SIDE STORY
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0時のお姫様ー⑥
ナレーター 五条
国全体の女性に会い、ガラスの靴を試してもらうのは大変なことだった。王子が夢シンデレラの家を訪れたのは舞踏会から1ヵ月をとうに過ぎていた。
学友 棘
「スパイシーコッドロー?」
王子 悠仁
「大丈夫大丈夫… 少し眠りましたし 食事も済ませましたし…」
執事 恵
「王子、一度お城に戻りましょう。王子が体調を崩されては花嫁探しどころではありません」
王子 悠仁
「ではこの先の一軒を訪問したら一度帰ろう」
ナレーター 五条
他の家同様、執事の恵が先頭に立ち、棘と王子はマントのフードで顔を隠し執事の後ろに立っていた。
執事 恵
「王子の使いの者です」
継母 家入
「ようこそお越しくださいました どうぞ上がってください」
ナレーター 五条
姉妹もドキドキしながら箱に入った硝子の靴を見て目を輝かせる。後ろの王子がそっとクッションを差し出し、恵が靴を上に乗せる。思っていたよりはるかに小さく、姉妹は顔を見合わせる。
義理妹 野薔薇
「お、お姉様、先どうぞ」
義理姉 真希
「え!?わかったわ」
ナレーター 五条
姉妹交互に靴を試すが、つま先すら入らない。丸めた紙を棘が広げると、執事の恵に耳打ちをする。
執事 恵
「この家にはもう一人、住まわれている方がいらっしゃいますね?その方にも試してもらいたいのですが」
継母 家入
「え、ああ…その子は遠くにお使いに行っていまして…しばらく帰ってこれないんです」
ナレーター 五条
継母は近くまで王子の使いが来ているのを知っていて、みすぼらしい夢シンデレラを合わせては家に泥を塗ることになると、彼女を遠い町まで買い出しに行かせていたのだ。
シンデレラ 夢
「硝子お義母様、ただいま帰りました」
ナレーター 五条
黒いレースで顔を隠した夢シンデレラが帰ってきた。
継母 家入
「お使いはどうしたのです??」
シンデレラ 夢
「親切な方が馬車に乗せてくださって、すぐ済ませることができました…あ、お客様がいらしてたんですね」
執事 恵
「そこの方、私共王子の使いです。こちらにいらしていただけますか」
シンデレラ 夢
「王子様の…な、なんでしょうか…」
ナレーター 五条
顔からレースを取ろうとしていた夢シンデレラは王子の使いと聞き顔を隠したまま近づいていく。
執事 恵
「みなさんにこの靴を試していただいています。履いていただけますか?」
ナレーター 五条
義理姉妹と継母が見守る中、ボロボロのロングスカートをから少し足を出すと、小さな足がガラスの靴にぴったりと納まった。
王子 悠仁
「夢シンデレラ!!」
ナレーター 五条
後ろで息を殺していた王子がフードから顔を出し、夢シンデレラに駆け寄る。膝まづくと夢シンデレラの顔を覗き込む。
王子 悠仁
「お顔を見せてください…やはりあなたですね」
シンデレラ 夢
「…王子様…ごめんなさい…あの時と違って…綺麗な恰好ではなくて…」
王子 悠仁
「夢シンデレラ、あなたは初めて町でお会いした時も、舞踏会の時も今も同じです。ずっと美しいままです」
シンデレラ 夢
「王子様…」
王子 悠仁
「夢シンデレラ、僕と一緒に来ていただけませんか?この国の姫として一緒に暮らしてください」
シンデレラ 夢
「…お義母様とお義姉様はどうなるのですか?」
王子 悠仁
「夢シンデレラはどうされたいですか?」
シンデレラ 夢
「私が決めてよろしいんですか?」
王子 悠仁
「もちろんです、夢シンデレラの家族ですから。外でお待ちしています。行こう恵くん」
継母 家入
「まさかあなただったとは…」
シンデレラ 夢
「お義母様…私はお義姉様もお義母様も一緒に来てほしいです」
継母 家入
「お城へ?私達を召使にでもするつもり?笑わせないで」
シンデレラ 夢
「お父様と約束したんです、お義母様とお義姉様を大切にすると…お城に住めなくても近くに住んでほしいです」
継母 家入
「夢シンデレラ…」
義理姉妹 真希 野薔薇
「わーーん!夢シンデレラァ!!」
ナレーター 五条
夢シンデレラは王子達とお城へ向かい、継母と義理の姉妹の二人も近くに住むことができ末永く暮らしました。
