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たくさんのはじめて
夢は野薔薇の部屋の前でしゃがみ込んでいた。
「あ!野薔薇ちゃん」
「夢ちゃん私待ってたの?お風呂行ってた」
どした?としゃがみこんだ夢の顔を覗き込むとみるみる赤くなっていく。
「き、今日…悠仁くんと…オフだったでしょ…それで…あの…はじめてね…」
そこまで聞いた野薔薇は夢の腕をつかみ自分の部屋へ夢を押し込んだ。
「夢ちゃんそういう大事な話は廊下でするもんじゃないから」
野薔薇は手に持っていたタオルをぐるぐると手に巻いて落ち着かない。
「ん?うん…」
「紅茶でも飲もうか」
野薔薇が紅茶を入れて夢の前に置くと一口飲んだ夢に続きをどうぞと目を向ける。
「…今日悠仁くんとデート行ってきたんだけど」
うんうん、と野薔薇が紅茶を両手で抱え込んで夢の顔をじっと見る。
「は、はじめて…プ……」
野薔薇の喉が鳴る。
「プ…プラネタリウム行ったの!」
夢はそう言い終えると耳まで真っ赤にして顔を手で覆っている。
「はい?」
「悠仁くんとはじめてプラネタリウム行ったの……大きなベッドソファーみたいなのがたくさん並んでてね、一緒に横になりながら見るの」
「プラネタリウム 人工的な星眺めるあのプラネタリウム」
「うん でね、悠仁くん…腕枕ずっとしてくれてね…ほら、悠仁くん腕すごい筋肉ついてるでしょ? 凄い緊張しちゃって…ほとんど説明のナレーション頭に入ってこなくて」
野薔薇は大の字に寝転がる。
「夢ちゃーん 期待してたー話とーちーがーうー」
「え? でね、でね、ずっと悠仁くんの顔隣にいるし、周りもカップルしかいないし…途中で私の星座の説明流れたら悠仁くん…こっち見て空指さして、ニコって笑うの…悠仁くんのあのパァって明るい笑顔が…好き…だなぁって」
「夢ちゃーん この話まだつづくー?」
「終わって…明かりが点く前に…おでこにチューされた…おでこにされたのはじめてだったからプラネタリウムどころじゃなかったの…そもそも説明が全然入ってこなかった…」
「はぁあああぁ ごちそうさま」
「悠仁くんとはじめてプラネタリウム行って、はじめておでこにチューされた…悠仁くんとのはじめてがある度に私…と、溶けそうになる…」
「ああ、お腹いっぱい 夢ちゃんもう部屋に帰りなさい」
「聞いてくれてありがとう野薔薇ちゃん、誰かに話さないと寝れそうになかったから」
「はいはい、おやすみ」
夢は野薔薇に手を振ると部屋を後にした。
一方悠仁は夜にも関わらず、高専の駐車場をぐるぐる走っていた。
「寝れない 走って寝る走って寝る…」
ぶつぶつ言っていると伊地知の運転する車が停まり、五条が後部座席から降りてきた。
「伊地知サンキュー」
「お疲れ様です。もう一人迎えに行きますので、ここで失礼します」
五条がひらひらと伊地知の乗った車に手を振ると悠仁がぐるぐる走っていることに気づいた。
「悠仁…こんな時間になにしてんの?」
「あ!五条先生!ちょっと寝れなくて…」
「なになに?悩み事?」
五条がニコニコと悠仁の肩を叩く。
「今日夢とデートだったんだ…」
「え!?なにその顔!夢ちゃんとなんかあったの?」
悠仁はもじもじと小声で話しはじめた。
「夢と…はじめて…その…」
五条は悠仁の腕をつかみダッシュで稽古部屋まで連れて行く。
「なんで移動するの!?」
「は じ め て ?」
扉を閉めると五条がぐいぐいと顔を悠仁に近づける。
「え? あぁ…夢とはじめて…」
五条がニコーっと口角が上がる。
「プラネタリウム行った…」
「プラネタリウム? プラネタリウム??」
「ベッドみたいなのにさ、二人で横になってみるんだよ…周りのカップルみんなめっちゃくっついててさ…隣に夢がいるし…夢めっちゃ甘い匂いするし…髪サラサラだし…たぶん夢のことだから顔真っ赤にしてたんだよ」
「悠仁? プラネタリウムの話?え?ウソだよね?」
「え?はじめてプラネタリウム行ったのなんでウソつくの」
「はじめてって言うからてっきり」
「そんでさ、夢の星座が映ったから指さしたら…すんごい可愛い顔して喜ぶんだよ…可愛すぎて…ダメだ思い出したら顔がニヤけてくる…」
五条はあぐらをかいた足に肘をついてあくびをする。
「…どさくさに紛れて明るくなる前におでこにチューした」
「話終わった?」
「これから夢と何百個、いや何千個?何億個?とかのはじめてがあると思うと…俺幸せだなぁ…って考えてたら寝れなくてさっき走ってた」
「つまんない 次回に期待してるから」
「もうプラネタリウムはもう行かないよ…緊張する はぁ~また目覚めちゃった 部屋で筋トレして寝よ…五条先生おつかれさま」
悠仁はふらふらと稽古場から出て行った。
