◇71話◇デート~本番編~
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テラス席から眺めていた賑やかな街の通りを、まるで恋人同士のように手を繋いで歩く。
あぁ、違う。
私達は、本当に恋人同士なのだ。
隣を歩くリヴァイをまっすぐ見られなくて、でも、見たくて、視線だけ動かしてチラリと横顔を視界に映す。
綺麗な横顔が視界に少し入っただけなのに、彼は私の世界を独り占めにする。
すれ違う恋人達や楽しそうに通り過ぎていく若い男の子達ー。その誰もが霞んで見えてしまうくらい、リヴァイだけが輝いて見えた。
「どこか行きてぇところはあるか?」
不意に、リヴァイが私を見た。
真正面からの端正な顔立ちは、恋する女には眩しい。
どうやら、私は彼にベタ惚れらしい。
そもそも、人生を捨てようとしていたくらいなのだから、好きで好きで仕方がないのは自覚している。
「歩いてるだけで楽しいよ。」
「ダメだ。今日はお前のしたいことをなんでもしてやると決めてんだ。
何でも言え。」
リヴァイの目は本気だ。
強引過ぎる気もするけれど、彼らしい優しさが嬉しい。
でも、急になんでもしてやると言われても、困ってしまうのも事実である。
それにー。
「せっかくのリヴァイの休日なんだから、
リヴァイのしたいことをしようよ。」
「だから、してるだろ。」
「何?散歩?」
「馬鹿か。なまえとのデートが、おれのしたいことだ。
あと、お前の笑った顔が見たい。」
時々、リヴァイは平然ととても甘いことを言う。
たぶん、本人はあまり自覚がない気がする。
どんどん、好きになっていく。どんどん、好きにさせられる。
私ばっかり、好きになっていくみたいで、なんだかズルい。
「じゃあ…。」
私が立ち止まると、手を繋いでいたリヴァイも足が止まった。
私は恥ずかしさに堪えながら、おねだりをしてみた。
「腕を組んで歩きたいな。」
甘えるように、上目遣いでねだる。
テラス席から通りを眺めていたときも、さっきから数組すれ違った恋人達も、みんな腕を組んで歩いていた。
それがずっと、本当は羨ましくてー。
想像していなかった『したいこと』だったようで、リヴァイは驚いた顔をしたけれど、すぐにフッと柔らかい笑みを浮かべた。
「あぁ、そうだな。俺もそれがいい。」
リヴァイがそう言って、私に腕を差し出す。
その仕草が嬉しくて、どうしても頬が緩んでしまったから、それを隠すように、すぐにリヴァイの腕に自分の腕を絡めた。
距離がグッと近づいて、ドキドキする。
でも、彼は私の恋人だと実感できて、すごく嬉しいー。
「ふふ、なんか照れるね。」
リヴァイの方を見て言えば、不意打ちのキスをされた。
人の目があるところで、こういうことをするような人だとは思ってなかったからすごく驚いた。
そんな私に、リヴァイはまた平然と言う。
「お前が可愛くて、つい。」
顔が一気に熱くなって、私はリヴァイの肩で自分の顔を隠した。
あぁ、本当にズルい。
また、私は彼を好きになった。
このスピードでどんどん彼を好きになっていったら、気持ちの温度差がどんどん広がっていく気がして不安になる。
そんな私の気持ちを知りもしないで、リヴァイはご機嫌に喉を鳴らしていた。
あぁ、違う。
私達は、本当に恋人同士なのだ。
隣を歩くリヴァイをまっすぐ見られなくて、でも、見たくて、視線だけ動かしてチラリと横顔を視界に映す。
綺麗な横顔が視界に少し入っただけなのに、彼は私の世界を独り占めにする。
すれ違う恋人達や楽しそうに通り過ぎていく若い男の子達ー。その誰もが霞んで見えてしまうくらい、リヴァイだけが輝いて見えた。
「どこか行きてぇところはあるか?」
不意に、リヴァイが私を見た。
真正面からの端正な顔立ちは、恋する女には眩しい。
どうやら、私は彼にベタ惚れらしい。
そもそも、人生を捨てようとしていたくらいなのだから、好きで好きで仕方がないのは自覚している。
「歩いてるだけで楽しいよ。」
「ダメだ。今日はお前のしたいことをなんでもしてやると決めてんだ。
何でも言え。」
リヴァイの目は本気だ。
強引過ぎる気もするけれど、彼らしい優しさが嬉しい。
でも、急になんでもしてやると言われても、困ってしまうのも事実である。
それにー。
「せっかくのリヴァイの休日なんだから、
リヴァイのしたいことをしようよ。」
「だから、してるだろ。」
「何?散歩?」
「馬鹿か。なまえとのデートが、おれのしたいことだ。
あと、お前の笑った顔が見たい。」
時々、リヴァイは平然ととても甘いことを言う。
たぶん、本人はあまり自覚がない気がする。
どんどん、好きになっていく。どんどん、好きにさせられる。
私ばっかり、好きになっていくみたいで、なんだかズルい。
「じゃあ…。」
私が立ち止まると、手を繋いでいたリヴァイも足が止まった。
私は恥ずかしさに堪えながら、おねだりをしてみた。
「腕を組んで歩きたいな。」
甘えるように、上目遣いでねだる。
テラス席から通りを眺めていたときも、さっきから数組すれ違った恋人達も、みんな腕を組んで歩いていた。
それがずっと、本当は羨ましくてー。
想像していなかった『したいこと』だったようで、リヴァイは驚いた顔をしたけれど、すぐにフッと柔らかい笑みを浮かべた。
「あぁ、そうだな。俺もそれがいい。」
リヴァイがそう言って、私に腕を差し出す。
その仕草が嬉しくて、どうしても頬が緩んでしまったから、それを隠すように、すぐにリヴァイの腕に自分の腕を絡めた。
距離がグッと近づいて、ドキドキする。
でも、彼は私の恋人だと実感できて、すごく嬉しいー。
「ふふ、なんか照れるね。」
リヴァイの方を見て言えば、不意打ちのキスをされた。
人の目があるところで、こういうことをするような人だとは思ってなかったからすごく驚いた。
そんな私に、リヴァイはまた平然と言う。
「お前が可愛くて、つい。」
顔が一気に熱くなって、私はリヴァイの肩で自分の顔を隠した。
あぁ、本当にズルい。
また、私は彼を好きになった。
このスピードでどんどん彼を好きになっていったら、気持ちの温度差がどんどん広がっていく気がして不安になる。
そんな私の気持ちを知りもしないで、リヴァイはご機嫌に喉を鳴らしていた。