◇第九十三話◇新しい明日が来る
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一緒に食事をとった後、私とリヴァイ兵長はベッドの上にいた。
もちろん、健全な理由だ。ちゃんと服も着ている。
談話室に来てくれたから、今日の検査の結果、医療兵から歩き回る許可が出たのかと思ったら、部屋の中のみで歩き回る許可が出ただけらしかった。
しかも、まだ骨はくっついていないから、出来るだけベッドで安静にしているように指示まで出されたと言うから、食後、私はすぐにリヴァイ兵長をベッドに押し込んだ。
その流れで、リヴァイ兵長に一緒にベッドに引っ張り込まれて、私は今、リヴァイ兵長に後ろから抱きしめられていて、緊張して心臓がうるさく鼓動している。
「これは何ですか?」
私は首を傾げながら、よくわからない文字と数字がいくつも並んだ紙を見下ろしていた。
それを、私の後ろから、リヴァイ兵長も覗き込んでいた。
「血液検査の結果だ。」
「問題はありました?」
「ねぇ。」
「なら、よかった。」
私はホッと息を吐いて、ベッド脇の棚に血液検査の結果を置いた。
今のところ、手術の痕も問題なく塞がっているし、傷口も綺麗になりつつあるらしい。
後は、骨がくっつくまで待つだけでいいと知って、本当に安心した。
「確認してぇことは終わったか。」
「はい、もう大丈夫です。」
「じゃあ、始めようか。」
何をー。
聞く前に、私はベッドに押し倒されていた。
両手で身体を支え、私を見下ろすリヴァイ兵長の熱を含んだ瞳と視線が絡む。
「待ってっ!」
噛みついてこようとする唇を、慌てて両手で塞いだ。
リヴァイ兵長が眉を顰めたので、仕方なく手を離して、口を自由にしてやる。
「何のつもりだ。」
「それは、私のセリフですよ。何する気ですか。」
「ヤる気だ。」
「…散歩だ、みたいに清々しいくらいにハッキリ言わないでくださいよ。
それに、ヤりませんよ。」
「…!?」
リヴァイ兵長は、度肝を抜かれたような顔で驚いていた。
目を見開き、私のことを、この世のものとは思えない存在でも映しているかのように見下ろしている。
でも、正直、度肝を抜かれているのは、こっちの方だ。
「リヴァイ兵長、安静にしろって言われてるんですよ?
それなのに、そういう、ことをしたら…、身体に悪いですよ。
だから、ダメです。」
少し、ごにょごにょとなりつつも、私は、出来ない理由を教えてやる。
リヴァイ兵長は、全然分かっていないようだったので。
「安静に、ヤればいい。」
「そういう問題じゃないんです。」
そもそも、安静にヤるーという意味も分からないのに、許可なんて出せない。
ピシャリと却下して、私はリヴァイ兵長の胸板を押した。
自分でも今はそういうときではないと自覚はしているのか、抵抗もなくリヴァイ兵長の身体が離れていく。
「それじゃ、私、食事を片付けてきますね。」
ベッドから立ち上がろうとして、リヴァイ兵長に手を引かれた。
また、ベッドの縁に腰を降ろし、また戻ってきてしまった私をリヴァイ兵長は後ろから抱きしめた。
「骨がくっついたら、約束だからな。」
「いいですよ。」
胸元にまわるリヴァイ兵長の腕に手を添えて、私はクスクスと笑う。
すごく幸せー。
そういうつもりだったのだけれど、笑われたのが気に入らなかったのか、リヴァイ兵長は不機嫌な声で不穏な予言をする。
「手加減しねぇから、覚えておけ。」
「えー。」
困ったように言ったけれど、私だって本当は、リヴァイ兵長とひとつになりたい。
激しくても、優しくても、何だっていい。
リヴァイ兵長が、私のために、私を愛してくれるならー。
「それじゃ、食事を下げたら、私はもう部屋に戻ります。
おやすみなさい。」
「あぁ、また、明日な。」
「はい。また、明日。」
