紫菫の花言葉――「ひそかな愛」
目が覚めて、最初に映ったのは見覚えのない真っ白な天井で、とっさにパンドラは自分がどこにいるのか分からなかった。
それでも、おぼろげだった意識がはっきりしてくるにつれて、ここが神殿内であることを思い出す。
(そうだ、昨夜……)
そう昨夜、神官になるための儀式に臨み…………受かったのだ。
『只今をもって、天使パンドラを、初代神官に任命する』
儀式による激痛と苦痛の果てに気を失ってしまったが、確かにそう聞こえた。自分は神官になれたのだ。
(これで……)
もう、あんな惨めな目に遭わなくてすむ。
何より、大神の傍に身を置くことで、あの方の役に立つことができるかもしれない。
昨夜は実感できなかったその事実を、パンドラは改めて実感した。
それでも、おぼろげだった意識がはっきりしてくるにつれて、ここが神殿内であることを思い出す。
(そうだ、昨夜……)
そう昨夜、神官になるための儀式に臨み…………受かったのだ。
『只今をもって、天使パンドラを、初代神官に任命する』
儀式による激痛と苦痛の果てに気を失ってしまったが、確かにそう聞こえた。自分は神官になれたのだ。
(これで……)
もう、あんな惨めな目に遭わなくてすむ。
何より、大神の傍に身を置くことで、あの方の役に立つことができるかもしれない。
昨夜は実感できなかったその事実を、パンドラは改めて実感した。
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