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きみの声
悠仁は泊まりがけの任務で宿泊先に戻ると急いでシャワーを済ませ夢へ電話をかける。
「出ない……」
コールが続く音が悠仁の耳に鳴り響く。
肩を落としているとホテルのドアがノックされる。
「俺」「と私」
ドアを開けると恵と野薔薇がお菓子とジュースを抱えて立っていた。
「うっす」
「なんなのよその顔 コンビニ買い出しに行くか声かけようと思ったらいつの間にかいないし」
「え?俺先部屋戻るって言った…よーな…」
「「言ってない」」
恵と野薔薇は悠仁の部屋へと入り机にお菓子とペットボトルを置いた。
グラスを手にした恵はソーダをそそいでいく。
「こ、ここで食べるの?」
「買い出しこなかったんだから文句言うな」
悠仁はちらっとスマホを見るが夢からの着信はない。
仕方なく二人が椅子に座るので、悠仁はテーブル近くのベッドの端に座った。
野薔薇が今日の任務のあれこれを話、恵が時たま突っ込んでいる。
悠仁はスマホの画面をちらちらとみている。
「いーたーどーりぃ」
「…え!俺!?」
「さっきからなにスマホちらちら見てんのよ!私が大事な話してるのに」
「…そんな大事な話でもないけどな」
恵がつっこみながらコップにソーダを継ぎ足した。
「夢と電話する約束してたから…気になって すんません」
「素直でよろしい」
野薔薇が悠仁のスマホを取り上げる。
「え、なにすんの そんでなんで画面ロック解除できんの」
「夢ちゃんの誕生日かと思ったら本当にそうだったから私の方がビックリだわ」
「虎杖、もうちょっと暗証番号考えとけよ…任務でも使ってるんだから」
恵があきれた顔で野薔薇が手にしたスマホに目線を落とす。
野薔薇がタタっと操作するとスピーカーで通話が始まる。
「え!?夢に電話すんの!?」
「私の話を聞いてない罰ってのは嘘で単に夢ちゃんも交えて話したいだけ」
しばらくするとカメラが起動され、パジャマ姿の夢が映る。風呂上りだからか顔がほてっているようにも見える。
「 もしもーし 悠仁くん?もう宿泊先?…あれ?そっちカメラついてないみたいだよ? 今日ね、家入先生が報告書貯めてて、忙しいのに悠仁くんと最後にデート行ったのいつだとかずっと私達のこと聞いてきて… 」
のろけ話が始まりそうだなと野薔薇がカメラを起動した。
「おつー夢ちゃん」
「お疲れ夢」
「 の!野薔薇ちゃん!?と恵くん!?え、ちょっとまってカメラ切る! 」
「あ!ダメダメ!こっちも付けとくから切らないで!」
「 えー!あれ?悠仁くんは? 」
野薔薇がテーブルにスマホを固定するので悠仁が見える箇所に座りなおした。
「お疲れ夢」
「 お疲れさま悠仁くん 」
「夢ちゃん、そんな遠く座ってたら顔見えないじゃない」
「 だって恥ずかしいもん 」
「虎杖とはアップで通話してるんだからいいじゃない」
「 ゆ、悠仁くんはいいの 」
「釘崎、これ俺ら交えてもこんな調子の会話になるじゃないか」
恵が遠くに映る夢に目線を送る。
「 みんなでお疲れ様会してるの? 」
「そーそーお菓子食べながらだべってた」
「 いいな…私もいつか同行させてもらえないかな 」
「夢、今度五条先生に聞いてみるよ」
「 恵くんほんと!? 」
黙っていた悠仁が口を開いた。
「ダメだ 夢は任務には同行させない 先生がいいって言っても俺がダメ」
「な、なによ虎杖…そんなマジな顔して」
「夢になにかあったらどうすんだよ!」
「落ち着けよ虎杖 夢ビックリしてるぞ」
恵が悠仁を座らせて落ち着かせる。
「 ご、ごめん悠仁くん…軽い気持ちで同行したいって言って… 」
「夢、違うんだ 俺が悪い ただ夢を危険な目に合わせたくないんだ」
「 うん…わかった…み、みんなお疲れだと思うからまた帰ってきたら話そう!おやすみなさい 」
