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アニバーサリー
※教えてナナミンの続き的な…
「ブーケください」
悠仁は高専に一番近いフラワーショップにきていた。
「はい」
店員と悠仁の間になんとも言えない時間が過ぎる。
「え、えーと、どのような形でお探しですか?ご予算からでもお作りできますし、お祝い事とか…」
「お祝い…お祝いでいいんだよな…あ!記念日!記念日です。予算…女の子が抱えきれないぐらいのだといくらぐらいになりますか?」
こーんくらい、と大きな円を悠仁がかく。女の子が抱えきれない花束渡す気なのこの子?と店員が不安そうな顔をする。
「おもてにあった鈴みたいなピンクのやつとこのちっちゃいふわふわしてるのがいいです それをこーーれくらい」
花のチョイスは記念日には間違ってないし…でもどうしても大きいのがいいんだ、と店員があきらめモードで言われた花をまとめていく。
「お客様、これくらいのサイズになりますけど…本当に大丈夫ですか?」
「すげー!あ、すいません 完璧です それください」
悠仁は会計を済ますと、大きな花束を抱えて高専へと急いだ。
夢は夕方まで家入のところにいる、それまで自分の部屋でまってよ、と買った花をそっとテーブルに置いてケーキを冷蔵庫にしまった。
「外食って手もあったけど、やっぱ作ったほうが夢の好みにできるし、ゆっくりできるし…あとは料理はできてるし、準備万端」
自分の部屋で片付けをしていると部屋のドアがノックされる。
「虎杖、俺」
悠仁がドアを開けると伏黒が立っていた。
「そんな顔すんなよ、言ってた通り5時以降は邪魔しないから これ伊地知さんが明日の資料渡しておいてくれって」
悠仁は野薔薇と恵に5時以降は絶対、絶対に夢との時間を邪魔をしないでくれと頼んでいた。
今朝もわざわざメッセージと教室でも面と向かって言われ二人に、「1ヵ月記念日なんだろ 100回聞いた しつこい」とキレ気味で返事されていた。
「んあーサンキュー」
「俺は出かけるから、これ以降邪魔することないから安心しろ 釘崎もさっき出かけてった じゃな」
「おう」
「あ、虎杖 記念日おめでとう」
伏黒は廊下ですっと手を上げ去って行った。
「伏黒ぉ…おまえっていいやつ…」
「そろそろ夢戻ってくるな」悠仁が準備していた料理を温めていると部屋のドアがノックされ 「悠仁くん?わた…」 と言い終わる前にすぐさまドアを開けた。
「わっ!び、びっくりした…お疲れ様悠仁くん」
「夢、待ってた」
「ん、私も楽しみにしてた」
どうぞどうぞ、と悠仁が中に招き入れる。夢は制服から着替えて、ピンクのワンピースを着ている。
悠仁もいつものだるだるのスエットではなく、少しでもぴしっとしようとYシャツと綺麗にアイロンされたフォーマルパンツを履いている。
「寮でおしゃれするのちょっと恥ずかしいね 悠仁くん似合ってるよ、かっこいい」
「記念日だからね、夢すっごいかわいい」
夢はありがとうと言うと耳まで赤くなる。
「あ、まずこれプレゼントって部屋入った時から目立ちすぎな感じもしたと思うけど」
大きな花束を夢に渡した。
「す、すごい…綺麗 ありがとう悠仁くん 花束なんて初めてもらった すごい嬉しい」
悠仁は大きな花束を抱えた夢が選んだ花よりきらきらと可愛らしく目に映り言葉を失う。
「あ、え、あ、うん」
「悠仁くんが選んでくれたの? 本当にうれしい」
「夢に似合うと思って自分で選んだ…気に入ってもらえてよかった」
花をそっとテーブルに置くと固まっている悠仁の顔を覗く。
「悠仁くんどうしたの?」
「夢と付き合って、1ヵ月しか経ってないけどでもずっとずっと好きで、むしろもっと好きになってて、これからもよろしくって言おうと思ったら花持った夢可愛すぎて言うこと飛んでた……」
「ふふっ、悠仁くんのそういう風に思ってくれてることちゃんと言ってくれるところ大好きだよ こちらこそありがとう」
