革命的な気持ち
Name change
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世間には知られていない革命団の本拠地では、さぞや大層な会議が毎晩開かれているのだろうと思われているのかもしれない。
でも実際は、くだらない馬鹿話をして腹を抱えて笑う騒々しい声が響いていることの方が多い。
今夜も書庫に資料を返しに行ったあと談話室に顔を出せば、気心知れた仲間達が下世話な話題で盛り上がっていた。
「なぁ、サボ!お前は、誰を抱きたい?」
仲間のひとりが俺にそう訊ねれば、馬鹿なこと聞いたら殺されちまうぞと馬鹿笑いの野次が飛んだ。
酒を囲んで輪になって盛り上がっている彼らの手元を覗き込むと、いくつもの手配書が雑に並べられていた。
どれも美人と呼ばれる類の顔をしている女海賊ばかりだ。
どうやら、今夜は、並べられた手配書の女海賊の誰が抱きたいかなんていう、女が聞いたらドン引きしそうな話題で盛り上がっていたらしい。
「んー、俺は・・・・、その娘かな。」
最初に目に入った女海賊の手配書を指さした。
オレンジの長い髪と魅力的な大きな瞳は、素直に美人だと思った。
胸も大きいし、スタイルもいい。
ハンコック派だった男達が騒ぎ出したのを聞いた後、馬鹿な話で盛り上がるのもいいが、明日の訓練には影響が出ない程度にしろよと忠告しつつ、談話室を後にした。
部屋に戻る途中、廊下でコアラに声をかけられて、男達が最低な話で盛り上がっていたが参加していないだろうなと怖い顔で訊ねられて、知らないフリをした。
疑惑の目から逃げるように早足で漸く部屋に辿り着き、扉を開く。
「遅くなって、悪かったな。」
部屋に一歩踏み込んですぐに、ソファの上で横になって眠っている名前の姿を見つけた。
俺を待っている間に、眠ってしまったようだ。
ぐっすり眠っている寝顔は、このまま朝まで起きそうにない。
重要作戦に出ていた名前は、今朝帰って来たばかりだった。
それからもドラゴンへの報告やらなんやらで忙しくしていた。
夜になって漸く時間が出来た、と遊びに来てくれたのだが、疲れが溜まっていたのだろう。
すぐに戻ると言って、結局、資料に気になるところを見つけて、ドラゴンさん達と話し込んで遅くなってしまったことを反省する。
久しぶりに会えたから、一緒に時間を過ごしたいと思っていたのは、名前だけじゃない。
話したいこともあったし、名前の話も聞きたかった。
それに今夜は、久しぶりにー、と期待だってしていたのに。
正直、残念だった。
でもー。
「気持ちよさそうな顔して寝やがって。」
恨めし気に言って、小さな寝息を立てる名前の頬を指でつついた。
柔らかいマシュマロのような肌と無防備な寝顔は、赤ん坊のようだ。
それが可愛くて、苦笑しながら、そっと横抱きに抱え上げれば、身体を動かされた名前が、小さく唸って俺の胸に顔を埋める。
せっかく気持ちよさそうに眠っているのだから、起こしてしまわないように慎重に、ゆっくりとベッドに運んだ。
そして、そっと、ベッドに寝かせれば、名前はまた、気持ちよさそうな寝息を立て始める。
ベッドに寝かすときに乱れてしまったシャツから、胸の谷間が覗いていた。
短いスカートからは、細い太ももまで露になっていて、思わずゴクリと唾を飲み込む。
さっきまで起こさないようにと思っていた心が、あっという間に下心に寝返りそうになるのを必死に堪えて、名前の肩にブランケットをそっとかけた。
「明日は覚悟しとけよ。」
ベッドの縁に腰を降ろして、幸せそうに眠る名前の頬を撫でる。
そうすれば、名前の頬がだらしなく緩んで、思わずクスリと笑ってしまう。
下世話な話題で盛り上がっていた男達が、馬鹿なことを聞いたら殺されちまうぞ若干本気で恐れながら笑っていたくらい、名前は強い。
こんなに華奢な身体のどこにそんな力があるのだろうかと思うくらいに、芯のある強さで敵に立ち向かう。
そんなところに惹かれて、もうどれくらいが経ったのだろう。
時間が経てば気持ちは変わるものなのだろうかなんて考えていれば、どんどん好きになって、どんどん愛おしくなっていく。
確かに、さっき俺が選んだ手配書の海賊のように誰もが認める美人ではないし、胸だって大きいわけでもないし、すごくスタイルがいいわけでもない。
でもー。
(可愛いんだよなぁ。)
少しカールされた睫毛をつけた瞼にそっと触れた。
どんなに酷なものを映したって決して濁ることなく子供みたいにキラキラと輝く瞳と、小さな鼻が、薄い唇が、名前をカタチ造るすべてが、愛おしい。
もしも、名前が傷つけられるようなことがあったのなら、俺は世界中の誰よりも冷酷になる自信がある。
「ん~…、サ、ボぉ…。」
寝返りを打った名前が、眠ったままで俺の名前を呟く。
鼻にかかったような甘えた声も、俺を夢中にさせるすべての中のひとつだ。
そのどこが好きなのかって聞かれても、理由なんてないのだ。
どうしても答えが欲しいと言われたら俺は、名前だから、と答えるしかない。
あぁ、これはつまりー。
たぶん、愛