夢が一方的に通話を終了するとスピーカーから終了の電子音が部屋に鳴り響く。
「虎杖、俺ら自分たちの部屋もどるから」
「はい、スマホ」
野薔薇と恵は残りのジュースを持ってそれぞれの部屋へと戻って行った。
部屋に残された悠仁は暗くなったスマホ画面に映る自分の顔をみつめる。
夢の名前を探し、顔は見れないなと通常の電話で発信ボタンを押す。
「…あ、夢? 俺、悠仁 二人とも帰ったから…もう寝たいよな」
「 悠仁くん…ごめんね 」
悠仁の耳に夢の今にも泣きそうな声が響く。
「夢泣いてるの? 俺が大きな声出したのが悪いんだ 頼む泣かないでくれ」
「 う、うん… 」
「夢顔みたい、ダメ?」
しばらくすると画面が切り替わり、パンダのぬいぐるみで顔を隠す夢が映る。
「夢ー?やっぱり泣いてる?ホントごめん」
「 悠仁くん…私が一緒に行ってみたいって言うから…いけなかったんだよ… 」
「そ、そんなことないって 夢が心配になってつい…顔見せて?ね?」
ゆっくり顔を上げる夢はやはり泣いていた。
「あー夢、ごめん 今すぐにでもぎゅってしたい」
「 私も…悠仁くんの隣行きたいよ…でも明日…会えるから… 」
「夢、パン太郎と目線合わせて?」
夢は手に持ったパンダを自分に向かせると悠仁が咳払いをする。
「夢ちゃん、今日はぼくが悠仁の代わりに隣で寝るからもう泣かないでくれよ?」
悠仁が裏声でパンダの声を演じるので夢が笑い出した。
「 ふふふっ わかったよパン太郎、今日は一緒に寝ようね …パン太郎、悠仁くんに…明日は悠仁くんの部屋で…一緒にぎゅってして寝たいって伝えてくれるきな? 」
「ん!?ゴホゴホッ わ、わかったよ…明日は夢ちゃんの部屋でぼくは留守番する…」
お互いに笑い出すと悠仁が夢の映るスマホを撫でる。
「夢、好き、大好き 明日帰ったらすぐ会いに行く」
「うん、私も悠仁くん大好きだよ おやすみなさい」
「おやすみ夢」
きみの声 ― END
悠仁は泊まりがけの任務で宿泊先に戻ると急いでシャワーを済ませ夢へ電話をかける。
「出ない……」
コールが続く音が悠仁の耳に鳴り響く。
肩を落としているとホテルのドアがノックされる。
「俺」「と私」
ドアを開けると恵と野薔薇がお菓子とジュースを抱えて立っていた。
「うっす」
「なんなのよその顔 コンビニ買い出しに行くか声かけようと思ったらいつの間にかいないし」
「え?俺先部屋戻るって言った…よーな…」
「「言ってない」」
恵と野薔薇は悠仁の部屋へと入り机にお菓子とペットボトルを置いた。
グラスを手にした恵はソーダをそそいでいく。
「こ、ここで食べるの?」
「買い出しこなかったんだから文句言うな」
悠仁はちらっとスマホを見るが夢からの着信はない。
仕方なく二人が椅子に座るので、悠仁はテーブル近くのベッドの端に座った。
野薔薇が今日の任務のあれこれを話、恵が時たま突っ込んでいる。
悠仁はスマホの画面をちらちらとみている。
「いーたーどーりぃ」
「…え!俺!?」
「さっきからなにスマホちらちら見てんのよ!私が大事な話してるのに」
「…そんな大事な話でもないけどな」
恵がつっこみながらコップにソーダを継ぎ足した。
「夢と電話する約束してたから…気になって すんません」
「素直でよろしい」
野薔薇が悠仁のスマホを取り上げる。
「え、なにすんの そんでなんで画面ロック解除できんの」
「夢ちゃんの誕生日かと思ったら本当にそうだったから私の方がビックリだわ」
「虎杖、もうちょっと暗証番号考えとけよ…任務でも使ってるんだから」
恵があきれた顔で野薔薇が手にしたスマホに目線を落とす。
野薔薇がタタっと操作するとスピーカーで通話が始まる。
「え!?夢に電話すんの!?」
「私の話を聞いてない罰ってのは嘘で単に夢ちゃんも交えて話したいだけ」
