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日記

俺たちカミナリ兄弟だろ?

2019/10/12 22:54
感想

テッドの無印と2を観ました。
吹き替えです。斗司夫が面白かったって言うから。

観る前のイメージは「汚いトイストーリー」だったんですが、
実際観てみたらやっぱり汚いトイストーリーでした。

ディスってるわけじゃなくて、ぬいぐるみが喋って動くという子どもの夢もあり、ギャグもあり感動もあるっていう、王道の面白さがありましたっていう意味ですハイ。
なんかね、ぬいぐるみに命が宿るという奇跡と、
そのぬいぐるみと一人の男との永遠の友情っていうのがね、
刺さりますよね。

たぶん、ぬいぐるみと少年の物語だったらありきたり過ぎて受けなかったのよな。
ぬいぐるみと、もう大人になってしまった男の話だからなんかグッと来るんですよ。

テッドの吹き替えが有吉先生なんだけどやさぐれ感めっちゃイイ。有吉さん上手いわ。
成長したテッドは下ネタ全開マリファナガンギメで全然ぬいぐるみらしい可愛さが皆無なんだけどなんか癒されるんだ。やっぱ見た目なんすわ。見た目のキュートさな。
で、テッドの親友のジョンってのが35歳で彼女もいてそろそろ結婚かなって時期なのにいつまでもクマのぬいぐるみと遊んじゃってる大きい子どもでよ。ジョン本人も何とかしなきゃって自覚はある、でもテッドと過ごす時間が楽しすぎてテッドと離れられない、結婚生活に踏み切れないっていうジレンマが、トイストーリーには無い重さなんですね。
無印はそういう、テッドとジョン、これからどうする?がメインストーリーになっていて、喧嘩して離れ離れになる展開とかもあって観ててしんどかったな。ぼかあね、そういう言い争いみたいのは好きじゃないですね。

面白かったのは2かな。

2でのテッドとジョンはずっと仲良し。
テッドが同じ職場の女性と結婚して、子ども作ろうってなる話なんだけど、ジョンがずっと協力してくれる。
テッドはぬいぐるみだからまず人間との生殖は不可能。
で、養子をもらおうってことで行政に申請したところから事態が急変する。
今までテッドを市民として扱ってくれていた公的機関が、州からのお達しでテッドの人権を取り下げ始める。テッドは物であり、人ではない。よって婚姻も認められず、親になることも許されないとのこと。
テッドとジョンは若い新米弁護士と共に、失われたテッドの人権を取り戻すための裁判に挑む。

2のテーマは深いですよ。
何をもって人とするのか。
人であることの条件とは。

三谷幸喜監督の『ステキな金縛り』は、ユウレイを証人として連れてくるっていう前代未聞の法廷映画なんですけど、こっちも負けてない。ぬいぐるみが人であることを証明するためのトンデモ裁判なんです。

最後のほうはなんか泣いちゃったな。
テッドとジョンの友情が愛おしすぎて。
2人は本当の兄弟じゃない。同じ人間でもない。でもこれからもずっと一緒に生きていくカミナリ兄弟なんだよ。
なんかそういうの見せられちゃうと泣けてきちゃうよなあ。


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