走りたいが、動けないー。
「もう二度と恋人を巨人に喰われたくなかったらさ
ライナーとベルトルト、あとアニちゃんを返してよ。」
「…そっちか。」
リヴァイが憎々し気に舌打ちをした。
ハンジは頭を抱える。
だって、ここまで入り込めたということは、彼もきっとー。
本当に最悪な状況なのか、知りたくはないけれど、確認しておかなければならない。
ハンジが口を開いた。
「一応聞くけど、君も巨人に慣れるの?」
「どう思う?ここで試してみてもいいよ。
そのときは、大切ななまえちゃん諸共粉々に吹っ飛ぶと思うけどね。」
「…ッ。」
あぁ、本当に最悪だ。
眼鏡の男に拘束され、なまえは恐怖に震えている。
声も出ないようだ。
必死に涙だけは堪えている様子が、少し離れた距離でもよく分かった。
きっと、意味も分からず捕らえられてしまったのだろう。
早く、助けてやりたいー。
そこへ、さらなる最悪の状況を知らせに、モブリットが走り込んできたー。
なまえが憲兵に連れられたという自室へ走るリヴァイをハンジが追いかけて来た。
嬉しくない情報に、リヴァイからはチッと舌打ちが漏れる。
会議を終えて最上階の部屋にリヴァイが迎えに行って漸く、なまえを不審な憲兵が連れ去ったということが分かった。
エレンだけではなくライナー達も手中におさめたい憲兵の嫌がらせなのか、それとも、ライナー達の仲間の仕業なのかー。
今はまだ敵が誰か分からない。
とりあえず、ライナー達の仲間が動き出しているという可能性も考えて、地下にはハンジの分隊の精鋭達が見張りとして揃えられた。
仕事とは言え、なまえから目を離さなければならなかったことが悔やまれるー。
最上階から転がるように階段を降りて、漸く自分の部屋の扉が見えて来た。
ここまで、途方もなく遠い距離に感じられたー。
「なまえ!!」
リヴァイが勢いよく扉を開いた。
その後ろから、ハンジも部屋に飛び込む。
どうか無事でー。
必死に願っていたリヴァイの目が映したのは、最低な状況だった。
「よお、あんたが人類最強の兵士さん?」
口元を覆うほどの髭を蓄えた銀縁眼鏡の男が、楽しそうに声を転がす。
憲兵の兵団服を着ているが、見覚えはない。
だが、ジャン達から聞いたなまえを呼びに来たという男の風貌と同じだ。
あの男が、なまえをー。
見覚えのない男は、片腕でなまえの首を絞めるように拘束していた。
しかも、もう片方の手で持った銃をなまえの頭に突き付けている。
すぐに助けに走りたいが、動けないー。
「もう二度と恋人を巨人に喰われたくなかったらさ
ライナーとベルトルト、あとアニちゃんを返してよ。」
「…そっちか。」
リヴァイが憎々し気に舌打ちをした。
ハンジは頭を抱える。
だって、ここまで入り込めたということは、彼もきっとー。
本当に最悪な状況なのか、知りたくはないけれど、確認しておかなければならない。
ハンジが口を開いた。
「一応聞くけど、君も巨人に慣れるの?」
「どう思う?ここで試してみてもいいよ。
そのときは、大切ななまえちゃん諸共粉々に吹っ飛ぶと思うけどね。」
「…ッ。」
あぁ、本当に最悪だ。
眼鏡の男に拘束され、なまえは恐怖に震えている。
声も出ないようだ。
必死に涙だけは堪えている様子が、少し離れた距離でもよく分かった。
きっと、意味も分からず捕らえられてしまったのだろう。
早く、助けてやりたいー。
そこへ、さらなる最悪の状況を知らせに、モブリットが走り込んできたー。