夢が目の前の悠仁にそっと抱き着いた。いつもだったら悠仁から抱きしめにいくのに、夢から抱き着かれて悠仁は慌てだす。
「夢!?」
「私のほうが悠仁くんどんどん好きになってるよ いつもありがとう」
腕を回されたまま夢が上を見上げると悠仁が目をつぶるまもなく唇を重ねられそっと離れた。
「いつも悠仁くんからしてくれるから」
「う、嬉しすぎて倒れる 夢の好きなの色々作ったから食べよ ケーキも買ってきた!」
悠仁がテーブルにビーフシチューとサラダ、綺麗に型取られたライスが乗ったワンプレートを用意する。
「凄い、悠仁くんこれ全部作ってくれたの??レストランみたい」
「へへっ夢の為ならなんでもしちゃうよ」
お酒は駄目だから雰囲気それっぽく、と炭酸のグレープジュースをグラスにそそぐとお互いグラスを手にする。
「んーそうだな、これからも二人で仲良くいれるように、乾杯」
「うん…乾杯」
仲良く食事をして、ケーキを食べて、ゆっくり映画を観て楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
「悠仁くんもう1時なる…気づかなかった…」
「わ、ホントだ 夢…帰る?っても隣だけど」
「お花水につけてくる…あとお風呂行ってくる…そしたら」
ん?と悠仁がグラスを飲み干しながら夢と目が合う。
「悠仁くんと…ぎゅってして…隣で…ね、寝たいな…ダメかな…」
悠仁はグレープソーダにむせそうになりながら ワカッタ と一言だけ返すと、また戻ってくるねと夢がブーケを抱え悠仁の部屋を出ていった。
「隣で寝るだけ 添い寝 いつもしてる添い寝 それ以上なにもない 隣で寝るだけ いつもの添い寝 添い寝」
悠仁は壁に向かってぶつぶつ自分に言い聞かせている。こうはしていられないとたまった食器を洗い、着替えを持って高専の大浴場へとダッシュする。
自分の部屋に戻ると夢があげた花をペットボトルにさしていた。
のぼせるぐらい入っていたらすぐ寝れるだろうと思いいつもより長湯をしてしまった。
「おかえり悠仁くん 随分お風呂長かったね お花わたしのとこ置ききれなかったから悠仁くんのとこにも少しおすそ分け」
店員が本当にこの大きさでいいのか確かめてきたのはこの為だったのかと思い出している。
「ありがと夢 部屋に花があるってなんか新鮮だな」
「ね、癒される」
悠仁はベッドに腰かけると、おいで、と夢を呼ぶ。夢は笑顔で悠仁の隣に座るとそっと肩に手を回した。
「夢、今日ありがとう 今日も、か」
「こちらこそ素敵なお花に食事に本当に幸せだよ ありがとう悠仁くん あ、これ…さっき渡しそびれちゃった」
テーブルに置いてあった封筒を悠仁に渡した。
「素敵なお花とかじゃないけど…カード書いたの悠仁くん宛」
「読んでいい?読むよ??」
うん、と夢がうなずくと抱いていた肩を離し、封筒を開けた。
熟読する悠仁をみるのが恥ずかしくて夢は悠仁の布団の中へともぐりこむ。ちらちらと布団から顔を出すと悠仁の肩が震えていかと思ったら振り向くと号泣している。
「悠仁く…ん?え、なんで泣いてるの!?」
悠仁が寝ていた夢へと倒れ込む。
「ごんな…うれじい手紙…彼女がら…もらっだら…誰でも泣ぐ…うぐっ」
夢は倒れ込んできた悠仁に手を回し、背中を優しくさする。
「悠仁くん泣かせるつもりじゃなかったんだけど…感謝の気持ちを書いただけで…」
「うん…すげぇ感動しだ…」
悠仁が隣に横になると涙をTシャツで拭いた。
夢に腕枕をして布団につつまれた夢をそのまま抱きしめる。
「夢大好き」「私もだよ悠仁くん」
寄せられた唇は少し涙の味がした。
翌日―
ピロン
悠仁のスマホが鳴る。
目を開けずにベッドサイドに置いたスマホを手探りで取り、寝ぼけながらごろんと横を向くと夢が寝ている。
思わず声を出しそうになったが、添い寝!添い寝!と思いだし一息つく。
メッセージを開けると七海からのメッセージだった。
おはようございます虎杖くん、
お二人の写真拝見しました。
アニバーサリー楽しめたようでよかったですね。
ちなみに夢さんにプレゼントされた
花の意味は知っていますか?
