ちっぽけなプライド
あなたの名前を教えてください
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……っ!僕…寝てたのか?」
藍野ははっと我に返り近くの時計を見る。
気付かぬうちに眠っていたみたいだがまだそんなに時間は経っていなかった。
昔の夢を見るなんて、自分は疲れているのだろうか?
深層心理を疑いながら、机に立てている写真立てを手に取る。
写真立ての中には、自分がここに赴任が決まり各鎮守府の提督達と撮った集合写真が入っている。
他の鎮守府の提督は皆、戦闘経験が豊富な男性将校ばかりだ。
軍人=男
こんな考えが古臭くなりつつあるのは確かだが、まだまだ女性将校は数少ない。
もし、自分の元に来た艦娘が自分の姿を見た時、がっかりするのではないか?
赴任当初、あまり艦娘がいなかった頃にそう思ってからは新しい艦娘に姿を見せることを辞めてしまった。
「ちっぽけな…僕のプライドなんだけどね。」
だれに聞かれる訳でもないが、思わずポツリと口から零れ落ちた。
陸奥は最初は笑っていたが、自分が本気なのだとわかるとそれからはずっと今のようにサポートをしてくれている。
「……僕には無理だよ…。」
藍野 恵理、階級は赴任時から進級し、大佐となった。
まだまだ艦娘達の前に姿を現せそうにない。
4/4ページ