4.空と海、果てしない青
(……ん?)
それはある日の夕暮れ。鍛錬を終えて帰路に着いていたゴウは、丘の上で腰を下ろして空を見上げているガイを見つけた。
何やら考え事をしているらしいその表情を目に止めて、ガイのところへ向かう。
「ガイ」
「おわっ!! 吃驚させんなよ」
訪れが意外だったのだろう。声をかけるとガイは飛び上がらんばかりに肩を震わせた。その反応に、ゴウは思わず眉を顰める。
「何だ、そんなに驚いて……さては、また悪戯でも考えてたな?」
仕方のない奴だと、そう言うとガイは「なんでそう言うかなぁ」と唇を尖らせた。
「オレだって、ちょっと悩んだりするっての」
「悩み?」
意外な言葉を反芻するゴウに、対するガイはしまったとばかりに口に手を当てる。
「何だ悩みって?」
「あ――、えっと、そのぉ……」
「ガイ」
名を呼んで傍らに腰かけ、ゴウは視線を合わせようとしないガイの顔をじっと見た。
「話してみろ」
一言そう言うと、ガイはようやくゴウと顔を合わせて「すっげー、変なことだぜ?」と前置きして告げた。
それはある日の夕暮れ。鍛錬を終えて帰路に着いていたゴウは、丘の上で腰を下ろして空を見上げているガイを見つけた。
何やら考え事をしているらしいその表情を目に止めて、ガイのところへ向かう。
「ガイ」
「おわっ!! 吃驚させんなよ」
訪れが意外だったのだろう。声をかけるとガイは飛び上がらんばかりに肩を震わせた。その反応に、ゴウは思わず眉を顰める。
「何だ、そんなに驚いて……さては、また悪戯でも考えてたな?」
仕方のない奴だと、そう言うとガイは「なんでそう言うかなぁ」と唇を尖らせた。
「オレだって、ちょっと悩んだりするっての」
「悩み?」
意外な言葉を反芻するゴウに、対するガイはしまったとばかりに口に手を当てる。
「何だ悩みって?」
「あ――、えっと、そのぉ……」
「ガイ」
名を呼んで傍らに腰かけ、ゴウは視線を合わせようとしないガイの顔をじっと見た。
「話してみろ」
一言そう言うと、ガイはようやくゴウと顔を合わせて「すっげー、変なことだぜ?」と前置きして告げた。
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