→
ナレーター 五条
国全体の女性に会い、ガラスの靴を試してもらうのは大変なことだった。王子が夢シンデレラの家を訪れたのは舞踏会から1ヵ月をとうに過ぎていた。
学友 棘
「スパイシーコッドロー?」
王子 悠仁
「大丈夫大丈夫… 少し眠りましたし 食事も済ませましたし…」
執事 恵
「王子、一度お城に戻りましょう。王子が体調を崩されては花嫁探しどころではありません」
王子 悠仁
「ではこの先の一軒を訪問したら一度帰ろう」
ナレーター 五条
他の家同様、執事の恵が先頭に立ち、棘と王子はマントのフードで顔を隠し執事の後ろに立っていた。
執事 恵
「王子の使いの者です」
継母 家入
「ようこそお越しくださいました どうぞ上がってください」
ナレーター 五条
姉妹もドキドキしながら箱に入った硝子の靴を見て目を輝かせる。後ろの王子がそっとクッションを差し出し、恵が靴を上に乗せる。思っていたよりはるかに小さく、姉妹は顔を見合わせる。
義理妹 野薔薇
「お、お姉様、先どうぞ」
義理姉 真希
「え!?わかったわ」
ナレーター 五条
姉妹交互に靴を試すが、つま先すら入らない。丸めた紙を棘が広げると、執事の恵に耳打ちをする。
執事 恵
「この家にはもう一人、住まわれている方がいらっしゃいますね?その方にも試してもらいたいのですが」
継母 家入
「え、ああ…その子は遠くにお使いに行っていまして…しばらく帰ってこれないんです」
ナレーター 五条
継母は近くまで王子の使いが来ているのを知っていて、みすぼらしい夢シンデレラを合わせては家に泥を塗ることになると、彼女を遠い町まで買い出しに行かせていたのだ。
シンデレラ 夢
「硝子お義母様、ただいま帰りました」
ナレーター 五条
黒いレースで顔を隠した夢シンデレラが帰ってきた。
継母 家入
「お使いはどうしたのです??」
シンデレラ 夢
「親切な方が馬車に乗せてくださって、すぐ済ませることができました…あ、お客様がいらしてたんですね」
執事 恵
「そこの方、私共王子の使いです。こちらにいらしていただけますか」
シンデレラ 夢
「王子様の…な、なんでしょうか…」
ナレーター 五条
顔からレースを取ろうとしていた夢シンデレラは王子の使いと聞き顔を隠したまま近づいていく。
執事 恵
「みなさんにこの靴を試していただいています。履いていただけますか?」
ナレーター 五条
義理姉妹と継母が見守る中、ボロボロのロングスカートをから少し足を出すと、小さな足がガラスの靴にぴったりと納まった。
王子 悠仁
「夢シンデレラ!!」
ナレーター 五条
後ろで息を殺していた王子がフードから顔を出し、夢シンデレラに駆け寄る。膝まづくと夢シンデレラの顔を覗き込む。
王子 悠仁
「お顔を見せてください…やはりあなたですね」
シンデレラ 夢
「…王子様…ごめんなさい…あの時と違って…綺麗な恰好ではなくて…」
王子 悠仁
「夢シンデレラ、あなたは初めて町でお会いした時も、舞踏会の時も今も同じです。ずっと美しいままです」
シンデレラ 夢
「王子様…」
王子 悠仁
「夢シンデレラ、僕と一緒に来ていただけませんか?この国の姫として一緒に暮らしてください」
シンデレラ 夢
「…お義母様とお義姉様はどうなるのですか?」
王子 悠仁
「夢シンデレラはどうされたいですか?」
シンデレラ 夢
「私が決めてよろしいんですか?」
王子 悠仁
「もちろんです、夢シンデレラの家族ですから。外でお待ちしています。行こう恵くん」
継母 家入
「まさかあなただったとは…」
シンデレラ 夢
「お義母様…私はお義姉様もお義母様も一緒に来てほしいです」
継母 家入
「お城へ?私達を召使にでもするつもり?笑わせないで」
シンデレラ 夢
「お父様と約束したんです、お義母様とお義姉様を大切にすると…お城に住めなくても近くに住んでほしいです」
継母 家入
「夢シンデレラ…」
義理姉妹 真希 野薔薇
「わーーん!夢シンデレラァ!!」
ナレーター 五条
夢シンデレラは王子達とお城へ向かい、継母と義理の姉妹の二人も近くに住むことができ末永く暮らしました。
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