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ー1章ー

カカシ先生と同じような反応をする五代目を見て益々気味が悪くなってくる。
どうなってやがる。なんでこんなにも全員と顔見知りなんだ?

「いやぁ。なに。ま、色々一段落したから余生は木の葉で過ごそうかと思ってな。」

「……#名前#、お前……」

何かを察した五代目は一瞬険しい表情を浮かべ、そして何かを決意した顔で再度、朱雀に向き合う。

「ま、そんなすぐの話じゃない。」
「??何の話だ?」

1人だけ現状把握できず口を開くと五代目がはっと顔を上げた。

「すまない。シカマル、要件はなんだ?」
「え?あぁ。報告書……出しに来たんすけど。」
「そうか。ご苦労だったな。」
「ウッス。じゃあ、俺はこれで。」

報告書を出すという俺の用事は済んだとなれば長居は無用だ。さっさと帰ろうと背を向けた途端、

「……そうだ、シカマル。お前今日は非番だろう?この後予定はなにかあるのか?」

と、五代目の声に止められた。
嫌な予感がする。
こういった質問をなげかけて来る時は大抵めんどくせぇ事を押し付けられると相場は決まってる。

「えぇ、なんすか?面倒ごとはゴメンっすよ。」
「なに。簡単な任務だ。#名前#に里を案内してやって欲しい。」

そらきた。

今考えられる1番引き受けたくない仕事をズバリと当ててきやがる。
なんてこった。チクショウ。

「案内も何も、この人、木の葉の人っすよね?なんで今更。」

「木の葉の者と言っても、#名前#が里に落ち着いていたのはもう何十年も前の話だ。それに、今後はしばらく木の葉の忍として活動してくれるというなら、尚更だ。」

はぁ。と心の中で大きくため息を着く。
こちらとしては今にでもさっさと昼寝をしに帰りたいというのに……
当の本人はそんな俺の心境を他所にタバコにまた火をつける。
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