014:遥か遠くに見える空
「きっと、遠くまでずぅ――と続いているんだよ!!」
「だぁかぁらっ!! 見たこともないのにどうしてそんなことが言えるんだって聞いてんだろっ!!」
「?」
ある日の鍛錬からの帰り道。レイと共に飛翔しながら帰路についていたルカは、聞き覚えのある友人達の声に眼下を見下ろした。
一面に広がる草原の中、何やら言い合いになっているガイとマヤの姿がある。
「あの二人が口喧嘩しているなんて、珍しいですね」
何かと気が合う彼らの言い合いなど見たことがないのにと、呟くレイにルカは頷いた。
「そうだな……行って話を聞いてみよう」
「えっ……ちょっと、ルカ!?」
口にした言葉が意外だったのか、素っ頓狂な声を上げるレイに構わず、ルカは大地へと下降する。
他人の喧嘩に首を突っ込むつもりはないが、草原を見渡す限り、普段仲裁に入るゴウとキラの姿がない。もともと仲のいい二人なのだから、こじれて仲違するのは可哀想だ。
「待ってください、僕も行きますっ!!」
下降を続けるルカの後ろで、置いて行かれてなるものかと言わんばかりの物言いで告げるレイにわずかに苦笑し、ルカは大地へと降り立った。
「二人とも、何を言い合っているんだ?」
問いかけるルカに、それまで言い合いをしていたガイとマヤが同時にこちらへと顔を向けた。
「だぁかぁらっ!! 見たこともないのにどうしてそんなことが言えるんだって聞いてんだろっ!!」
「?」
ある日の鍛錬からの帰り道。レイと共に飛翔しながら帰路についていたルカは、聞き覚えのある友人達の声に眼下を見下ろした。
一面に広がる草原の中、何やら言い合いになっているガイとマヤの姿がある。
「あの二人が口喧嘩しているなんて、珍しいですね」
何かと気が合う彼らの言い合いなど見たことがないのにと、呟くレイにルカは頷いた。
「そうだな……行って話を聞いてみよう」
「えっ……ちょっと、ルカ!?」
口にした言葉が意外だったのか、素っ頓狂な声を上げるレイに構わず、ルカは大地へと下降する。
他人の喧嘩に首を突っ込むつもりはないが、草原を見渡す限り、普段仲裁に入るゴウとキラの姿がない。もともと仲のいい二人なのだから、こじれて仲違するのは可哀想だ。
「待ってください、僕も行きますっ!!」
下降を続けるルカの後ろで、置いて行かれてなるものかと言わんばかりの物言いで告げるレイにわずかに苦笑し、ルカは大地へと降り立った。
「二人とも、何を言い合っているんだ?」
問いかけるルカに、それまで言い合いをしていたガイとマヤが同時にこちらへと顔を向けた。
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