◇第百四十九話◇戦場の天使は剣を振るう
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アルミンはテュランを連れてきてくれていた。
だが、私が乗ったのはピクシス指令が参謀に用意させた馬車だった。
一緒に行くと走ってついてきたヒストリアと一緒に馬車に乗っている。
ピクシス指令は、参謀に兵団服と立体起動装置、超硬質スチールも用意させていた。
馬車に乗ったのは、それらに着替えるためだ。
「…脱ぎ方がわかんないっ。」
参った。ウェディングドレスの脱ぎ方がわからない。
侍女の彼女達が何か真剣にギュッと、ギュっとしていた記憶はあるけれど、心ここにあらずでリヴァイ兵長を待っていたから、このドレスがどうなっているのかわからない。
「ねぇ、ヒストリア、脱ぎ方をー。」
「知らないです。」
ヒストリアはヒストリアで、現場に行くことはなんとか許してもらえても、女王の自分は戦うことはできないのでご機嫌斜めだ。
ダメだ。
最悪だ。
まさか、ここにも試練があるとは思わなかった。
脱げないと兵団服にも着替えられないし、そうしたら立体起動装置を装備できない。
となると、仲間を助けにも行けない。
「よし…!」
私は決意して、ウェディングドレスの裾を思いっきり破った。
ヒストリアが驚いて目を見開く中、とにかく邪魔そうなフワフワのレースや裾を破り捨てまくる。
そうすれば、あっという間に、ショートパンツが見えない程度の長さは残して、膝上まで短くなった。
これならとりあえず、立体起動装置のベルトを身体につけられる。
「…さすがですね。思い切りが…。」
「私も思うわ。」
焦る手を何とか落ち着けて、急げ、急げとベルトを身体に巻き付ける。
すぐに立体起動装置を装備して、馬車の降口に立った。
「もう着替えたんですか?早か…ッ、て、えーーッ!?
兵団服に着替えなかったんですか!?」
自分の愛馬に乗り、馬車に並走していたアルミンが驚きの声を上げた。
その隣にテュランを見つける。
「ドレスの脱ぎ方わかんなかったの。
式場出るまで時間かかったのに、ここで無駄にはできないし。
ーよし、いいこ。さぁ、みんなのところに全速力で私を連れてってね。」
私を見つけてすぐにやって来たテュランに飛び乗る。
私とアルミンの馬が、同時にスピードを上げて全速力でストヘス区へと走り出す。
「戦況は?」
「ウォール・ローゼに再び巨人を出現させた獣の巨人がストヘス区外壁を岩で攻撃。
調査兵団の精鋭兵を含めほとんどの調査兵は、これ以上の巨人の侵入を防ぐため
外門が突破されないように獣の巨人に応戦中。」
「その隙に鎧の巨人がアニを奪い返そうってことね。」
「はい!104期調査兵と憲兵でなんとか食い止めようとしましたが…。
今、エレンが巨人化して頑張ってると思います。でも、それも時間の問題です…。」
「急ごう…!」
「はいっ!!」
王都からストヘス区はそこまで遠くない。だから、アルミンも私を呼びに行くという判断をしたのだろう。
それを、絶対に後悔はさせない。
だから、だからみんな、生きていてー。
だが、私が乗ったのはピクシス指令が参謀に用意させた馬車だった。
一緒に行くと走ってついてきたヒストリアと一緒に馬車に乗っている。
ピクシス指令は、参謀に兵団服と立体起動装置、超硬質スチールも用意させていた。
馬車に乗ったのは、それらに着替えるためだ。
「…脱ぎ方がわかんないっ。」
参った。ウェディングドレスの脱ぎ方がわからない。
侍女の彼女達が何か真剣にギュッと、ギュっとしていた記憶はあるけれど、心ここにあらずでリヴァイ兵長を待っていたから、このドレスがどうなっているのかわからない。
「ねぇ、ヒストリア、脱ぎ方をー。」
「知らないです。」
ヒストリアはヒストリアで、現場に行くことはなんとか許してもらえても、女王の自分は戦うことはできないのでご機嫌斜めだ。
ダメだ。
最悪だ。
まさか、ここにも試練があるとは思わなかった。
脱げないと兵団服にも着替えられないし、そうしたら立体起動装置を装備できない。
となると、仲間を助けにも行けない。
「よし…!」
私は決意して、ウェディングドレスの裾を思いっきり破った。
ヒストリアが驚いて目を見開く中、とにかく邪魔そうなフワフワのレースや裾を破り捨てまくる。
そうすれば、あっという間に、ショートパンツが見えない程度の長さは残して、膝上まで短くなった。
これならとりあえず、立体起動装置のベルトを身体につけられる。
「…さすがですね。思い切りが…。」
「私も思うわ。」
焦る手を何とか落ち着けて、急げ、急げとベルトを身体に巻き付ける。
すぐに立体起動装置を装備して、馬車の降口に立った。
「もう着替えたんですか?早か…ッ、て、えーーッ!?
兵団服に着替えなかったんですか!?」
自分の愛馬に乗り、馬車に並走していたアルミンが驚きの声を上げた。
その隣にテュランを見つける。
「ドレスの脱ぎ方わかんなかったの。
式場出るまで時間かかったのに、ここで無駄にはできないし。
ーよし、いいこ。さぁ、みんなのところに全速力で私を連れてってね。」
私を見つけてすぐにやって来たテュランに飛び乗る。
私とアルミンの馬が、同時にスピードを上げて全速力でストヘス区へと走り出す。
「戦況は?」
「ウォール・ローゼに再び巨人を出現させた獣の巨人がストヘス区外壁を岩で攻撃。
調査兵団の精鋭兵を含めほとんどの調査兵は、これ以上の巨人の侵入を防ぐため
外門が突破されないように獣の巨人に応戦中。」
「その隙に鎧の巨人がアニを奪い返そうってことね。」
「はい!104期調査兵と憲兵でなんとか食い止めようとしましたが…。
今、エレンが巨人化して頑張ってると思います。でも、それも時間の問題です…。」
「急ごう…!」
「はいっ!!」
王都からストヘス区はそこまで遠くない。だから、アルミンも私を呼びに行くという判断をしたのだろう。
それを、絶対に後悔はさせない。
だから、だからみんな、生きていてー。