001:空にかかる橋
「虹の始まりって、何があるのかな?」
マヤがそんなことを言い出したのは、突然の雨が止み空に虹が架かっている様を見ていたときのことだった。
「? 何だよ突然??」
怪訝に問いかけるガイに、マヤは言い難そうに口を開く。
「う、ん……天界には、浮島の伝説があるでしょう?」
「ああ」
問いかけにガイは素直に頷く。
雨上がりの空に架かる七色の橋。それはどんな願いも叶う天の浮島へ続いているという、少年天使の間では最も定評のいい伝説だ。
ガイ自身、浮島へ行けるものならばぜひ行ってみたいと、今日のような虹の架かる日を心待ちにしていたのでよく覚えている。
「あれって、虹の終わりが浮島にあるんだよね?」
「そうなんじゃねーのか? オレ、ずっとそう思ってたぜ?」
そうでなければ浮島には辿り着かないだろうと、ガイは返す。
「うん。ボクもそう思ってた。それでね、この虹を見てて思ったんだけど……そんなすごい場所に架かるんだから、虹の始まりにも何かあるんじゃないのかな?」
「あ、そっか。そうだったら面白いかもなっ!!」
マヤの言葉に、確かにそうだとガイは嬉々とした声を上げる。が、次の瞬間に疑問が生じた。
マヤがそんなことを言い出したのは、突然の雨が止み空に虹が架かっている様を見ていたときのことだった。
「? 何だよ突然??」
怪訝に問いかけるガイに、マヤは言い難そうに口を開く。
「う、ん……天界には、浮島の伝説があるでしょう?」
「ああ」
問いかけにガイは素直に頷く。
雨上がりの空に架かる七色の橋。それはどんな願いも叶う天の浮島へ続いているという、少年天使の間では最も定評のいい伝説だ。
ガイ自身、浮島へ行けるものならばぜひ行ってみたいと、今日のような虹の架かる日を心待ちにしていたのでよく覚えている。
「あれって、虹の終わりが浮島にあるんだよね?」
「そうなんじゃねーのか? オレ、ずっとそう思ってたぜ?」
そうでなければ浮島には辿り着かないだろうと、ガイは返す。
「うん。ボクもそう思ってた。それでね、この虹を見てて思ったんだけど……そんなすごい場所に架かるんだから、虹の始まりにも何かあるんじゃないのかな?」
「あ、そっか。そうだったら面白いかもなっ!!」
マヤの言葉に、確かにそうだとガイは嬉々とした声を上げる。が、次の瞬間に疑問が生じた。
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