006:木漏れ日
普段からユダとシンにとって、二人の家の真ん中に位置する聖なる泉が待ち合わせ場所になっている。
待ち合わせ場所になる以上、この場所はお互いとって決して遠くない距離なのだが、何故か待ち合わせをすると、ユダがシンよりも遅れて来るということはなかった。
もちろん、各々用事があって来ることが遅れることもあるのだが……そんな時でさえ、ユダはシンよりも早く泉にやって来て大樹の下で腰を下ろして待っている。
シンとしては待たせてしまっているこの事実を申し訳なく思っているのだが、謝罪をするその度にユダから「好きで待っているんだから気にするな」と笑顔で告げられるので、いつもうやむやに終わってしまっている。
そして今日、いつものように大樹の下で自分を待っていたユダに、シンはついに問いかけた。
待ち合わせ場所になる以上、この場所はお互いとって決して遠くない距離なのだが、何故か待ち合わせをすると、ユダがシンよりも遅れて来るということはなかった。
もちろん、各々用事があって来ることが遅れることもあるのだが……そんな時でさえ、ユダはシンよりも早く泉にやって来て大樹の下で腰を下ろして待っている。
シンとしては待たせてしまっているこの事実を申し訳なく思っているのだが、謝罪をするその度にユダから「好きで待っているんだから気にするな」と笑顔で告げられるので、いつもうやむやに終わってしまっている。
そして今日、いつものように大樹の下で自分を待っていたユダに、シンはついに問いかけた。
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