「悠仁きいてた??次回期待してる…ってシカト!?」
たくさんのはじめて - END
夢は野薔薇の部屋の前でしゃがみ込んでいた。
「あ!野薔薇ちゃん」
「夢ちゃん私待ってたの?お風呂行ってた」
どした?としゃがみこんだ夢の顔を覗き込むとみるみる赤くなっていく。
「き、今日…悠仁くんと…オフだったでしょ…それで…あの…はじめてね…」
そこまで聞いた野薔薇は夢の腕をつかみ自分の部屋へ夢を押し込んだ。
「夢ちゃんそういう大事な話は廊下でするもんじゃないから」
野薔薇は手に持っていたタオルをぐるぐると手に巻いて落ち着かない。
「ん?うん…」
「紅茶でも飲もうか」
野薔薇が紅茶を入れて夢の前に置くと一口飲んだ夢に続きをどうぞと目を向ける。
「…今日悠仁くんとデート行ってきたんだけど」
うんうん、と野薔薇が紅茶を両手で抱え込んで夢の顔をじっと見る。
「は、はじめて…プ……」
野薔薇の喉が鳴る。
「プ…プラネタリウム行ったの!」
夢はそう言い終えると耳まで真っ赤にして顔を手で覆っている。
「はい?」
「悠仁くんとはじめてプラネタリウム行ったの……大きなベッドソファーみたいなのがたくさん並んでてね、一緒に横になりながら見るの」
「プラネタリウム 人工的な星眺めるあのプラネタリウム」
「うん でね、悠仁くん…腕枕ずっとしてくれてね…ほら、悠仁くん腕すごい筋肉ついてるでしょ? 凄い緊張しちゃって…ほとんど説明のナレーション頭に入ってこなくて」
野薔薇は大の字に寝転がる。
「夢ちゃーん 期待してたー話とーちーがーうー」
「え? でね、でね、ずっと悠仁くんの顔隣にいるし、周りもカップルしかいないし…途中で私の星座の説明流れたら悠仁くん…こっち見て空指さして、ニコって笑うの…悠仁くんのあのパァって明るい笑顔が…好き…だなぁって」
「夢ちゃーん この話まだつづくー?」
「終わって…明かりが点く前に…おでこにチューされた…おでこにされたのはじめてだったからプラネタリウムどころじゃなかったの…そもそも説明が全然入ってこなかった…」
「はぁあああぁ ごちそうさま」
「悠仁くんとはじめてプラネタリウム行って、はじめておでこにチューされた…悠仁くんとのはじめてがある度に私…と、溶けそうになる…」
「ああ、お腹いっぱい 夢ちゃんもう部屋に帰りなさい」
「聞いてくれてありがとう野薔薇ちゃん、誰かに話さないと寝れそうになかったから」
「はいはい、おやすみ」
夢は野薔薇に手を振ると部屋を後にした。
一方悠仁は夜にも関わらず、高専の駐車場をぐるぐる走っていた。
「寝れない 走って寝る走って寝る…」
ぶつぶつ言っていると伊地知の運転する車が停まり、五条が後部座席から降りてきた。
「伊地知サンキュー」
「お疲れ様です。もう一人迎えに行きますので、ここで失礼します」
五条がひらひらと伊地知の乗った車に手を振ると悠仁がぐるぐる走っていることに気づいた。
「悠仁…こんな時間になにしてんの?」
「あ!五条先生!ちょっと寝れなくて…」
「なになに?悩み事?」
五条がニコニコと悠仁の肩を叩く。
「今日夢とデートだったんだ…」
「え!?なにその顔!夢ちゃんとなんかあったの?」
悠仁はもじもじと小声で話しはじめた。
「夢と…はじめて…その…」
五条は悠仁の腕をつかみダッシュで稽古部屋まで連れて行く。
「なんで移動するの!?」
「は じ め て ?」
扉を閉めると五条がぐいぐいと顔を悠仁に近づける。
「え? あぁ…夢とはじめて…」
五条がニコーっと口角が上がる。
「プラネタリウム行った…」
「プラネタリウム? プラネタリウム??」
「ベッドみたいなのにさ、二人で横になってみるんだよ…周りのカップルみんなめっちゃくっついててさ…隣に夢がいるし…夢めっちゃ甘い匂いするし…髪サラサラだし…たぶん夢のことだから顔真っ赤にしてたんだよ」
「悠仁? プラネタリウムの話?え?ウソだよね?」
「え?はじめてプラネタリウム行ったのなんでウソつくの」
「はじめてって言うからてっきり」
「そんでさ、夢の星座が映ったから指さしたら…すんごい可愛い顔して喜ぶんだよ…可愛すぎて…ダメだ思い出したら顔がニヤけてくる…」
五条はあぐらをかいた足に肘をついてあくびをする。
「…どさくさに紛れて明るくなる前におでこにチューした」
「話終わった?」
「これから夢と何百個、いや何千個?何億個?とかのはじめてがあると思うと…俺幸せだなぁ…って考えてたら寝れなくてさっき走ってた」
「つまんない 次回に期待してるから」
「もうプラネタリウムはもう行かないよ…緊張する はぁ~また目覚めちゃった 部屋で筋トレして寝よ…五条先生おつかれさま」
悠仁はふらふらと稽古場から出て行った。
「悠仁きいてた??次回期待してる…ってシカト!?」
たくさんのはじめて - END