◇第百五十六話◇無邪気に並んだ2人の名前
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あれから、両親は、私の反対を押し切ってトロスト区へと戻ってきていた。
今はかろうじて無事だった実家で生活している。
娘が命を懸けて戦っているのに、自分達だけ安全な場所にはいられないー。
最初はそう訴えていた彼らだったけれど、ほんの少しでも長く一緒にいたいのだと言われてしまったら、私はもう反対できなかった。
「結婚、許してもらえてよかったです。」
両親に挨拶に行った帰り、私はスキップしてしまいそうな足をなんとか堪え、手を繋いで歩くリヴァイ兵長に笑顔を向けた。
結婚したいと挨拶に来た私達に、両親はとても安心したようだった。
帰り際、父がリヴァイ兵長を呼び出して何か真剣そうに話していたのが気になるけれど、なぜか男同士の熱い握手を交わしていたから大丈夫なのだろう。
とにかく、これでもう、心配は何もなくなった。
後は、シガンシナ区での決戦から生きて帰ってくること。そして、すべての巨人を駆逐し終えてしまえば終わりだ。
そうすればきっと、私達は幸せになれる。
人類にとって幸せな明日がやってくると、信じているー。
「こっちだ。」
リヴァイ兵長は、兵舎とは反対の方向へ歩き出した。
手を繋いだままの私も引っ張られるかたちでその背中を追いかけた。
今はかろうじて無事だった実家で生活している。
娘が命を懸けて戦っているのに、自分達だけ安全な場所にはいられないー。
最初はそう訴えていた彼らだったけれど、ほんの少しでも長く一緒にいたいのだと言われてしまったら、私はもう反対できなかった。
「結婚、許してもらえてよかったです。」
両親に挨拶に行った帰り、私はスキップしてしまいそうな足をなんとか堪え、手を繋いで歩くリヴァイ兵長に笑顔を向けた。
結婚したいと挨拶に来た私達に、両親はとても安心したようだった。
帰り際、父がリヴァイ兵長を呼び出して何か真剣そうに話していたのが気になるけれど、なぜか男同士の熱い握手を交わしていたから大丈夫なのだろう。
とにかく、これでもう、心配は何もなくなった。
後は、シガンシナ区での決戦から生きて帰ってくること。そして、すべての巨人を駆逐し終えてしまえば終わりだ。
そうすればきっと、私達は幸せになれる。
人類にとって幸せな明日がやってくると、信じているー。
「こっちだ。」
リヴァイ兵長は、兵舎とは反対の方向へ歩き出した。
手を繋いだままの私も引っ張られるかたちでその背中を追いかけた。