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お助けナナミン②
夢と悠仁はスーパーに買い物に行く途中だったと言うので七海は近くのスーパーの駐車場に入って行った。
「ナナミンなんか買うの?」
「夜に食べるものでも買って帰ります。二人はお昼はまだなんですか?」
「お昼の食材の買い出しに行ってたら…あんなことになって」
夢は隣の七海を見上げて買い物かごを持った。
「二人とも自炊してえらいですね 二人だったら外食するぐらいの報酬はもらっているんじゃないですか」
「俺、夢と作って食べるの好きなんだー あと、お金はいつかの為になるべく貯めておく」
いつかのため?と七海は夢をみた。
「あ!いや、旅行とか…いけたらいいな…って…野薔薇ちゃんも恵くんも一緒に…二人じゃないですよ!?」
二人きりでもいいのでは…と言おうとしたが七海は話を変えた。
「昼はなにを作るんですか?」
「オムライス!あの卵トロトロのやつにチャレンジする!」
「あ…悠仁くん、私のコンロ壊れてるから、お互いの部屋行き来して作る感じになるよ」
「そうだった」
七海はオムライスはしばらく食べてないな、と考え二人に声をかける。
「ここから高専は戻ると遅くなってしまうので私のところで作りますか? コンロ、4口ありますよ」
「七海さんの…おうち?」
「ナナミンのうち!?行きたい行きたい!」
「虎杖くんが私の家に夢さんを入れても良いというなら」
夢は七海は本当に紳士だなと隣の七海を見上げた。
「俺も行くから別にいいんじゃない?」
必要な材料をかごに入れ、会計を済まそうとすると、私のもありますから、と七海がカードで支払いを済ませる。
悠仁が自分達の分と払おうとするが、今後の為 にとっておいてください、と財布をしまわせた。
しばらく走ると地下駐車場のゲートをリモコンで開ける。
「すげぇーナナミンすごいとこ住んでんだね」
「す、すごい…タワーマンションって初めて入る」
トランクから荷物を降ろすと、悠仁が袋を全て手に持った。
「虎杖くん、お酒の方は持ちます」
「大丈夫だよナナミン、俺全部持てっから」
七海が恒例の咳払いをして悠仁に目線を送りちらっと夢を見た。
あぁ、じゃあこっちお願いします、と七海に荷物を渡し空いた片手で夢の手を繋いだ。
「では参りましょう」
中に入るとエントランスに大きなソファー、いつくもの観葉植物、数メートルはありそうな大きな絵画が飾られている。
七海はレセプションに声をかけると郵便物を受け取った。
「悠仁くん、ホテルみたいだね…わぁ…シャンデリア…」
「ほんとだな…天井高い…」
「おまたせしました 行きましょう」
七海はエレベーターのボタンを押すとどんどん上へ上って行く。
「つきましたよ、どうぞ」
七海はドアを押さえて先に二人はエレベーターを出た。手を繋いだまま歩く二人を七海は見て微笑む。
ドアを開けるとまた先に二人を通す。
「「おじゃまします」」と二人が声をそろえると、目の前の景色に口を開ける。
「ひーー広っっ!!」
「…モデルルームみたい」
悠仁が荷物を置いて夢と一緒に大きな窓にはりつく。
「「すごーーい」」
七海にとっては見慣れた景色なので気にしていなかったが、たしかに都内を見渡せるぐらいの景色が広がっている。
「二人とも、まずお米を炊いた方がいいんじゃないですか?」
「あ、そうだ ナナミン炊飯ジャーとか使うの?」
「一応ありますよ ほとんど使ってませんが」
広いキッチンの作業台に大きな炊飯ジャーを置いた。
「なんかみたことない…そしてでかい 米とくぞぉー」
二人が準備に取り掛かるのを七海はキッチンの備え付けカウンターでコーヒー片手にじっとみつめる。
「悠仁くん、これもうちょっと炒めたほうがいいかな?」
「それぐらいでいいんじゃないかな ケチャップライスもオーケー!」
「さすが毎日一緒に朝ごはんを食べているだけあって手際がいいですね」
「えへへー夢料理うまいし一緒にやってて楽しいから」
「悠仁くんの方が料理上手だよ」
五条が二人みてると心が洗われると言っていたのを思い出した。
「ナナミン、バターどれ使っていいの?ってかなんでこんなにバターの種類ストックしてるの?」
「パンによって使い分けてます」
定番の国内製造バター、無塩、フランス産、瓶に入ったバター、有名なホテルのバター…ぞくぞくと出てくる。
