お題
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『お前のこと、幼なじみ以上に見れない。』
高校生に上がる直前、俺はあいつの精一杯の告白を断った。
その後高校生になって、あいつは家の事情で公立高校に行った。
俺は氷帝学園高等部となり、今までと変わらずテニスに勤しんでる。
隣にいつもいたあいつがいないこと以外は変わらない。
よく大切なものはなくしてから気づくって言うけど…こういうことなんだろうな。
ったく…激ダサだぜ。
今日も俺は日課の愛犬の散歩のために早く起きて家を出る。
昔はあいつも毎朝この時間に慌てて出てきてたんだけどな。
「……よし、行くか!」
俺は愛犬にそう声をかけて、散歩に出かける。
いつもより少し長く近くの公園でボール投げをして遊び、家に帰るとちょうどあいつが玄関から姿を現した。
「あれ?亮ちゃん…?帰るの遅かったね?」
高校が変わってからトンと会わなくなってたし、今思えば初めて恵理の高校の制服を見た気がした。
俺達氷帝とはまた違ったタイプのブレザーだ。
「あぁ…お前こそ早いな?いつももっと遅くなかったか?」
「そーなのー。あたし、今日日直なの!朝練の時間並に早く起きないとだったからめんどくさいよ、もー。」
恵理はむすっと不貞腐れながらも、まんざらでも無い様子で手提げのカバンをリュックのようにして背負っている。
「亮ちゃんは朝練でしょ?頑張ってね!」
「あ…あぁ。」
恵理は俺の制服の柄とは違う紺色のスカートをはためかせて踵を返して学校への道を軽やかに歩き始めた。
俺は咄嗟に恵理を呼び止めた。
自分でも反射的行動すぎて混乱しちまった。
「なぁに?」
「あ…いや……えっと……」
恵理は口ごもる俺に随分不思議そうに首をかしげている。
俺も男だ。キメる時はバシッと決めてやるぜ!
「今度…朝早く起きてこいよ…こいつも寂しがってるしさ?」
愛犬をだしにしてしまったものの、俺はようやく数ヶ月の隙間を埋める為の第一歩を踏み出すことが出来た。
「んー……」
恵理はしばらく考えていたが、こくりと頷き中学の時と変わらない笑顔を俺に向けた。
「そうだね!たまには一緒に行っても怒られないよね!じゃあ…明日!ね!」
そう言って恵理はひらひらと手を振って、小走りで走っていった。
俺は小さくガッツポーズをして、愛犬をわしゃわしゃと撫で回し自分の家に戻る。
今日の練習は最高に調子がいい予感しかしねぇぜ!
高校生に上がる直前、俺はあいつの精一杯の告白を断った。
その後高校生になって、あいつは家の事情で公立高校に行った。
俺は氷帝学園高等部となり、今までと変わらずテニスに勤しんでる。
隣にいつもいたあいつがいないこと以外は変わらない。
よく大切なものはなくしてから気づくって言うけど…こういうことなんだろうな。
ったく…激ダサだぜ。
今日も俺は日課の愛犬の散歩のために早く起きて家を出る。
昔はあいつも毎朝この時間に慌てて出てきてたんだけどな。
「……よし、行くか!」
俺は愛犬にそう声をかけて、散歩に出かける。
いつもより少し長く近くの公園でボール投げをして遊び、家に帰るとちょうどあいつが玄関から姿を現した。
「あれ?亮ちゃん…?帰るの遅かったね?」
高校が変わってからトンと会わなくなってたし、今思えば初めて恵理の高校の制服を見た気がした。
俺達氷帝とはまた違ったタイプのブレザーだ。
「あぁ…お前こそ早いな?いつももっと遅くなかったか?」
「そーなのー。あたし、今日日直なの!朝練の時間並に早く起きないとだったからめんどくさいよ、もー。」
恵理はむすっと不貞腐れながらも、まんざらでも無い様子で手提げのカバンをリュックのようにして背負っている。
「亮ちゃんは朝練でしょ?頑張ってね!」
「あ…あぁ。」
恵理は俺の制服の柄とは違う紺色のスカートをはためかせて踵を返して学校への道を軽やかに歩き始めた。
俺は咄嗟に恵理を呼び止めた。
自分でも反射的行動すぎて混乱しちまった。
「なぁに?」
「あ…いや……えっと……」
恵理は口ごもる俺に随分不思議そうに首をかしげている。
俺も男だ。キメる時はバシッと決めてやるぜ!
「今度…朝早く起きてこいよ…こいつも寂しがってるしさ?」
愛犬をだしにしてしまったものの、俺はようやく数ヶ月の隙間を埋める為の第一歩を踏み出すことが出来た。
「んー……」
恵理はしばらく考えていたが、こくりと頷き中学の時と変わらない笑顔を俺に向けた。
「そうだね!たまには一緒に行っても怒られないよね!じゃあ…明日!ね!」
そう言って恵理はひらひらと手を振って、小走りで走っていった。
俺は小さくガッツポーズをして、愛犬をわしゃわしゃと撫で回し自分の家に戻る。
今日の練習は最高に調子がいい予感しかしねぇぜ!
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