ベッドに入ったまま、リヴァイ兵長が私にキスをする。
用事がなくても、会える約束を、自然に交わし合ってー。
もちろん、健全な理由だ。ちゃんと服も着ている。
談話室に来てくれたから、今日の検査の結果、医療兵から歩き回る許可が出たのかと思ったら、部屋の中のみで歩き回る許可が出ただけらしかった。
しかも、まだ骨はくっついていないから、出来るだけベッドで安静にしているように指示まで出されたと言うから、食後、私はすぐにリヴァイ兵長をベッドに押し込んだ。
その流れで、リヴァイ兵長に一緒にベッドに引っ張り込まれて、私は今、リヴァイ兵長に後ろから抱きしめられていて、緊張して心臓がうるさく鼓動している。
「これは何ですか?」
私は首を傾げながら、よくわからない文字と数字がいくつも並んだ紙を見下ろしていた。
それを、私の後ろから、リヴァイ兵長も覗き込んでいた。
「血液検査の結果だ。」
「問題はありました?」
「ねぇ。」
「なら、よかった。」
私はホッと息を吐いて、ベッド脇の棚に血液検査の結果を置いた。
今のところ、手術の痕も問題なく塞がっているし、傷口も綺麗になりつつあるらしい。
後は、骨がくっつくまで待つだけでいいと知って、本当に安心した。
「確認してぇことは終わったか。」
「はい、もう大丈夫です。」
「じゃあ、始めようか。」
何をー。
聞く前に、私はベッドに押し倒されていた。
両手で身体を支え、私を見下ろすリヴァイ兵長の熱を含んだ瞳と視線が絡む。
「待ってっ!」
噛みついてこようとする唇を、慌てて両手で塞いだ。
リヴァイ兵長が眉を顰めたので、仕方なく手を離して、口を自由にしてやる。
「何のつもりだ。」
「それは、私のセリフですよ。何する気ですか。」
「ヤる気だ。」
「…散歩だ、みたいに清々しいくらいにハッキリ言わないでくださいよ。
それに、ヤりませんよ。」
「…!?」
リヴァイ兵長は、度肝を抜かれたような顔で驚いていた。
目を見開き、私のことを、この世のものとは思えない存在でも映しているかのように見下ろしている。
でも、正直、度肝を抜かれているのは、こっちの方だ。
「リヴァイ兵長、安静にしろって言われてるんですよ?
それなのに、そういう、ことをしたら…、身体に悪いですよ。
だから、ダメです。」
少し、ごにょごにょとなりつつも、私は、出来ない理由を教えてやる。
リヴァイ兵長は、全然分かっていないようだったので。
「安静に、ヤればいい。」
「そういう問題じゃないんです。」
そもそも、安静にヤるーという意味も分からないのに、許可なんて出せない。
ピシャリと却下して、私はリヴァイ兵長の胸板を押した。
自分でも今はそういうときではないと自覚はしているのか、抵抗もなくリヴァイ兵長の身体が離れていく。
「それじゃ、私、食事を片付けてきますね。」
ベッドから立ち上がろうとして、リヴァイ兵長に手を引かれた。
また、ベッドの縁に腰を降ろし、また戻ってきてしまった私をリヴァイ兵長は後ろから抱きしめた。
「骨がくっついたら、約束だからな。」
「いいですよ。」
胸元にまわるリヴァイ兵長の腕に手を添えて、私はクスクスと笑う。
すごく幸せー。
そういうつもりだったのだけれど、笑われたのが気に入らなかったのか、リヴァイ兵長は不機嫌な声で不穏な予言をする。
「手加減しねぇから、覚えておけ。」
「えー。」
困ったように言ったけれど、私だって本当は、リヴァイ兵長とひとつになりたい。
激しくても、優しくても、何だっていい。
リヴァイ兵長が、私のために、私を愛してくれるならー。
「それじゃ、食事を下げたら、私はもう部屋に戻ります。
おやすみなさい。」
「あぁ、また、明日な。」
「はい。また、明日。」
ベッドに入ったまま、リヴァイ兵長が私にキスをする。
用事がなくても、会える約束を、自然に交わし合ってー。