恋人はサンタクロース
「シ――ンっ!!」
「シン兄さんっ!!」
静まり返った図書館に明るい声が響き、シンは本から声の主達へと顔を向ける。
呼びかけてきたガイとマヤは、入り口からこちらへ顔を覗かせていた。
「? 二人とも、そんなところで何をしているのですか?」
中へ入ってくればいいのにと、そう言って首を傾げるシンに、ガイとマヤは互いに顔を見合せて笑い合う。
「えへへ」
「見て見て」
そう言って図書館の中へ入ってきた二人の姿に、シンは目を丸くした。
「それは……」
普段着ではなく揃いの厚手の赤い服に同色のズボン、黒のブーツを履き、頭には赤い三角帽子を被っている。
その姿に最初こそ驚いたシンだったが、ようやく合点がいった。
「なるほど。二人が今年のプレゼント配布役なのですね」
「そう、サンタ役。やっと回ってきたんだ」
シンの言葉に、マヤはそう言って嬉しそうに笑う。その横ではやはり嬉しいのだろうガイが、頭の後ろで指を組んだ。
「長かったよなぁ。年に一回のイベントなんだから、もっと役目の天使を増やしてくれればいいのにさ」
「ね~~」
そう言って互いに顔を見合わせるガイとマヤにシンは苦笑する。そうしながら、もうそんな時期なのかと思った。
「シン兄さんっ!!」
静まり返った図書館に明るい声が響き、シンは本から声の主達へと顔を向ける。
呼びかけてきたガイとマヤは、入り口からこちらへ顔を覗かせていた。
「? 二人とも、そんなところで何をしているのですか?」
中へ入ってくればいいのにと、そう言って首を傾げるシンに、ガイとマヤは互いに顔を見合せて笑い合う。
「えへへ」
「見て見て」
そう言って図書館の中へ入ってきた二人の姿に、シンは目を丸くした。
「それは……」
普段着ではなく揃いの厚手の赤い服に同色のズボン、黒のブーツを履き、頭には赤い三角帽子を被っている。
その姿に最初こそ驚いたシンだったが、ようやく合点がいった。
「なるほど。二人が今年のプレゼント配布役なのですね」
「そう、サンタ役。やっと回ってきたんだ」
シンの言葉に、マヤはそう言って嬉しそうに笑う。その横ではやはり嬉しいのだろうガイが、頭の後ろで指を組んだ。
「長かったよなぁ。年に一回のイベントなんだから、もっと役目の天使を増やしてくれればいいのにさ」
「ね~~」
そう言って互いに顔を見合わせるガイとマヤにシンは苦笑する。そうしながら、もうそんな時期なのかと思った。
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