◇第四十五話◇ただいま
Name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
家に帰ってからも泣いて、泣いて、泣いて、母親が引くほど泣いて、いつのまにか寝ていた。
そして、朝が来て、私はクローゼットを開けた。
そこにはもう、兵団服はない。
兵士でない私には着る機会はないからと兵舎に置いてきた。
ハンジさんは、もうそれは私の兵団服なのだから、持って帰ってパジャマにしたらどうかなんてとんでもない提案をしてきたけれど、それはスルーした。
だって、私はもう二度と兵団服なんて見たくなったから。
でもー。
「ねぇ、ルル。私、実は、巨人ってすごく怖いんだよね。」
デスクの上に置いていたルルからの手紙を持って、私はベッドの縁に腰を下ろした。
窓から見える景色は緑が溢れていて、今日も散歩日和で太陽がキラキラと葉を輝かせている。
青い空が綺麗で、風が気持ちよさそうだ。
こんな日は、立体起動装置で空を飛んだら気持ちがいいんだろうなー。
ふとそんなことを思ってしまって、思わず苦笑い。
「自由にするって、すごく勇気がいることなんだね。
すごいよ、ルル。」
私は、ルルから貰った手紙を見つめる。
この手紙を書いているとき、いや、調査兵団に入団すると決めたとき、ルルはもう誰よりも強かった。
家族のために調査兵団に入ったとか、誰かが悲しむから巨人と戦うとか、ペトラが悲しむから恋を諦めるとか、私はいつも自分の気持ちでは動いていなかった。
それを、ルルは優しすぎると言っていたけれど、私はそうは思わない。
それは、優しさじゃない、ただの弱さだ。
自分の気持ちで動くということは、それだけ責任をともなうということだと分かっているから、いつも誰かのせいにしている。
それだけのことだ。
でも、もしも今、私にしたいことがあるのなら、私は自分で動き出さないといけない。
怖くても、拒絶されるかもしれなくてもー。
そして、朝が来て、私はクローゼットを開けた。
そこにはもう、兵団服はない。
兵士でない私には着る機会はないからと兵舎に置いてきた。
ハンジさんは、もうそれは私の兵団服なのだから、持って帰ってパジャマにしたらどうかなんてとんでもない提案をしてきたけれど、それはスルーした。
だって、私はもう二度と兵団服なんて見たくなったから。
でもー。
「ねぇ、ルル。私、実は、巨人ってすごく怖いんだよね。」
デスクの上に置いていたルルからの手紙を持って、私はベッドの縁に腰を下ろした。
窓から見える景色は緑が溢れていて、今日も散歩日和で太陽がキラキラと葉を輝かせている。
青い空が綺麗で、風が気持ちよさそうだ。
こんな日は、立体起動装置で空を飛んだら気持ちがいいんだろうなー。
ふとそんなことを思ってしまって、思わず苦笑い。
「自由にするって、すごく勇気がいることなんだね。
すごいよ、ルル。」
私は、ルルから貰った手紙を見つめる。
この手紙を書いているとき、いや、調査兵団に入団すると決めたとき、ルルはもう誰よりも強かった。
家族のために調査兵団に入ったとか、誰かが悲しむから巨人と戦うとか、ペトラが悲しむから恋を諦めるとか、私はいつも自分の気持ちでは動いていなかった。
それを、ルルは優しすぎると言っていたけれど、私はそうは思わない。
それは、優しさじゃない、ただの弱さだ。
自分の気持ちで動くということは、それだけ責任をともなうということだと分かっているから、いつも誰かのせいにしている。
それだけのことだ。
でも、もしも今、私にしたいことがあるのなら、私は自分で動き出さないといけない。
怖くても、拒絶されるかもしれなくてもー。