◇53話◇君の作るオミソシル
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目を瞑ったまま、頑なに聞こえないふりを続けていれば、彼女は思ったよりも早く諦めてくれた。
裸のままで恋人でもない男の腕の中、なんて状況なのに、抵抗を止めてしまったのだ。
意外とすんなり受け入れた理由は何だろう。
少しは、期待してもいいということだろうか。
もしくは、可能性なんて塵ほどもないくらいに、彼女が目の前にいる男のことをなんとも思っていないということだろうか。
抵抗を止めてそれほど経たずに、彼女は寝息まで立てだした。
本当に昨晩は、寝かせてもらえなかったのだろう。
おそるおそる、彼女の髪に触れてみた。
柔らかくて、サラサラしていた。
優しく撫でてやれば、少しだけ首を竦めながら、モブリットの胸元にすり寄って来た。
(あぁ、もう…っ、本当に君って人は…っ。)
ひどく可愛らしくて、愛おしくて、胸が高鳴る。
どんどん好きになる。
あんな風に縋りつかれて、無防備な姿を見せられて、どうやって諦めればいいのだろう。
本当にズルいー。
でもー。
彼女の首筋、肩、身体中に残る赤い痕はもう、リヴァイのものではない。
都合のいい言い訳を並べて、醜い嫉妬で上書きしてしまった自分も相当ズルい。
モブリットは、彼女を優しく抱き寄せた。
吸い付くような綺麗な白い肌の感触、さっきまでそこに唇を這わせていたのかー。
あぁ、このまま、時間が止まればいいのにー。
裸のままで恋人でもない男の腕の中、なんて状況なのに、抵抗を止めてしまったのだ。
意外とすんなり受け入れた理由は何だろう。
少しは、期待してもいいということだろうか。
もしくは、可能性なんて塵ほどもないくらいに、彼女が目の前にいる男のことをなんとも思っていないということだろうか。
抵抗を止めてそれほど経たずに、彼女は寝息まで立てだした。
本当に昨晩は、寝かせてもらえなかったのだろう。
おそるおそる、彼女の髪に触れてみた。
柔らかくて、サラサラしていた。
優しく撫でてやれば、少しだけ首を竦めながら、モブリットの胸元にすり寄って来た。
(あぁ、もう…っ、本当に君って人は…っ。)
ひどく可愛らしくて、愛おしくて、胸が高鳴る。
どんどん好きになる。
あんな風に縋りつかれて、無防備な姿を見せられて、どうやって諦めればいいのだろう。
本当にズルいー。
でもー。
彼女の首筋、肩、身体中に残る赤い痕はもう、リヴァイのものではない。
都合のいい言い訳を並べて、醜い嫉妬で上書きしてしまった自分も相当ズルい。
モブリットは、彼女を優しく抱き寄せた。
吸い付くような綺麗な白い肌の感触、さっきまでそこに唇を這わせていたのかー。
あぁ、このまま、時間が止まればいいのにー。