しばらくするとカメラが起動され、パジャマ姿の夢が映る。風呂上りだからか顔がほてっているようにも見える。
「 もしもーし 悠仁くん?もう宿泊先?…あれ?そっちカメラついてないみたいだよ? 今日ね、家入先生が報告書貯めてて、忙しいのに悠仁くんと最後にデート行ったのいつだとかずっと私達のこと聞いてきて… 」
のろけ話が始まりそうだなと野薔薇がカメラを起動した。
「おつー夢ちゃん」
「お疲れ夢」
「 の!野薔薇ちゃん!?と恵くん!?え、ちょっとまってカメラ切る! 」
「あ!ダメダメ!こっちも付けとくから切らないで!」
「 えー!あれ?悠仁くんは? 」
野薔薇がテーブルにスマホを固定するので悠仁が見える箇所に座りなおした。
「お疲れ夢」
「 お疲れさま悠仁くん 」
「夢ちゃん、そんな遠く座ってたら顔見えないじゃない」
「 だって恥ずかしいもん 」
「虎杖とはアップで通話してるんだからいいじゃない」
「 ゆ、悠仁くんはいいの 」
「釘崎、これ俺ら交えてもこんな調子の会話になるじゃないか」
恵が遠くに映る夢に目線を送る。
「 みんなでお疲れ様会してるの? 」
「そーそーお菓子食べながらだべってた」
「 いいな…私もいつか同行させてもらえないかな 」
「夢、今度五条先生に聞いてみるよ」
「 恵くんほんと!? 」
黙っていた悠仁が口を開いた。
「ダメだ 夢は任務には同行させない 先生がいいって言っても俺がダメ」
「な、なによ虎杖…そんなマジな顔して」
「夢になにかあったらどうすんだよ!」
「落ち着けよ虎杖 夢ビックリしてるぞ」
恵が悠仁を座らせて落ち着かせる。
「 ご、ごめん悠仁くん…軽い気持ちで同行したいって言って… 」
「夢、違うんだ 俺が悪い ただ夢を危険な目に合わせたくないんだ」
「 うん…わかった…み、みんなお疲れだと思うからまた帰ってきたら話そう!おやすみなさい 」
夢が一方的に通話を終了するとスピーカーから終了の電子音が部屋に鳴り響く。
「虎杖、俺ら自分たちの部屋もどるから」
「はい、スマホ」
野薔薇と恵は残りのジュースを持ってそれぞれの部屋へと戻って行った。
部屋に残された悠仁は暗くなったスマホ画面に映る自分の顔をみつめる。
夢の名前を探し、顔は見れないなと通常の電話で発信ボタンを押す。
「…あ、夢? 俺、悠仁 二人とも帰ったから…もう寝たいよな」
「 悠仁くん…ごめんね 」
悠仁の耳に夢の今にも泣きそうな声が響く。
「夢泣いてるの? 俺が大きな声出したのが悪いんだ 頼む泣かないでくれ」
「 う、うん… 」
「夢顔みたい、ダメ?」
しばらくすると画面が切り替わり、パンダのぬいぐるみで顔を隠す夢が映る。
「夢ー?やっぱり泣いてる?ホントごめん」
「 悠仁くん…私が一緒に行ってみたいって言うから…いけなかったんだよ… 」
「そ、そんなことないって 夢が心配になってつい…顔見せて?ね?」
ゆっくり顔を上げる夢はやはり泣いていた。
「あー夢、ごめん 今すぐにでもぎゅってしたい」
「 私も…悠仁くんの隣行きたいよ…でも明日…会えるから… 」
「夢、パン太郎と目線合わせて?」
夢は手に持ったパンダを自分に向かせると悠仁が咳払いをする。
「夢ちゃん、今日はぼくが悠仁の代わりに隣で寝るからもう泣かないでくれよ?」
悠仁が裏声でパンダの声を演じるので夢が笑い出した。
「 ふふふっ わかったよパン太郎、今日は一緒に寝ようね …パン太郎、悠仁くんに…明日は悠仁くんの部屋で…一緒にぎゅってして寝たいって伝えてくれるきな? 」
「ん!?ゴホゴホッ わ、わかったよ…明日は夢ちゃんの部屋でぼくは留守番する…」
お互いに笑い出すと悠仁が夢の映るスマホを撫でる。
「夢、好き、大好き 明日帰ったらすぐ会いに行く」
「うん、私も悠仁くん大好きだよ おやすみなさい」
「おやすみ夢」
きみの声 ― END