君に恋する5秒前
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「ねぇ!知ってる?一年生にすっごくテニスが強い子がいるんだって!」
「知ってる知ってる!越前リョーマ君でしょ?確か、二年生の海堂君とか、三年生の乾君にも勝っちゃった天才少年!」
「そうそう!すごいよね!あ、越前君だ!」
「ファンクラブもあるって噂だよね、さすがはテニス部って感じ。」
「きゃー!越前君!こっち向いてー!」
わたし、藍野 恵理は柄にもなくイライラしております。
その原因は…「越前くーん!」「リョーマくーん!!」と響き渡る黄色い声だ…。
そう、悪夢の始まりは先日の席替えのくじ引き。
珍しく風邪をひいてしまったわたしの代わりに友達の七海がくじを引いたらしいのだが、七海の引いたわたしのくじは噂の越前リョーマの隣だった。
「毎日毎日、越前越前って飽きないの?ってか、他の人の迷惑考えて欲しいんだけど…。」
わたしは、毎日隣のクラスメイトとその取り巻きに対するイライラの連続で死んでしまうのではないか…と思うほど、ストレスが溜まっている。
何故、自分がこんな目に……。
っていうか…こんなチビ助より周助君とか、菊丸先輩とか大石先輩のほうがぜっっっっったいかっこいいし…!
「恵理ーっ!」
わたしが、窓の外を見ながら、少しでもイライラを落ち着かせようともの思いに更けていると、友達の伊勢 七海が飛びついてきた。
七海は可愛い、本当に可愛い。
顔だけじゃない、身長、148cm、髪は茶髪に緩いウェーブがかかり、なにより仕草が可愛い。
「七海…おはよー。」
対照的に、わたしは身長165cm、そっからして可愛げ0。
そして、まだ伸びてます、この身長。
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