1周年記念
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「なまえ…?…、なまえじゃあないか…?」
いつもの杜王町を、いつものように散歩中、不意に名前を呼ばれて振り返る。なんだか懐かしさを感じるその声はとても大柄なおじいちゃんから発されたもののようで、そして、その隣に立つ同じく大柄な男性と目が合って、気付く。
「承太郎……?」
こんなに大柄な男性は決して多くはない。まして、日本なら尚更。向こうも私を見て目を見開いているあたり、どうやら承太郎本人で間違いないらしい。まさか…、まさかこんなところで再会する事になるなんて、誰が予想できただろうか。
「…なまえッ…、テメェ、今まで何してやがった…!!」
ガッと力強く肩を掴まれ、捕まった。無理もない。10年前にエジプトから帰ってきたあと、突然連絡を絶って行方を眩ませた本人が今、目の前にいるのだから。
「のんびり…暮らしてたよ。ここ、いい町だから。」
「そういう事を言ってるんじゃあねぇ!っ、俺が…、俺らが、どれだけ心配したと…ッ!!」
「……ごめんね。」
ぐぐ、と体を縮こまらせてもまだ大きい彼は、やっぱり正真正銘承太郎だ。随分と大人になったが、優しくて仲間思いなところは変わらない。
「で、今まで何をしてたんだ。」
「何って…、普通に、スタンドなんて関係なく、平和に暮らしてただけよ。」
一人暮らしの狭い家だが、他にゆっくり話せる場所が思いつかなくて大柄な男性二人を引き連れて仕方なく招待した。今日が休日で良かった。もしも出勤時に出会っていたら、承太郎は仕事に行かせてはくれなかっただろうから。
「…なんで、俺らの前からいなくなった。落ち着いた頃に、連絡の1本でも寄越せば良かっただろうが。」
拗ねている、とは少し違うかもしれないが、そんな心情。承太郎は言葉よりも、態度に出る。それは10年前に、あの旅の中で知った事だ。自然と、あの時の記憶が蘇ってくる。
「……みんなの事、大好きだよ。でもね、みんなといると、あの旅での苦しい気持ちも思い出すの。私はそれに呑み込まれるのが…、怖かった。」
花京院くん。アブドゥルさん。イギー。その3人も一緒でなければ、違う。と、心のどこかで思ってしまいそうで。苦しくなる前に、逃げた。でも、
「承太郎達に会ったらまた怖くなるかなって思ってたけど、……大丈夫だったね。」
「……当たり前だ。俺らは、生きてるんだからな。時間は勝手に進んでいく。」
「…Aiutati che Dio ti aiuta.じゃよ、なまえ。」
"Aiutati che Dio ti aiuta."
時は全てを解決する。
本当に、その通りだ。あんなに怖がってた10年間も逃げ続けていたのに、全部、無駄だったんだ。
「ごめんなさい、承太郎…ジョースターさん…。」
ポルナレフだって、きっと心配してくれただろう。
私達は、生きている。
「……時は、動き出す。」
「?時、止めてたの?」
「…あぁ、テメーがな。」
どういう意味なのか、さっぱり分からない。だけどなんだか、嬉しそうなのは分かる。なら、いいか。
It’s all in my arms
信じて心奪われよう
全てをひきかえに さぁ手を伸ばし
そして時は目覚め 今約束の口づけを!
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birth! -L'Arc-en-Ciel