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〈続・関東信越厚生局 麻薬取締部 一課〉
「あの、ジョウホウヤって、インフォーマーと違うんですか。」
尤もな質問をしたのはカイである。
「インフォーマー的なこともするんですけど、全般的なバックアップとかもやって」
ナナシは言葉を不自然に切り、あれっ?、というように数度瞬きをした。
そして、突然肩に掛けていた鞄をガサガサ漁り出す。
不思議そうにそれを見つめるカイとハル。
「あっ、すみません。」
小さな包みを鞄から取り出したナナシは申し訳なさそうに、眉尻を下げてカイとハルを見遣った。
それから、包みの中身を口に入れた。
「いかがですか?」
そう言って、手を二人に差し出した。
その手には二つの包み。
「梅味の飴です。」
にこりと言えば
「あ、ありがとうございます。」
と、受け取るカイ、と。
「甘いのダメなんで。」
そう言って、手を振るハル。
その様子を見て、梶原が溜息を吐いた。
「名無、相変わらずなんだな。」
梶原の言葉に、ナナシは振り返り、苦笑いを返す。
「随分良くなったんですよ」
それから、再びカイとハルに向き直る。
「えと、それで、全般的なバックアップとかやってます。」
先程途切れた文章を言い直せば、カイは首を傾げた。
ハルは不審そうな顔をしている。
「それって、情報課、みたいなことってことですか。」
「うーんと、情報課の皆さんみたいなこともやってますけど、ちょっと、と言うか全然違いますね。」
カイは更に困惑する。
そんな様子を見て、比企が小さく笑った。
「彼女のことは一先ず、非公認のオールマイティな捜査官だと思ってくれれば良いよ。」
比企の言葉に、カイは、やはり、首を傾げたままで。
ハルの眉間には皺が寄っていた。
〈two tablets〉