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本当は
夢と悠仁は高専内ではよそよそしい。
夢は野薔薇に毎回付き合ってるんだよね?と聞かれるしまつだ。
教室で伊地知を待つ間も付き合いたての二人は不思議な空気が流れている。
「…悠仁くん今日はどこまで行くんだろうね」
「どこだろ…また近場だとすぐ帰ってこれるんだけどな」
ほらまた会話が止まる、と隣の恵は本から目線をそらし二人をちらっと見る。
二人を観察していた野薔薇がまたつっこもうとすると伊地知が入ってくるので仕方なく開きかけた口を閉じた。
今日の任務は近場でめずらしく一件で解散となった。
三人は伊地知の迎えを断り各々午後の時間を楽しむことにした。
恵は近場のファーストフード店でコーヒーでも飲むかと店に入りコーヒーを買うと席を探す。
窓際の一人用カウンターに向かうと、横並びに座りぴったりくっつくカップルが目に入った。
学校の制服でよく外でベタベタできるな…なんで向い合わせで座らないんだ……と後ろ姿からすぐは気づかなかったが悠仁と夢だ。
アイツそそくさと現場から消えたかと思ったら夢と待ち合わせしてたのか、と恵は二人が見えるカウンター席に座った。
観察してたら野薔薇と変わらないなと思いつつ、よそよそしい二人は外ではどうなんだと気になり少し様子を観ることにした。
文庫本を開きコーヒーをすするとこの離れた距離だと夢は気づかなくても悠仁なら余裕でわかるはずなのに、全く恵に気づかない。
顔がくっつきそうな至近距離で二人で何かを話しては夢はくすくすと笑い、良く見るとテーブルの下で指を絡ませては繋いでとじゃれている。
悠仁もずーっと夢に視線を送り、夢が話すことに目を細めて相づちを嬉しそうにしている。会話が止まる様子は全く無い。
恵は教室とはまるで違う…というか店の中だぞ、と心の中で思うとコーヒーを口にする。
恵はふと考えた。あれか、高専内だと俺らに気を使ってベタベタしてないのか?余計な心配してただけなのかと。
ぴったりとくっついた二人はポテトをお互いに食べさせあったとこで恵はため息をつく。
やっぱり人の、同級生のデート姿は観察するものじゃないなとコーヒーを飲みほし席を立った。
本当は ― END
夢と悠仁は高専内ではよそよそしい。
夢は野薔薇に毎回付き合ってるんだよね?と聞かれるしまつだ。
教室で伊地知を待つ間も付き合いたての二人は不思議な空気が流れている。
「…悠仁くん今日はどこまで行くんだろうね」
「どこだろ…また近場だとすぐ帰ってこれるんだけどな」
ほらまた会話が止まる、と隣の恵は本から目線をそらし二人をちらっと見る。
二人を観察していた野薔薇がまたつっこもうとすると伊地知が入ってくるので仕方なく開きかけた口を閉じた。
今日の任務は近場でめずらしく一件で解散となった。
三人は伊地知の迎えを断り各々午後の時間を楽しむことにした。
恵は近場のファーストフード店でコーヒーでも飲むかと店に入りコーヒーを買うと席を探す。
窓際の一人用カウンターに向かうと、横並びに座りぴったりくっつくカップルが目に入った。
学校の制服でよく外でベタベタできるな…なんで向い合わせで座らないんだ……と後ろ姿からすぐは気づかなかったが悠仁と夢だ。
アイツそそくさと現場から消えたかと思ったら夢と待ち合わせしてたのか、と恵は二人が見えるカウンター席に座った。
観察してたら野薔薇と変わらないなと思いつつ、よそよそしい二人は外ではどうなんだと気になり少し様子を観ることにした。
文庫本を開きコーヒーをすするとこの離れた距離だと夢は気づかなくても悠仁なら余裕でわかるはずなのに、全く恵に気づかない。
顔がくっつきそうな至近距離で二人で何かを話しては夢はくすくすと笑い、良く見るとテーブルの下で指を絡ませては繋いでとじゃれている。
悠仁もずーっと夢に視線を送り、夢が話すことに目を細めて相づちを嬉しそうにしている。会話が止まる様子は全く無い。
恵は教室とはまるで違う…というか店の中だぞ、と心の中で思うとコーヒーを口にする。
恵はふと考えた。あれか、高専内だと俺らに気を使ってベタベタしてないのか?余計な心配してただけなのかと。
ぴったりとくっついた二人はポテトをお互いに食べさせあったとこで恵はため息をつく。
やっぱり人の、同級生のデート姿は観察するものじゃないなとコーヒーを飲みほし席を立った。
本当は ― END