オムライスに使うのもったいない気がすると夢は一番見慣れたバターを手に取り、フライパンに落とした。
「ゆ、悠仁くん1つ目いくよ」
おう、と悠仁はスマホで録画し始めた。
じゃーとフライパンがいい音がするとバターの香りがたつ。夢がといた卵を流し込み、じっと待つととんとんと叩きふんわりと大きなオムレツができる。
「おお!さすが夢!めっちゃ綺麗!つぎ俺やる!」
人数分のオムライスが並ぶと七海がスマホ貸してくださいと言うので悠仁が手渡した。
夢が包丁を持つと悠仁が一緒に手を添えて、すっと切ると卵がとろーりとながれる。三つとも同じようにうまく流れると二人が拍手する。
「わー!できたね悠仁くん!」
「なー!夢が作ったやつが一番きれいかな じゃ、これお願いします」
悠仁がケチャップのボトルを夢に渡した。
三人分ケチャップでデコレーションすると、三人はリビングに座り、センターテーブルにオムライスを並べる。
悠仁には大きなハートに ゆうじ と書かれている。
夢はパンダの顔、七海のには悠仁が SANKS とヘロヘロの文字で書いてある。
「虎杖くん、これなんですか?」
「今日ナナミン助けに来てくれたらお礼の サンクス!」
「つづりが違います…」
え!?という顔を悠仁がする。いただきますと夢と七海が言うので悠仁もつづくと食べ始める。
「二人とも…これはかなり上出来ですよ」
「自分で言うのもなんだけどほんとウマい…」
「なんだろ、卵も全部美味しい」
「二人とも洋食屋を初めてもいいかもしれませんね」
二人は七海がほめてくれるので笑顔になる。
「ナナミン今日はありがと!」
「七海さんとたくさん話せて楽しかったです」
「こちらこそ美味しいオムライス、ありがとうございました 送っていきますよ」
「あーいや、大丈夫!夢とバス乗ってゆっくり帰るから」
「そうですか? では気を付けて帰ってください」
二人で七海に手を振ってドアを閉めると七海は笑みがこぼれる。
「虎杖くん、早く夢さんと二人っきりになりたかったんですね」
しばらくすると悠仁からさっき撮った動画が送られてきた。
料理教室の動画みたいだ…と考えていると二人で卵を割るところでまた口角を上げる。
卵カットで夢さんと
初めての共同作業ですね
悠仁に動画の返事を送ると七海は新聞にまた目を落とした。
お助けナナミン② ― END
夢と悠仁はスーパーに買い物に行く途中だったと言うので七海は近くのスーパーの駐車場に入って行った。
「ナナミンなんか買うの?」
「夜に食べるものでも買って帰ります。二人はお昼はまだなんですか?」
「お昼の食材の買い出しに行ってたら…あんなことになって」
夢は隣の七海を見上げて買い物かごを持った。
「二人とも自炊してえらいですね 二人だったら外食するぐらいの報酬はもらっているんじゃないですか」
「俺、夢と作って食べるの好きなんだー あと、お金はいつかの為になるべく貯めておく」
いつかのため?と七海は夢をみた。
「あ!いや、旅行とか…いけたらいいな…って…野薔薇ちゃんも恵くんも一緒に…二人じゃないですよ!?」
二人きりでもいいのでは…と言おうとしたが七海は話を変えた。
「昼はなにを作るんですか?」
「オムライス!あの卵トロトロのやつにチャレンジする!」
「あ…悠仁くん、私のコンロ壊れてるから、お互いの部屋行き来して作る感じになるよ」
「そうだった」
七海はオムライスはしばらく食べてないな、と考え二人に声をかける。
「ここから高専は戻ると遅くなってしまうので私のところで作りますか? コンロ、4口ありますよ」
「七海さんの…おうち?」
「ナナミンのうち!?行きたい行きたい!」
「虎杖くんが私の家に夢さんを入れても良いというなら」
夢は七海は本当に紳士だなと隣の七海を見上げた。
「俺も行くから別にいいんじゃない?」
必要な材料をかごに入れ、会計を済まそうとすると、私のもありますから、と七海がカードで支払いを済ませる。
悠仁が自分達の分と払おうとするが、
しばらく走ると地下駐車場のゲートをリモコンで開ける。
「すげぇーナナミンすごいとこ住んでんだね」
「す、すごい…タワーマンションって初めて入る」
トランクから荷物を降ろすと、悠仁が袋を全て手に持った。
「虎杖くん、お酒の方は持ちます」
「大丈夫だよナナミン、俺全部持てっから」
七海が恒例の咳払いをして悠仁に目線を送りちらっと夢を見た。
あぁ、じゃあこっちお願いします、と七海に荷物を渡し空いた片手で夢の手を繋いだ。