小さい白い方がカスミソウ、
ピンクの星の形が桔梗です。
花言葉で調べてみてください。
では、また近々任務で。
夢さんにもよろしくお伝えください。
花言葉なんて考えてなかった、まずい、変な意味だったらと慌てて検索する。
カスミソウ キキョウ
永遠の愛
アニバーサリー ― END
※教えてナナミンの続き的な…
「ブーケください」
悠仁は高専に一番近いフラワーショップにきていた。
「はい」
店員と悠仁の間になんとも言えない時間が過ぎる。
「え、えーと、どのような形でお探しですか?ご予算からでもお作りできますし、お祝い事とか…」
「お祝い…お祝いでいいんだよな…あ!記念日!記念日です。予算…女の子が抱えきれないぐらいのだといくらぐらいになりますか?」
こーんくらい、と大きな円を悠仁がかく。女の子が抱えきれない花束渡す気なのこの子?と店員が不安そうな顔をする。
「おもてにあった鈴みたいなピンクのやつとこのちっちゃいふわふわしてるのがいいです それをこーーれくらい」
花のチョイスは記念日には間違ってないし…でもどうしても大きいのがいいんだ、と店員があきらめモードで言われた花をまとめていく。
「お客様、これくらいのサイズになりますけど…本当に大丈夫ですか?」
「すげー!あ、すいません 完璧です それください」
悠仁は会計を済ますと、大きな花束を抱えて高専へと急いだ。
夢は夕方まで家入のところにいる、それまで自分の部屋でまってよ、と買った花をそっとテーブルに置いてケーキを冷蔵庫にしまった。
「外食って手もあったけど、やっぱ作ったほうが夢の好みにできるし、ゆっくりできるし…あとは料理はできてるし、準備万端」
自分の部屋で片付けをしていると部屋のドアがノックされる。
「虎杖、俺」
悠仁がドアを開けると伏黒が立っていた。
「そんな顔すんなよ、言ってた通り5時以降は邪魔しないから これ伊地知さんが明日の資料渡しておいてくれって」
悠仁は野薔薇と恵に5時以降は絶対、絶対に夢との時間を邪魔をしないでくれと頼んでいた。
今朝もわざわざメッセージと教室でも面と向かって言われ二人に、「1ヵ月記念日なんだろ 100回聞いた しつこい」とキレ気味で返事されていた。
「んあーサンキュー」
「俺は出かけるから、これ以降邪魔することないから安心しろ 釘崎もさっき出かけてった じゃな」
「おう」
「あ、虎杖 記念日おめでとう」
伏黒は廊下ですっと手を上げ去って行った。
「伏黒ぉ…おまえっていいやつ…」
「そろそろ夢戻ってくるな」悠仁が準備していた料理を温めていると部屋のドアがノックされ 「悠仁くん?わた…」 と言い終わる前にすぐさまドアを開けた。
「わっ!び、びっくりした…お疲れ様悠仁くん」
「夢、待ってた」
「ん、私も楽しみにしてた」
どうぞどうぞ、と悠仁が中に招き入れる。夢は制服から着替えて、ピンクのワンピースを着ている。
悠仁もいつものだるだるのスエットではなく、少しでもぴしっとしようとYシャツと綺麗にアイロンされたフォーマルパンツを履いている。
「寮でおしゃれするのちょっと恥ずかしいね 悠仁くん似合ってるよ、かっこいい」
「記念日だからね、夢すっごいかわいい」
夢はありがとうと言うと耳まで赤くなる。
「あ、まずこれプレゼントって部屋入った時から目立ちすぎな感じもしたと思うけど」
大きな花束を夢に渡した。
「す、すごい…綺麗 ありがとう悠仁くん 花束なんて初めてもらった すごい嬉しい」
悠仁は大きな花束を抱えた夢が選んだ花よりきらきらと可愛らしく目に映り言葉を失う。
「あ、え、あ、うん」
「悠仁くんが選んでくれたの? 本当にうれしい」
「夢に似合うと思って自分で選んだ…気に入ってもらえてよかった」
花をそっとテーブルに置くと固まっている悠仁の顔を覗く。
「悠仁くんどうしたの?」
「夢と付き合って、1ヵ月しか経ってないけどでもずっとずっと好きで、むしろもっと好きになってて、これからもよろしくって言おうと思ったら花持った夢可愛すぎて言うこと飛んでた……」
「ふふっ、悠仁くんのそういう風に思ってくれてることちゃんと言ってくれるところ大好きだよ こちらこそありがとう」
夢が目の前の悠仁にそっと抱き着いた。いつもだったら悠仁から抱きしめにいくのに、夢から抱き着かれて悠仁は慌てだす。
