◇16話◇兵団服
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目が覚めたら、目の前に恋人ではない男の顔があった。
起きてすぐにリヴァイがいても、驚かなくなっていた自分に驚いた。
慣れというのは怖い。
でも、今朝は少し驚いた。
リヴァイの寝顔を見るのは、初めてだ。
初日はお互いに眠らなかったし、次の日もリヴァイの方が私よりも先に起きていたのに、今日はぐっすり眠っている。
あまり眠らない人なのかと思っていたけれど、ただ眠れなかっただけなのかもしれない。
昨日、最低な嘘を吐いたから余計に、安心しきったような寝顔に胸が痛む。
あの嘘の後、リヴァイは今まで以上に私のそばを離れなくなった。
残っていたらしい書類仕事もソファに持ってきて、隣に座って続けていた。
やっぱり、リヴァイも私の知らない文字を当然のように書いていて、ここは別世界なのだと思い知らされた。
でも、私が別世界の人間だとは知らないリヴァイは、愛おしい恋人がもう二度と消えないように、捕まえていたいのだろう。
今だって、本当に寝ているのかと疑いたくなるくらいに強い腕で抱きしめられていて、身動きはとれそうにない。
リヴァイは、なまえは生き返った、と本気で信じているのだろうか。
恋人は死んだー、そんな残酷な現実をしっかり受け止めているのかも分からない。
まだ目を反らしているのかもしれない。
でも、恋人が生きている、という今の事実だけが彼の全てなのだろう。
「…クソが。」
眉を顰めて、リヴァイが呟く。
眠っているようなので、寝言らしい。
なんて物騒な、なんて下品な寝言だろうか。
どんな夢を見ているのだろう。
想像したくもない。
「変な人。」
思わず呟いて、小さく笑ってしまう。
だって、下品な悪口を言うような夢を見てたくせに、なぜかすごく満足そうに微笑むからー。
起きてすぐにリヴァイがいても、驚かなくなっていた自分に驚いた。
慣れというのは怖い。
でも、今朝は少し驚いた。
リヴァイの寝顔を見るのは、初めてだ。
初日はお互いに眠らなかったし、次の日もリヴァイの方が私よりも先に起きていたのに、今日はぐっすり眠っている。
あまり眠らない人なのかと思っていたけれど、ただ眠れなかっただけなのかもしれない。
昨日、最低な嘘を吐いたから余計に、安心しきったような寝顔に胸が痛む。
あの嘘の後、リヴァイは今まで以上に私のそばを離れなくなった。
残っていたらしい書類仕事もソファに持ってきて、隣に座って続けていた。
やっぱり、リヴァイも私の知らない文字を当然のように書いていて、ここは別世界なのだと思い知らされた。
でも、私が別世界の人間だとは知らないリヴァイは、愛おしい恋人がもう二度と消えないように、捕まえていたいのだろう。
今だって、本当に寝ているのかと疑いたくなるくらいに強い腕で抱きしめられていて、身動きはとれそうにない。
リヴァイは、なまえは生き返った、と本気で信じているのだろうか。
恋人は死んだー、そんな残酷な現実をしっかり受け止めているのかも分からない。
まだ目を反らしているのかもしれない。
でも、恋人が生きている、という今の事実だけが彼の全てなのだろう。
「…クソが。」
眉を顰めて、リヴァイが呟く。
眠っているようなので、寝言らしい。
なんて物騒な、なんて下品な寝言だろうか。
どんな夢を見ているのだろう。
想像したくもない。
「変な人。」
思わず呟いて、小さく笑ってしまう。
だって、下品な悪口を言うような夢を見てたくせに、なぜかすごく満足そうに微笑むからー。