ネットではあんまり評判良くないみたいなんだけど、令和のシャーロックホームズ、私はかなり好きですね。
アントールドストーリーってのは、本家シャーロックホームズの作中にチラッと名前だけ出てくる事件のことで、それを拾い上げて時代、場所、人の国籍変えてやっちゃおっていう、大人の二次創作であります。

１話のラストで誉と若宮が同居することになるんだけど、顔の良い男２人のバディものだからやっぱホラ、腐女子ホイホイな展開くるかと思うじゃないですか。でも2話目でもうそれぞれの運命の女性みたいなのを出して来てるんですね。しっかりと異性愛者であることを表明してるわけです。それやらないでおけばBL好きなお姉さん方をホイホイできるにもかかわらず。おっさんずラブの威光を借りないこの姿勢。評価できます。

若宮が音声入力で日記付けてるのは時代だなーと思います。同居しはじめてからもマメに記録取ってるけど、これのちのち誉がいなくなった後に読み返して切なくなるやつじゃなかろうか。原作準拠なら一時的別離は確定だもの。

『後ろから足音が聞こえてきたとき、友人だと思って振り返る人と、敵だと思って身構える人とでは、世界の見え方が全く違うだろう。残念ながら、僕はずっと後者だった。あの日、彼を失うまでは－ー』

ほらもう、これだから若宮くんは。
１話目からネタバレだよ。
最初は誉のことめちゃくちゃ疎んでるけど後半から唯一無二の友になるやつだろ？知ってるぞ。
そして誉がいなくなってしまってからは人の足音が聞こえるたびに慌てて振り返るようになるんだ。友が生きて帰ってきたのではと思って。

あーこれ…もうしんどいヤツ…
１話目からしんどいヤツ………

後ろから聞こえてくる足音が友人のものであって欲しいと願った瞬間、今までとは世界の見え方が違っていることに気付く。
我々の界隈ではこれを『革命』と呼びます。