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中学のきみ
「なあ、なんで東京まで来てファミレスなんだよ」
「仕方ないだろ、どうすんだよ知らない店入ってぼったくられたりでもしたら」
仙台からやってきた男子高校生二人が地元にもあるファミレスに入り見慣れたメニューを広げている。
「せっかくならかわいい子でも誘ってさカラオケとか行こうぜー」
「まず飯食ってからだろ」
「そう言いながらそのまま帰るんだろ……あ、あの子可愛い」
ナンパを提案していた方がファミレスに入ってきた制服の女子を目で追いかける。高専の制服を着た夢が店員に案内されている。
「な、な、あの子別の女の子と待ち合わせとかじゃね!?二人揃ったら声かけようぜ」
「えぇ!?」
二人が大きなメニューから顔を出すと通路を挟んで向かい側のボックス席に座った。
「チャンスだぞ!向かいの席だ!」
「確かにかわいいな…制服かわってるけど。でも、一人のとこ話しかけたら怖がられるだろ」
「もう一人くるまで待つ」
仙台出身の二人が顔でメニューを隠しながら相談していると入り口に悠仁がスマホ片手に入ってきた。
店内をキョロキョロ見渡し夢を見つけると席へと急ぐ。
「夢、ごめんごめん 待ったよな?」
「ううん、今着たことだよ 伊地知さんに送ってもらったの?」
「んや、走った方が早いから走って着た」
「ふふっ、そっか」
男子高校二人がガッカリした顔をお互い向ける。
「彼氏と待ち合わせじゃん」
「どうせこんなことだろうと思った」
夢は運ばれてきたパフェにスマホを向けると正面に座る悠仁がパフェ越しにピースをするので夢が笑いながら写真を撮っている。
「悠仁くんは?何か食べる?」
「夢にそのパフェ食べさせてもらうのがいいな」
「ま、またそう言うこという…」
真っ赤になる夢を嬉しそうに悠仁が優しく微笑み見つめる。
それを通路を挟んだ男子が呆れた顔で見ている。
「なぁ会話よく聞こえないし、彼氏の顔よく見えねえけどすげぇラブラブなのが伝わってくるぞ」
顔をあげるともう一人が顔を真っ青にしている。
「どうしたんだよ、顔色悪いぞ」
「か、か、彼氏の…方…に、西中の虎だ…」
驚いたもう片方が覗き込むように悠仁の顔を確認する。
「バカ!バレたらどうすんだよ!」
「噂で西中にヤバイ奴がいるって聞いてただけで俺らボコられたことないだろ、別に見るくらいバレないだろ」
「そうだけど、彼女どデレデレしてるの見てたってキレられたらどーすんだよ」
もう片方がそれは考えてなかったと顔をメニューで隠した。
「夢もう一口ちょうだい」
「うん」
夢が悠仁の口にパフェを運ぶと悠仁が嬉しそうに頬張る。
「あ、悠仁くん」
「どした?」
「ヤバイ彼女が俺らの方みて虎に何か言ってる」
「マ、マ、マジかよ!?」
「ヤバイ 立ち上がった 虎がこっちくる」
二人が固まっていると悠仁が二人のテーブルの前で立ち止まり声をかけた。
「あのさ」
「はっいい!!」
「そんな驚かなくても…足下に落ちてるのお兄さんの財布?」
一人が目線を床に向けると自分の財布が落ちていた。
「あ、そうっす……ありがとうございます…」
「よかった そんだけ」
じゃ、と手をあげて悠仁は夢がいる席へと戻った。
2人ががくーっと肩の力を抜く。
「お、俺の人生今日で終わりかと思った…」
「めちゃくちゃいいヤツじゃん…本当に西中の虎だったのか?」
「もうここ出ようぜ っていうか地元に帰ろうぜ 生きた心地しない」
中学のきみ ― END
「なあ、なんで東京まで来てファミレスなんだよ」
「仕方ないだろ、どうすんだよ知らない店入ってぼったくられたりでもしたら」
仙台からやってきた男子高校生二人が地元にもあるファミレスに入り見慣れたメニューを広げている。
「せっかくならかわいい子でも誘ってさカラオケとか行こうぜー」
「まず飯食ってからだろ」
「そう言いながらそのまま帰るんだろ……あ、あの子可愛い」
ナンパを提案していた方がファミレスに入ってきた制服の女子を目で追いかける。高専の制服を着た夢が店員に案内されている。
「な、な、あの子別の女の子と待ち合わせとかじゃね!?二人揃ったら声かけようぜ」
「えぇ!?」
二人が大きなメニューから顔を出すと通路を挟んで向かい側のボックス席に座った。
「チャンスだぞ!向かいの席だ!」
「確かにかわいいな…制服かわってるけど。でも、一人のとこ話しかけたら怖がられるだろ」
「もう一人くるまで待つ」
仙台出身の二人が顔でメニューを隠しながら相談していると入り口に悠仁がスマホ片手に入ってきた。
店内をキョロキョロ見渡し夢を見つけると席へと急ぐ。
「夢、ごめんごめん 待ったよな?」
「ううん、今着たことだよ 伊地知さんに送ってもらったの?」
「んや、走った方が早いから走って着た」
「ふふっ、そっか」
男子高校二人がガッカリした顔をお互い向ける。
「彼氏と待ち合わせじゃん」
「どうせこんなことだろうと思った」
夢は運ばれてきたパフェにスマホを向けると正面に座る悠仁がパフェ越しにピースをするので夢が笑いながら写真を撮っている。
「悠仁くんは?何か食べる?」
「夢にそのパフェ食べさせてもらうのがいいな」
「ま、またそう言うこという…」
真っ赤になる夢を嬉しそうに悠仁が優しく微笑み見つめる。
それを通路を挟んだ男子が呆れた顔で見ている。
「なぁ会話よく聞こえないし、彼氏の顔よく見えねえけどすげぇラブラブなのが伝わってくるぞ」
顔をあげるともう一人が顔を真っ青にしている。
「どうしたんだよ、顔色悪いぞ」
「か、か、彼氏の…方…に、西中の虎だ…」
驚いたもう片方が覗き込むように悠仁の顔を確認する。
「バカ!バレたらどうすんだよ!」
「噂で西中にヤバイ奴がいるって聞いてただけで俺らボコられたことないだろ、別に見るくらいバレないだろ」
「そうだけど、彼女どデレデレしてるの見てたってキレられたらどーすんだよ」
もう片方がそれは考えてなかったと顔をメニューで隠した。
「夢もう一口ちょうだい」
「うん」
夢が悠仁の口にパフェを運ぶと悠仁が嬉しそうに頬張る。
「あ、悠仁くん」
「どした?」
「ヤバイ彼女が俺らの方みて虎に何か言ってる」
「マ、マ、マジかよ!?」
「ヤバイ 立ち上がった 虎がこっちくる」
二人が固まっていると悠仁が二人のテーブルの前で立ち止まり声をかけた。
「あのさ」
「はっいい!!」
「そんな驚かなくても…足下に落ちてるのお兄さんの財布?」
一人が目線を床に向けると自分の財布が落ちていた。
「あ、そうっす……ありがとうございます…」
「よかった そんだけ」
じゃ、と手をあげて悠仁は夢がいる席へと戻った。
2人ががくーっと肩の力を抜く。
「お、俺の人生今日で終わりかと思った…」
「めちゃくちゃいいヤツじゃん…本当に西中の虎だったのか?」
「もうここ出ようぜ っていうか地元に帰ろうぜ 生きた心地しない」
中学のきみ ― END