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ねえ先輩・狗巻先輩
夢は昼休みいつもの中庭の木の下で風にあたっていた。
「今日も暑いな…」
上に着ていた学ランを脱ぐとセミの鳴き声を静かに聞いている。
「うめ」
顔を上げると門の向こうから狗巻がコンビニの袋をぶら下げてやってきた。
「狗巻先輩 おはようございます」
「しゃけ」
「あ…食欲ないんでお昼は食べてないんです…」
「おかか」
「やっぱり悠仁くんのこと思い出すとご飯が喉を通らないというか」
狗巻が夢の座っていたベンチの隣を指さす。
「あ、どうぞ 狗巻先輩いつもコンビニなんですか?」
「明太子」
「ああ、パンダさんと真希先輩任務なんですね いつも一緒に食べてるんだ…仲いいですね」
うんうんと狗巻はうなずきながら袋からおにぎりを出して夢に渡した。
「しゃけ」
「あ、でも私…」
「おーかーか」
おにぎりを返そうとする夢に狗巻は首を振って食べろと言う。
「ありがとうございます…ふふっ梅干しだ」
「うめ おかか」
「梅干し好きですよ 狗巻先輩私のこと うめ って言いますよね」
狗巻はうなずくとおにぎりのビニールを外していく。
「なんで私だけうめなんですか? だって真希先輩とかパンダさんとか特別な具で呼ばないですよね」
狗巻がおにぎりをもぐもぐ食べながら考える。
「うめ」
「え? 妹みたい?狗巻先輩妹さんいるんですか?」
「おかか 明太子」
「いないから私が妹みたいに感じる…?でも野薔薇ちゃんだって年下ですよ」
「しゃけ うめ」
「野薔薇ちゃんは違うんだ…私が特別ってことなんですね ちょっと嬉しいな」
「明太子」
「ふふっ、妹がちゃんと食べてなかったら心配って…狗巻先輩完全にお兄ちゃんですね」
狗巻はペットボトルのお茶を2本自販機から買ってくると一本夢に渡した。
「あ、ありがとうございます …狗巻先輩、遠くへ行っちゃった人を好きってやっぱり変ですかね 忘れた方がいいのかな」
「おかか」
「忘れなくていい?」
「しゃけ うめ」
好きならずっと好きなままでいいと思う
夢ちゃんが好きって思ってれば
周りもその人のこと思い出すきっかけになるし
みんなの心に残るんじゃないかな
忘れることないと思うよ
「狗巻先輩…」
「おーかーか」
「あ、これはちゃんと食べますよ!」
夢は狗巻にもらったおにぎりを頬張ると涙を流した。
「うん、おいしい…」
「うめ」
「うん…そうですね…悠仁くんのこと…忘れないです」
「明太子」
「あ!べ、べつに遠くに行った好きな人って悠仁くんのことじゃなくて!わ、忘れてください!」
狗巻はニコッと笑って夢の頭をぐりぐりと撫でた。
「うーめ」
ねえ先輩・狗巻先輩 ― END
夢は昼休みいつもの中庭の木の下で風にあたっていた。
「今日も暑いな…」
上に着ていた学ランを脱ぐとセミの鳴き声を静かに聞いている。
「うめ」
顔を上げると門の向こうから狗巻がコンビニの袋をぶら下げてやってきた。
「狗巻先輩 おはようございます」
「しゃけ」
「あ…食欲ないんでお昼は食べてないんです…」
「おかか」
「やっぱり悠仁くんのこと思い出すとご飯が喉を通らないというか」
狗巻が夢の座っていたベンチの隣を指さす。
「あ、どうぞ 狗巻先輩いつもコンビニなんですか?」
「明太子」
「ああ、パンダさんと真希先輩任務なんですね いつも一緒に食べてるんだ…仲いいですね」
うんうんと狗巻はうなずきながら袋からおにぎりを出して夢に渡した。
「しゃけ」
「あ、でも私…」
「おーかーか」
おにぎりを返そうとする夢に狗巻は首を振って食べろと言う。
「ありがとうございます…ふふっ梅干しだ」
「うめ おかか」
「梅干し好きですよ 狗巻先輩私のこと うめ って言いますよね」
狗巻はうなずくとおにぎりのビニールを外していく。
「なんで私だけうめなんですか? だって真希先輩とかパンダさんとか特別な具で呼ばないですよね」
狗巻がおにぎりをもぐもぐ食べながら考える。
「うめ」
「え? 妹みたい?狗巻先輩妹さんいるんですか?」
「おかか 明太子」
「いないから私が妹みたいに感じる…?でも野薔薇ちゃんだって年下ですよ」
「しゃけ うめ」
「野薔薇ちゃんは違うんだ…私が特別ってことなんですね ちょっと嬉しいな」
「明太子」
「ふふっ、妹がちゃんと食べてなかったら心配って…狗巻先輩完全にお兄ちゃんですね」
狗巻はペットボトルのお茶を2本自販機から買ってくると一本夢に渡した。
「あ、ありがとうございます …狗巻先輩、遠くへ行っちゃった人を好きってやっぱり変ですかね 忘れた方がいいのかな」
「おかか」
「忘れなくていい?」
「しゃけ うめ」
好きならずっと好きなままでいいと思う
夢ちゃんが好きって思ってれば
周りもその人のこと思い出すきっかけになるし
みんなの心に残るんじゃないかな
忘れることないと思うよ
「狗巻先輩…」
「おーかーか」
「あ、これはちゃんと食べますよ!」
夢は狗巻にもらったおにぎりを頬張ると涙を流した。
「うん、おいしい…」
「うめ」
「うん…そうですね…悠仁くんのこと…忘れないです」
「明太子」
「あ!べ、べつに遠くに行った好きな人って悠仁くんのことじゃなくて!わ、忘れてください!」
狗巻はニコッと笑って夢の頭をぐりぐりと撫でた。
「うーめ」
ねえ先輩・狗巻先輩 ― END