「夢!?」
「私のほうが悠仁くんどんどん好きになってるよ いつもありがとう」
腕を回されたまま夢が上を見上げると悠仁が目をつぶるまもなく唇を重ねられそっと離れた。
「いつも悠仁くんからしてくれるから」
「う、嬉しすぎて倒れる 夢の好きなの色々作ったから食べよ ケーキも買ってきた!」
悠仁がテーブルにビーフシチューとサラダ、綺麗に型取られたライスが乗ったワンプレートを用意する。
「凄い、悠仁くんこれ全部作ってくれたの??レストランみたい」
「へへっ夢の為ならなんでもしちゃうよ」
お酒は駄目だから雰囲気それっぽく、と炭酸のグレープジュースをグラスにそそぐとお互いグラスを手にする。
「んーそうだな、これからも二人で仲良くいれるように、乾杯」
「うん…乾杯」
仲良く食事をして、ケーキを食べて、ゆっくり映画を観て楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。
「悠仁くんもう1時なる…気づかなかった…」
「わ、ホントだ 夢…帰る?っても隣だけど」
「お花水につけてくる…あとお風呂行ってくる…そしたら」
ん?と悠仁がグラスを飲み干しながら夢と目が合う。
「悠仁くんと…ぎゅってして…隣で…ね、寝たいな…ダメかな…」
悠仁はグレープソーダにむせそうになりながら ワカッタ と一言だけ返すと、また戻ってくるねと夢がブーケを抱え悠仁の部屋を出ていった。
「隣で寝るだけ 添い寝 いつもしてる添い寝 それ以上なにもない 隣で寝るだけ いつもの添い寝 添い寝」
悠仁は壁に向かってぶつぶつ自分に言い聞かせている。こうはしていられないとたまった食器を洗い、着替えを持って高専の大浴場へとダッシュする。
自分の部屋に戻ると夢があげた花をペットボトルにさしていた。
のぼせるぐらい入っていたらすぐ寝れるだろうと思いいつもより長湯をしてしまった。
「おかえり悠仁くん 随分お風呂長かったね お花わたしのとこ置ききれなかったから悠仁くんのとこにも少しおすそ分け」
店員が本当にこの大きさでいいのか確かめてきたのはこの為だったのかと思い出している。
「ありがと夢 部屋に花があるってなんか新鮮だな」
「ね、癒される」
悠仁はベッドに腰かけると、おいで、と夢を呼ぶ。夢は笑顔で悠仁の隣に座るとそっと肩に手を回した。
「夢、今日ありがとう 今日も、か」
「こちらこそ素敵なお花に食事に本当に幸せだよ ありがとう悠仁くん あ、これ…さっき渡しそびれちゃった」
テーブルに置いてあった封筒を悠仁に渡した。
「素敵なお花とかじゃないけど…カード書いたの悠仁くん宛」
「読んでいい?読むよ??」
うん、と夢がうなずくと抱いていた肩を離し、封筒を開けた。
熟読する悠仁をみるのが恥ずかしくて夢は悠仁の布団の中へともぐりこむ。ちらちらと布団から顔を出すと悠仁の肩が震えていかと思ったら振り向くと号泣している。
「悠仁く…ん?え、なんで泣いてるの!?」
悠仁が寝ていた夢へと倒れ込む。
「ごんな…うれじい手紙…彼女がら…もらっだら…誰でも泣ぐ…うぐっ」
夢は倒れ込んできた悠仁に手を回し、背中を優しくさする。
「悠仁くん泣かせるつもりじゃなかったんだけど…感謝の気持ちを書いただけで…」
「うん…すげぇ感動しだ…」
悠仁が隣に横になると涙をTシャツで拭いた。
夢に腕枕をして布団につつまれた夢をそのまま抱きしめる。
「夢大好き」「私もだよ悠仁くん」
寄せられた唇は少し涙の味がした。
翌日―
ピロン
悠仁のスマホが鳴る。
目を開けずにベッドサイドに置いたスマホを手探りで取り、寝ぼけながらごろんと横を向くと夢が寝ている。
思わず声を出しそうになったが、添い寝!添い寝!と思いだし一息つく。
メッセージを開けると七海からのメッセージだった。
おはようございます虎杖くん、
お二人の写真拝見しました。
アニバーサリー楽しめたようでよかったですね。
ちなみに夢さんにプレゼントされた
花の意味は知っていますか?
小さい白い方がカスミソウ、
ピンクの星の形が桔梗です。
花言葉で調べてみてください。
では、また近々任務で。
夢さんにもよろしくお伝えください。
花言葉なんて考えてなかった、まずい、変な意味だったらと慌てて検索する。
カスミソウ キキョウ
永遠の愛
アニバーサリー ― END