「では参りましょう」
中に入るとエントランスに大きなソファー、いつくもの観葉植物、数メートルはありそうな大きな絵画が飾られている。
七海はレセプションに声をかけると郵便物を受け取った。
「悠仁くん、ホテルみたいだね…わぁ…シャンデリア…」
「ほんとだな…天井高い…」
「おまたせしました 行きましょう」
七海はエレベーターのボタンを押すとどんどん上へ上って行く。
「つきましたよ、どうぞ」
七海はドアを押さえて先に二人はエレベーターを出た。手を繋いだまま歩く二人を七海は見て微笑む。
ドアを開けるとまた先に二人を通す。
「「おじゃまします」」と二人が声をそろえると、目の前の景色に口を開ける。
「ひーー広っっ!!」
「…モデルルームみたい」
悠仁が荷物を置いて夢と一緒に大きな窓にはりつく。
「「すごーーい」」
七海にとっては見慣れた景色なので気にしていなかったが、たしかに都内を見渡せるぐらいの景色が広がっている。
「二人とも、まずお米を炊いた方がいいんじゃないですか?」
「あ、そうだ ナナミン炊飯ジャーとか使うの?」
「一応ありますよ ほとんど使ってませんが」
広いキッチンの作業台に大きな炊飯ジャーを置いた。
「なんかみたことない…そしてでかい 米とくぞぉー」
二人が準備に取り掛かるのを七海はキッチンの備え付けカウンターでコーヒー片手にじっとみつめる。
「悠仁くん、これもうちょっと炒めたほうがいいかな?」
「それぐらいでいいんじゃないかな ケチャップライスもオーケー!」
「さすが毎日一緒に朝ごはんを食べているだけあって手際がいいですね」
「えへへー夢料理うまいし一緒にやってて楽しいから」
「悠仁くんの方が料理上手だよ」
五条が二人みてると心が洗われると言っていたのを思い出した。
「ナナミン、バターどれ使っていいの?ってかなんでこんなにバターの種類ストックしてるの?」
「パンによって使い分けてます」
定番の国内製造バター、無塩、フランス産、瓶に入ったバター、有名なホテルのバター…ぞくぞくと出てくる。
オムライスに使うのもったいない気がすると夢は一番見慣れたバターを手に取り、フライパンに落とした。
「ゆ、悠仁くん1つ目いくよ」
おう、と悠仁はスマホで録画し始めた。
じゃーとフライパンがいい音がするとバターの香りがたつ。夢がといた卵を流し込み、じっと待つととんとんと叩きふんわりと大きなオムレツができる。
「おお!さすが夢!めっちゃ綺麗!つぎ俺やる!」
人数分のオムライスが並ぶと七海がスマホ貸してくださいと言うので悠仁が手渡した。
夢が包丁を持つと悠仁が一緒に手を添えて、すっと切ると卵がとろーりとながれる。三つとも同じようにうまく流れると二人が拍手する。
「わー!できたね悠仁くん!」
「なー!夢が作ったやつが一番きれいかな じゃ、これお願いします」
悠仁がケチャップのボトルを夢に渡した。
三人分ケチャップでデコレーションすると、三人はリビングに座り、センターテーブルにオムライスを並べる。
悠仁には大きなハートに ゆうじ と書かれている。
夢はパンダの顔、七海のには悠仁が SANKS とヘロヘロの文字で書いてある。
「虎杖くん、これなんですか?」
「今日ナナミン助けに来てくれたらお礼の サンクス!」
「つづりが違います…」
え!?という顔を悠仁がする。いただきますと夢と七海が言うので悠仁もつづくと食べ始める。
「二人とも…これはかなり上出来ですよ」
「自分で言うのもなんだけどほんとウマい…」
「なんだろ、卵も全部美味しい」
「二人とも洋食屋を初めてもいいかもしれませんね」
二人は七海がほめてくれるので笑顔になる。
「ナナミン今日はありがと!」
「七海さんとたくさん話せて楽しかったです」
「こちらこそ美味しいオムライス、ありがとうございました 送っていきますよ」
「あーいや、大丈夫!夢とバス乗ってゆっくり帰るから」
「そうですか? では気を付けて帰ってください」
二人で七海に手を振ってドアを閉めると七海は笑みがこぼれる。
「虎杖くん、早く夢さんと二人っきりになりたかったんですね」
しばらくすると悠仁からさっき撮った動画が送られてきた。
料理教室の動画みたいだ…と考えていると二人で卵を割るところでまた口角を上げる。
卵カットで夢さんと
初めての共同作業ですね
悠仁に動画の返事を送ると七海は新聞にまた目を落とした。
お助けナナミン② ― END