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まるで世界の双子大会だー。
広いとは言えない部屋で、同じ顔をした者同士が部屋のあちこちで談笑していた。
あっちのエルヴィンとこっちのエルヴィンは、テーブルを挟んでソファに座り、お互いの仕事について興味深げに話している。
あっちのミケとこっちのミケは、壁際に立って、お互いの匂いを嗅いで、フッと鼻で笑っている。
あっちのモブリットとこっちのモブリットは、ハンジの話で盛り上がっているし、あっちのゲルガーとこっちのゲルガーはお互いが持ち寄ったお酒を飲み比べている。
あっちのナナバもこっちのナナバも綺麗だ。
あっちのエレンとこっちのジャンが喧嘩して、こっちのエレンとあっちのジャンも喧嘩していて、騒がしい。
あっちのアルミンとこっちのアルミンはお互いの夢について語り合っているし、あっちのミカサとこっちのミカサが力比べを初めてしまったせいで壁を破壊されそうだ。
あっちのサシャとこっちのサシャに後で食べようと思っていたお菓子も平らげられてしまった。
あっちのー。
「あーーーっ!もう頭が痛ぇ!!あっちとか、こっちとか!!」
ソファの端に座って、自分の股の間で私を守るように抱きしめていたリヴァイが、ついにキレた。
私達の恋が幸せな最終回を迎えてから、1週間が経っていた。
いつもは私とリヴァイが2人きりで過ごしていたはずの部屋には今、あっちとこっちの友人達で溢れている。
「おい、ハンジ。どうしてまたパラレルワールド同士が繋がってやがるんだ。」
私を抱きしめたリヴァイが、白衣を雑に羽織る方のハンジを睨みつけた。
「あれ?言ってなかったっけ?アレは試作品だったんだよ~。
動きに問題はなかったみたいだから、これからはお互いの世界を行き来し放題だよ~。」
「あぁ!?そんなことは聞いー。」
「やぁ、そっちの私!!あっちで巨人談議なんてどうだい?」
「巨人!?是非、聞かせてくれ!!」
まだ文句を言い終わっていないリヴァイを残して、空気の読めないハンジとハンジが肩を組みながら、楽しそうに歩き去っていく。
「へぇ。そういうことか。」
ソファの中央にどかりと座って部屋の様子を眺めていたリヴァイが、納得したように呟く。
そして立ち上がると、私達のいる方へとやってきて、ソファのひじ掛けに腰をおろした。
「なら、なまえ、これから毎日会いに来てやるからな。」
こっちのリヴァイの膝の間にいる私の顎を持ち上げて、あっちのリヴァイが口の端を上げる。
「勝手に触ってんじゃねぇ。お前は賭けに負けたんだろ。
さっさと、なまえを諦めやがれ。」
こっちのリヴァイが怖い顔で睨んで、あっちのリヴァイから私を引き剥がす。
「お前も負けただろうが。勝ったのはなまえだけだ。」
「屁理屈ぬかしてんじゃねぇよ。」
「うるせぇ。今から奪い返せばいいだけだ。
有難ぇことに、時間はたっぷりあるらしいじゃねぇか。」
あっちのリヴァイが、勝ち誇った笑みを浮かべれば、こっちのリヴァイがー。
あぁ、本当に、あっちだとかこっちだとか、頭が痛いー。
私は大きくため息を吐いてー。
「おい、なまえ。」
「お前も何とか言いやがれ。」
全く同じ三白眼に責められて、私は明日からの自分の身を案じたのだったー。
まさか、これが私達のー。
happily ever after ?