革命的なこの感情に名前をくれた君を永遠に愛すると誓うまでもなく、俺にはもう君しか見えない。
でも実際は、くだらない馬鹿話をして腹を抱えて笑う騒々しい声が響いていることの方が多い。
今夜も書庫に資料を返しに行ったあと談話室に顔を出せば、気心知れた仲間達が下世話な話題で盛り上がっていた。
「なぁ、サボ!お前は、誰を抱きたい?」
仲間のひとりが俺にそう訊ねれば、馬鹿なこと聞いたら殺されちまうぞと馬鹿笑いの野次が飛んだ。
酒を囲んで輪になって盛り上がっている彼らの手元を覗き込むと、いくつもの手配書が雑に並べられていた。
どれも美人と呼ばれる類の顔をしている女海賊ばかりだ。
どうやら、今夜は、並べられた手配書の女海賊の誰が抱きたいかなんていう、女が聞いたらドン引きしそうな話題で盛り上がっていたらしい。
「んー、俺は・・・・、その娘かな。」
最初に目に入った女海賊の手配書を指さした。
オレンジの長い髪と魅力的な大きな瞳は、素直に美人だと思った。
胸も大きいし、スタイルもいい。
ハンコック派だった男達が騒ぎ出したのを聞いた後、馬鹿な話で盛り上がるのもいいが、明日の訓練には影響が出ない程度にしろよと忠告しつつ、談話室を後にした。
部屋に戻る途中、廊下でコアラに声をかけられて、男達が最低な話で盛り上がっていたが参加していないだろうなと怖い顔で訊ねられて、知らないフリをした。
疑惑の目から逃げるように早足で漸く部屋に辿り着き、扉を開く。
「遅くなって、悪かったな。」
部屋に一歩踏み込んですぐに、ソファの上で横になって眠っている名前の姿を見つけた。
俺を待っている間に、眠ってしまったようだ。
ぐっすり眠っている寝顔は、このまま朝まで起きそうにない。
重要作戦に出ていた名前は、今朝帰って来たばかりだった。
それからもドラゴンへの報告やらなんやらで忙しくしていた。
夜になって漸く時間が出来た、と遊びに来てくれたのだが、疲れが溜まっていたのだろう。
すぐに戻ると言って、結局、資料に気になるところを見つけて、ドラゴンさん達と話し込んで遅くなってしまったことを反省する。
久しぶりに会えたから、一緒に時間を過ごしたいと思っていたのは、名前だけじゃない。
話したいこともあったし、名前の話も聞きたかった。
それに今夜は、久しぶりにー、と期待だってしていたのに。
正直、残念だった。
でもー。
「気持ちよさそうな顔して寝やがって。」
恨めし気に言って、小さな寝息を立てる名前の頬を指でつついた。
柔らかいマシュマロのような肌と無防備な寝顔は、赤ん坊のようだ。
それが可愛くて、苦笑しながら、そっと横抱きに抱え上げれば、身体を動かされた名前が、小さく唸って俺の胸に顔を埋める。
せっかく気持ちよさそうに眠っているのだから、起こしてしまわないように慎重に、ゆっくりとベッドに運んだ。
そして、そっと、ベッドに寝かせれば、名前はまた、気持ちよさそうな寝息を立て始める。
ベッドに寝かすときに乱れてしまったシャツから、胸の谷間が覗いていた。
短いスカートからは、細い太ももまで露になっていて、思わずゴクリと唾を飲み込む。
さっきまで起こさないようにと思っていた心が、あっという間に下心に寝返りそうになるのを必死に堪えて、名前の肩にブランケットをそっとかけた。
「明日は覚悟しとけよ。」
ベッドの縁に腰を降ろして、幸せそうに眠る名前の頬を撫でる。
そうすれば、名前の頬がだらしなく緩んで、思わずクスリと笑ってしまう。
下世話な話題で盛り上がっていた男達が、馬鹿なことを聞いたら殺されちまうぞ若干本気で恐れながら笑っていたくらい、名前は強い。
こんなに華奢な身体のどこにそんな力があるのだろうかと思うくらいに、芯のある強さで敵に立ち向かう。
そんなところに惹かれて、もうどれくらいが経ったのだろう。
時間が経てば気持ちは変わるものなのだろうかなんて考えていれば、どんどん好きになって、どんどん愛おしくなっていく。
確かに、さっき俺が選んだ手配書の海賊のように誰もが認める美人ではないし、胸だって大きいわけでもないし、すごくスタイルがいいわけでもない。
でもー。
(可愛いんだよなぁ。)
少しカールされた睫毛をつけた瞼にそっと触れた。
どんなに酷なものを映したって決して濁ることなく子供みたいにキラキラと輝く瞳と、小さな鼻が、薄い唇が、名前をカタチ造るすべてが、愛おしい。
もしも、名前が傷つけられるようなことがあったのなら、俺は世界中の誰よりも冷酷になる自信がある。
「ん~…、サ、ボぉ…。」
寝返りを打った名前が、眠ったままで俺の名前を呟く。
鼻にかかったような甘えた声も、俺を夢中にさせるすべての中のひとつだ。
そのどこが好きなのかって聞かれても、理由なんてないのだ。
どうしても答えが欲しいと言われたら俺は、名前だから、と答えるしかない。
あぁ、これはつまりー。
たぶん、愛
革命的なこの感情に名前をくれた君を永遠に愛すると誓うまでもなく、俺にはもう君しか見えない。
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