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ー2章ー

「オイオイ。人のことをなんだと思ってたんだ。私だって人間だぞ。」
「あぁ、いや。今のはそう言う意味じゃなくて……すみません。」
「ま、謝るほどの事じゃないよ。それに、よく言われるのも事実だからな。」

そう言いながら少しだけ口角を上げて笑う彼女を見て、益々#名前#という人間かどういう人間なのか分からなくなっていく。
冷酷無比な任務徹底合理型の人間だと勝手に思っていたが故に調子を乱される。

しばらく黙り込んでしまう二人の間を店員さんの元気な"お待たせしましたー!"という声に破られた。

「お。美味そうだな。」

灰皿でタバコをもみ消すと運ばれてきた甘味を見て少しばかり目を輝かせた。
美味しそうにぜんざいを頬張る#名前#を少しの間観察する。

頬の氷も、長いまつ毛も、顔の中心にある古傷も、光でキラキラと輝くその白銀の髪も、なにもかも俺を魅了するようだった。

変な気を起こさぬように俺も運ばれてきた甘味に手をつけた。
そのあと、俺はずっと疑問に思っていたことを意を決して問いかける。

「あの、1つ聞いていいっすか?」
「なんだ?」
「#名前#……さんは、その……いわゆる、不老不死的な何か…なんですか?」

俺の問いかけに先程までの笑顔がすっと消え真顔になる。

「ほぅ?なぜそう思う。」

「アンタのその見た目と、言動や行動、そしてカカシ先生や五代目様との接し方がどう考えてもマッチしねぇんすよ。」
「……そうだな。まぁ隠すようなものでもないからな。」

食べ終えたぜんざいの器を手元で弄っていたと思えばまた、タバコに火をつけた。
この人もアスマに負けず劣らずのヘビースモーカーだとこの短時間でわかった。
隙あらばタバコを咥えている。

「じゃあ、やっぱ……」
「しかしまぁ、不老不死とは違うな。」
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