「俺から女を奪えるのは、俺しかいねぇってことだな。」
「俺、お前のそういうとこ好きだぜ。」
「…悪ぃが、そういう趣味はねぇ。」
「心配するな、俺もねぇ。」
「とにかくさ、アニキ、カッコつけてるけど、フラれてるからな!」
「クソが、笑うな、ファーラン。」
広いとは言えない部屋で、同じ顔をした者同士が部屋のあちこちで談笑していた。
あっちのエルヴィンとこっちのエルヴィンは、テーブルを挟んでソファに座り、お互いの仕事について興味深げに話している。
あっちのミケとこっちのミケは、壁際に立って、お互いの匂いを嗅いで、フッと鼻で笑っている。
あっちのモブリットとこっちのモブリットは、ハンジの話で盛り上がっているし、あっちのゲルガーとこっちのゲルガーはお互いが持ち寄ったお酒を飲み比べている。
あっちのナナバもこっちのナナバも綺麗だ。
あっちのエレンとこっちのジャンが喧嘩して、こっちのエレンとあっちのジャンも喧嘩していて、騒がしい。
あっちのアルミンとこっちのアルミンはお互いの夢について語り合っているし、あっちのミカサとこっちのミカサが力比べを初めてしまったせいで壁を破壊されそうだ。
あっちのサシャとこっちのサシャに後で食べようと思っていたお菓子も平らげられてしまった。
あっちのー。
「あーーーっ!もう頭が痛ぇ!!あっちとか、こっちとか!!」
ソファの端に座って、自分の股の間で私を守るように抱きしめていたリヴァイが、ついにキレた。
私達の恋が幸せな最終回を迎えてから、1週間が経っていた。
いつもは私とリヴァイが2人きりで過ごしていたはずの部屋には今、あっちとこっちの友人達で溢れている。
「おい、ハンジ。どうしてまたパラレルワールド同士が繋がってやがるんだ。」
私を抱きしめたリヴァイが、白衣を雑に羽織る方のハンジを睨みつけた。
「あれ?言ってなかったっけ?アレは試作品だったんだよ~。
動きに問題はなかったみたいだから、これからはお互いの世界を行き来し放題だよ~。」
「あぁ!?そんなことは聞いー。」
「やぁ、そっちの私!!あっちで巨人談議なんてどうだい?」
「巨人!?是非、聞かせてくれ!!」
まだ文句を言い終わっていないリヴァイを残して、空気の読めないハンジとハンジが肩を組みながら、楽しそうに歩き去っていく。
「へぇ。そういうことか。」
ソファの中央にどかりと座って部屋の様子を眺めていたリヴァイが、納得したように呟く。
そして立ち上がると、私達のいる方へとやってきて、ソファのひじ掛けに腰をおろした。
「なら、なまえ、これから毎日会いに来てやるからな。」
こっちのリヴァイの膝の間にいる私の顎を持ち上げて、あっちのリヴァイが口の端を上げる。
「勝手に触ってんじゃねぇ。お前は賭けに負けたんだろ。
さっさと、なまえを諦めやがれ。」
こっちのリヴァイが怖い顔で睨んで、あっちのリヴァイから私を引き剥がす。
「お前も負けただろうが。勝ったのはなまえだけだ。」
「屁理屈ぬかしてんじゃねぇよ。」
「うるせぇ。今から奪い返せばいいだけだ。
有難ぇことに、時間はたっぷりあるらしいじゃねぇか。」
あっちのリヴァイが、勝ち誇った笑みを浮かべれば、こっちのリヴァイがー。
あぁ、本当に、あっちだとかこっちだとか、頭が痛いー。
私は大きくため息を吐いてー。
「おい、なまえ。」
「お前も何とか言いやがれ。」
全く同じ三白眼に責められて、私は明日からの自分の身を案じたのだったー。
まさか、これが私達のー。
happily ever after ?
「俺から女を奪えるのは、俺しかいねぇってことだな。」
「俺、お前のそういうとこ好きだぜ。」
「…悪ぃが、そういう趣味はねぇ。」
「心配するな、俺もねぇ。」
「とにかくさ、アニキ、カッコつけてるけど、フラれてるからな!」
「クソが、笑うな、ファーラン。」
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