見えない存在
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免罪体質
そんな言葉が生まれたのはいつからなのだろうか。
自分は特別だと気付いたのは、もうかれこれ5年ほど前になる。
街中をサイマティックスキャンが見張るこの世界に、あたしの姿は見えているのだろうか。
公安局刑事課一係
宜野座伸元、常守朱両監視官が管理する係である。
宜野座はパソコンに向き合って業務報告を打ち込んでいたが、左腕に付けている監視官用のデバイスが予定の時間を伝える。
「今日は先に失礼する。」
綺麗に拭かれたメガネをくいっと押し上げ、椅子から立ち上がった。
「あれー?ギノさん今日は早いっすね??もしかして〜?」
執行官である縢秀星が、椅子に座り足を机に向かって投げ出していたが、宜野座が帰ることに対してニヤニヤと笑みを浮かべながらそうはやし立てた。
「やめとけやめとけ、怒られるぞ。」
同じ執行官である征陸が、そう言って縢の頭をくしゃっと掴んだ。
そんな二人のやり取りには目もくれずに、宜野座はオフィスを後にした。
そんな言葉が生まれたのはいつからなのだろうか。
自分は特別だと気付いたのは、もうかれこれ5年ほど前になる。
街中をサイマティックスキャンが見張るこの世界に、あたしの姿は見えているのだろうか。
公安局刑事課一係
宜野座伸元、常守朱両監視官が管理する係である。
宜野座はパソコンに向き合って業務報告を打ち込んでいたが、左腕に付けている監視官用のデバイスが予定の時間を伝える。
「今日は先に失礼する。」
綺麗に拭かれたメガネをくいっと押し上げ、椅子から立ち上がった。
「あれー?ギノさん今日は早いっすね??もしかして〜?」
執行官である縢秀星が、椅子に座り足を机に向かって投げ出していたが、宜野座が帰ることに対してニヤニヤと笑みを浮かべながらそうはやし立てた。
「やめとけやめとけ、怒られるぞ。」
同じ執行官である征陸が、そう言って縢の頭をくしゃっと掴んだ。
そんな二人のやり取りには目もくれずに、宜野座はオフィスを後にした。
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